今さっき... 私は捨てられた そして、こうしてフラフラと行くあてもなく歩いている... 何を考えるにも 考えられなくて... ただ、無意識に歩いてく。 …誰かに慰めて貰いたくて... 私のことを見て欲しくて... はおぼつかない足で歩いていると、角から急に人が現れた。 はその人とぶつかり数秒後、自分が人とぶつかったことに気付いた。 「…ごめんなさい…」 「大丈夫やった?」 が転ばずに済んだのは、その人が支えてくれたからだった。 支えくれた人...その人は三番隊隊長の市丸ギンだった。 の上司ではなかったが、隊長格だけあり名前は知っていた。 は自分を支えてくれているギンの手がとても温かく感じた。 その手が自分から離されるのが怖くて...自分から抱きついた。 そして、その人の体温を小さな身体全体で感じ取る。 それは、温かくて心地よいもの... 嫌なことを全て消してくれるようなそんな温かみを持っていた。 「六番隊の ちゃんやろ?」 はうんともすんとも言わず、ただギンに抱きついている。 抱きついている...というよりも、それは放されるのを拒むようにしがみ付いていた。 「どないしたん…?」 「…」 は顔を上げ、初めてギンの顔を見た。 訳もわからずに急に抱きつかれたことを不快に思い怒っているのかもしれない... 自分のことが嫌なのかもしれない... それを確認するかのように顔を見る。 そして、は精一杯背伸びをすると、ギンの唇に己のをくっつけた。 ゆっくりと放すとは俯いた。 「それ、ボクにしてんの?…それとも前の彼氏はん?」 「…」 「まー、エエわ。ボクに何望むんや?」 少しだけ冷たい視線をに送った。 「しゃーないな〜、こんなとこにおっても寒いだけや。ボクの部屋に行こか?」 「…はい」 ギンはの手を軽く握ると、自分の部屋へ続く道を進む。 そこへ着くと部屋の戸を開け、先にを中へと入れる。 後から入って来たギンは誰も入れないように、戸に内側から鍵をしっかりとかける。 中に入ったギンは近くのソファーのを座らせ、自分もその横に座ると、そのままを押し倒した。 はギンのその行動に驚く顔はしたが、その行動を拒む様子は無かった。 「驚く必要あらへんやろ?ちゃんかてボクにこうして欲しかったんちゃうの?慰めえて欲しかったんやろ?」 ギンはいきなりの核心を付いてきた。 「…ごめんなさい...私」 「辛いなら忘れてまえばええ…他のこと考えてる余裕なんて与えへんよ?」 ギンは何を考えているかわからない笑みを浮かべの頭を撫でた。 「市丸隊長…」 「市丸隊長…や、のーぅてギンや」 「…ギン?」 「ようできはったな...偉い子には褒美あげな、な?」 はギンの首に腕をかける。 「ボクでいっぱいにしたるわ…」 ギンはにキスをすると、そのまま口の中へと舌を侵入させた... 「ごめんな、無理させてもうたかもしれんわ」 「大丈夫です...私こそごめんなさい」 「何あったんか、教えてくれへん?」 「はい…半年お付き合いしてた人がいたんです。でも、その人に 『お前にはもう飽きた。だからいらない』…ってそう言われました... 私どうしたらいいかわかんなくて...信じられなくて...」 「せやったん。辛かったな。せやけど、もう大丈夫やで」 ギンはを抱き寄せた。 「ボクがおるから...」 「...ありがとうございます...」 「せやな、今度は慰めやなく、きちんとやりたいわ。恋人として...」 「市丸隊長?」 「考えといてな。今すぐには無理やろうけど、ボクは捨てたりせーへんから」 「はい…」 「大好きやで...」 |
あとがき |
ギ> なんやコレ?全然エロやないやん 管> ウルサイ…いいんだよコレで…つーか書けないんだよ… ギ> 書けないん?ボクが書いてあげようか? 管> やめんかい!! ギ> 汚してへんよ?ただボクを刺激するんはしかおらへんねんvV 管> やめろ!! ギ> ええやん。 管> 勝手に終わってるし!! |
最終更新日 2008/03/06