あんた一層の事告ったら?」


乱菊にそう言われた。



「そんな!無理ですよ…隊長忙しいですし…きっと私の名前知らないですし…」

「そうかしら?それじゃー手紙はどう?」



「手紙…」


は昨日の乱菊との会話が頭から離れなかった。


「…(手紙…って恋文だよね…書いてみようかな…書くだけ書いて渡さなきゃいいんだよね!)」


そう思いは手紙…いや恋文を書き始めた。


「(拝啓…っと)」



書き始めて一時間くらいで出来、それを少し眺めていた。


「(書いてはみたものの…)」




その時…




くん」


丁度イヅルが来た為は慌てて恋文を隠した。


「どっどうなされたんですか!?」私はどもってしまった。


「書類を貰いに来たんだけど…大丈夫かい?」


「はい」



は書類を束ねて渡した。



「態々来て頂かなくても持って行きましたのに…」

「いいんだ。それに今日は少し多目に書類渡したから大変だっただろうし」



と言ってイヅルは戻って行った。


「ふー(危なかった…っと…!?!?)」


はあちこち何かを探し始めた。


「何が無いんだ?」



隣に居た子が聞く


「えっ…いや…小筆が…」


苦し紛れに嘘をついた。


本当のことを言えるハズもないのだが…


「小筆なら手に持ってるよ」

「えっ;あっ!ホントですね!!ありがとう…(ないよ〜(泣)どうしよう…誰かに見られたりしたら…)」



のテンションは次第に下がっていく



☆*:;;:*★*:;;:*☆*:;;:*★*:;;:*☆*:;;:*★*:;;:*☆*:;;:*★*:;;:*☆*:;;:*★*:;;:*☆




その頃、市丸は先程届いたの書類を見ていた。


すると中から到底書類とは思えないものがひょっこりと現れた。



「…何やコレ?」



市丸はそれを読んでいく







“拝啓 市丸隊長へ”

誠に勝手ながらもここに書き留めたことをお許し下さい。

私は以前から市丸隊長を目で追ってしまい、最初は憧れが強かったものの今に至っては

好意を持っている次第です。

隊長へは迷惑をかけたくありませんのでどうか御気になさらぬようにお願いします。

                                         より



「(…これって恋文…なんよね…)イヅル」

「はい」

ちゃん 呼んで来てや」

「…はい。わかりました」



はドキドキしながら隊長室へと足を向ける。



「(どうしよう…書類間違えたカナ?)」






コンコン…





です」

「入り…」



中へ入ると市丸は机の上の書類を見ていた。



「…書類間違えたでしょうか?」


は恐る恐る聞いてみた。


「ちゃうわ」




そう言うと市丸はの傍まで来た。




「コレ…ホンマ?」



市丸はの目の前に恋文を出した。




「!?…///」


は真っ赤になって頷く


「あの…でも捨てて下さい!!」


「どないして?」

「…そんなことされて迷惑ですよね…ごめんなさい」

「どないして迷惑なん?」





市丸はそう言うとを抱き寄せた。



「…嬉しいわ。ボクもちゃんのこと大好きや」

「本当ですか?」

「ホンマやで!世界で一番好きや。せやから捨てられへんわ〜☆」


市丸はそう言うとの頬にキスをした。


 の顔は益々赤くなった。


「いっ市丸隊長!?」

「ギンや」

「…ギ…ン…」

「せや。はホンマかわええな〜vv」


市丸は自分の頬との頬をスリスリする


「わぁわぁ(///)恥ずかしいから辞めてよ!」

「嫌やわ〜♪やっとボクのもんになったんやからvvv絶対放さへんわ〜☆」

「仕事――」

「まだ時間あるから大丈夫やで」



…という言葉はどこへ行ったのか…残業が決まった。



【おまけ】

  翌日…
「…あの…私の席がないんだけど…」


は執務室に行くと席が無かった 

には隊長の癒しっちゅう重要な役割してもらうわ。せやから  の席はボクの隣や!」


隊長室に行くとのデスクがちゃんと置いてあった。

「…」


そう隊長(ギン・デスク)の隣に…妙にギンと近い席が…