私は学校帰りに黒崎くんに似た人の後姿を見た。 だけど、その人の雰囲気は黒崎くんとは全然違う... 色だって、真っ白だし、それに着物を着ている。 後ろには大きな刀を背負ってる... でも私にはそれが黒崎くんだとしか思わなかった 確信があった... 彼の魂と同じ感覚がしたから... 私は黒崎くんに話掛けてみることにした。 「黒崎くん?」 一護は何も言わずに振り向く。 「あんた、俺が見えるのか?」 「えっ?」 「はっ、まーいい」 この人が...黒崎くん...だよね?... 「何もんだ」 「私は...黒崎くんと同じクラスの 」 「あいつのな」 あいつ? 私にはこの人が話してることが理解できない 黒崎一護くんは一人しかいないよね? この人一体誰なの? 「あなたは...一体」 「俺か?…あんたには理解できねーよ」 「・・・。黒崎くんはどこにいるの?」 「しらねーな。弱い奴は死ぬだけだ」 「…」 一護はその場を立ち去ろうとした 「待って!!」 「うるせぇー」 「ねぇ、あなた黒崎くんなんだよね?見た目も感じも違うけど、あなたは一体何なの?」 「虚だ」 ホロウ? 朽木さんと黒崎くんが言ってたので聞いたことあるけど... 一体なんなんだろう… 「ねぇ、ホロウって」 虚って何?と聞こうとした瞬間に後ろから聞いたことも無い喚き声が聞こえてきた。 耳が痛くなるようなそんな声 「何...コレ...」 の後ろにいた大きな虚はを狙っていた。 『ウマソウダナ...』 「うぜぇーんだよ!!」 一護は背中に背負っていた斬月を手にとり虚に向かって振り下ろす。 すると、虚は真っ二つに割れ消える。 「あ、ありがとう...」 「お前虚知らねーんだろ?」 「うん」 「アレが虚だ」 「あなたも虚なんだよね?仲間じゃ...」 「はっ、仲間?あんな雑魚知らねーよ」 「そうなんだ...」 『ウマソウダ…』 「!?」 の目の前に虚が現れた。 それは先程よりも大きい。 は逃げようとしたが、虚の方が足は速い。 「黒崎くん!?」 「何してんだ!早く逃げやがれ!!」 一護はの目の前に出てきて虚の手を斬月で受け取る。 「あ、ありがとう...」 でも、そんな逃げろと言われても、驚いて腰を抜かしたには無理なことだった。 『オマエ!!人間ノ味方ヲスルトイウノカ!?』 「どっちの味方でもねーよ!!戦いって奴の見本を見せてやるぜ!!」 青白い光が縦に走ると、その光は虚を真っ二つへと切る。 はというと目を瞑って地面し座っていた。 「あんた、弱いな」 「…黒崎くんが異様に強いだけだよね?刀持ってるし…」 「でも、ありがとうね!二回も助けてくれて!!」 「あんた、立たないのか?」 ずーっと座って放しをするに疑問を抱き、一護はに聞いた。 「…腰抜けました…///」 恥ずかしそうに俯いて答える。 仕方ないように手を差し出す一護 は少し驚いたがその手を取る。 「わぁっ!?」 急に横抱きにされは宙に浮いた。 「家どこにある?」 「あっちの方」 は橋の向こうを指さした。 言われた方向に進んで行く一護 家の前に着くとそっとを降ろした。 「本当にありがとうね!!」 「…」 一護はそのまま何も言わずにその場を瞬歩で去る 「また会おうね!!」 「…会えればな」 次の日は学校に行きあったのは、いつもの一護だった。 「黒崎くんおはよう」 「おぅ、おはよう」 「あのさ」 「あっ?」 「やっぱり何でもない」 「はっ?」 昨日のことを聞こうとしたがやめた。 またいつか会えるかもしれないという期待を胸に待つことにした。 |
最終更新日 2008/03/06