「お邪魔しまーす」




「よぉ〜不良少…!?」



一心は飛び出して来るなり固まった





「どうも、はじめまして!同じクラスの です」




はニッコリと笑った






「だぁぁぁぁ!!!」



と叫びながら一心は一護の首に腕をかけてグイッっと引っ張る






「ってーな。何す「お前もやるな〜vV」




「ハァー?」




「あんなカワイイ子どうやって誘ったんだ?プレイボー…ぐっはっ!」



一護の溝打ちが見事に決まった



「いいか親父#、今から俺らは宿題すんだ。邪魔すんじゃねーぞ!行くぞ




「えっ?...うん。っていいの?」



「気にすんな」





二人は一護の部屋へと入っていく







どうして、が俺の家に来ることになったのかというと...





【げっ...科学の宿題終わってない...明日提出なのに(泣)】

【さっさと家帰ってやりゃいいだろ】

【だって、化学チンプンカンプンなんだもん】




は少し頬を膨らませて教科書に目をやった



【そーだ!】

【?】

【一護って化学得意だよね?】

【得意ってわけじゃねーけど、並に出【おっし!じゃー教えて!!お願い!!!】


は手の平を合わせて頼む


【…わーったよ】

【ホント!じゃー、一護の家にレッツラゴー!】








…ってなわけだ



俺としては悪くない


こうしてと一緒に居られるわけだし



…にしても…





「わかんないよー」




こっちが問題だ




「だから、そこはこれで割ってだな...」




一問解くのに20分ペース…



これじゃ、終わるわけがねー...





何せ全部で30問あるからな...




明日までに...終わるよな?









何やら部屋の外ではドアに耳を当てている奴等が...




「なーにやってんのさ」



遊子と一心がドアに耳を当てていると下から夏梨がやって来た




「「シーッ!!!」」



一心と遊子は口を人差し指で押さえる




「今お兄ちゃんが女の人連れて来てるんだよ!」



「でっ?あたしは織姫ちゃん以上に綺麗じゃないと驚かないよ」



「いいから夏梨ちゃんも来て」




っとその時丁度ドアが開いた





「・・・」


「「・・・ι」」



「何してんだよ...#」




ちゃんと上手くいってるのか見にさ――!!??どぁ―…」



一心は一護の蹴りによって吹っ飛ぶ



「はい。お兄ちゃん差し入れ」



遊子がお茶とお菓子を手渡す





「あっ!お菓子だ―――!」



机に向かっていたが一護の方へと来た




「まだだ」


「何でー?」


「やっと宿題半分だろ?全部終わらせてからな」


「はーい」


は渋々机へと戻る





「カ…カワイイ…」


夏梨が目をキラキラさせながら言った



「一兄...」


「あっ?」


「どうやって、連れ込んだんだ?」


「ハァッ!?おめーらどうでもいいから用済んだなら戻れ#」



そう言って一護は顔を赤くして部屋のドアを閉めた




「(連れ込んだんじゃねーよ…あいつが…あいつから来たんだよな…///)」











 





その後、の様子を見ていた俺は様子がさっきと違うことに気づいた




「(なんか...スピードアップしてねーか?)」






40分後...






「終わった――!!お菓子!」




「ほらよっ」




「やったー!ありがとう」



はおいしそうにそれを頬張る








「おいしかった」



「やりゃ、出来るじゃねーか」





一護はのノートを見て言う





「それは、一護の教え方が上手いからだよ!ごめんね、長居しちゃって」



「別に...送ってく」



「いいよ、一人で大丈夫!」





「お兄ちゃん」




遊子と夏梨が入ってきた





「うわぉ!?ちゃんとノックくらい「今日泊めて良いってお父さんが!!」




遊子の目が光っている




「今帰るんだ」



「一兄だって泊まって欲しいんだろ?」




夏梨がニヤニヤしながら言う





「お気遣いありがとう。でも迷惑かけるし私は「へ――い!いっちごー!!!」




一心が飛び出してきた




「ややこしい奴が来やがった…」



さん気にしないでくださ〜い!こんな夜にレディが一人で出歩くなんて危なくっ...ウグッ...」





一護の裏拳がヒットした






「気安く名前で呼んでんじゃねーよ。だいたいが嫌がってんだろ」



「私は嫌じゃねいけど、一護嫌でしょ?」



「俺は別に...」



「じゃー決まりね!さんはお兄ちゃんの部屋好きに使って良いから!!」



「「「お邪魔しました!!」」」




と言って嵐が去っていった







「面白い家族」





は楽しそうに笑って言った





「どこがだよ…」



「一護とこうしてゆっくり話すのも久しぶりだね」



「そうだな」



「じゃー今日は沢山話そうね!」



「おうぅ」














と話して二時間くらいが経った







「あ〜もう12時だ」


は置時計を見て言う



「おっ!マジ!?」




「時間経つの早いね。一護って何時に寝てるの?」



「だいたい12時過ぎだな」



「遅い!」


「はぁ?…じゃーお前は何時に寝てんだよ」


「10時だよ」


「ありえねー…つーか良く寝れんな」


「うん!だから今日は遅いのよ。私としては」


「もう寝るか?」


「でも、もっと話したいカナ」



は欠伸混じりに言う




「ほら、寝んぞ」






一護は今の状況に気が付いた…それに気づくのには遅すぎた





「(俺ってどこで寝りゃいいんだよ…ι)」



「一護のべっどってフカフカだね!コレは飛び跳ねたくなるよ!!」


「飛び跳ねるなよ」


「ケチ―――」



「お前ベッド使えな」



「えっ?悪いよ。私床でいいし」



「そうもいかねーだろ。俺下で寝てくるからよ」



「一護はココで寝ないの?」



「そりゃー…なんだ…お前女だし」



「そんなこと気にしてるの?私なら大丈夫だよ。もっと一護と話たいし」



「いや、布団ねーんだ」



「じゃー、一緒に寝る?」


「はぁー!?///」


「冗談だよ。一護の彼女さんに悪いし」


「彼女?」


「ほら、朽木さん!」


「あいつはそんなんじゃねーよ。だいたい俺が好きなのはあいつじゃなくておま...」





一護は慌てて口を閉じた





「へっ?誰!?何々」



が一護に詰め寄ってくる




「何でもねーよ。早く寝ろ!///」



「え〜教えてくれても良いじゃん」


「オメーは知らなくていいんだよ」





一護は顔をからそむけた





「織姫とか?」



「だからその話は終わりだ!」



「一護のケチー、アホ、おたんこナス、ウニ頭」


「だーっれがウニ頭だ!!#」




「冗談だって」



は苦笑いする




「そっかー、一護にも好きな人ができたんだ〜...残念」



「?」



「私さ、初恋の相手一護なんだよね。知ってた?」



「!?」




「今、終わっちゃったけど。やっぱり、初恋って実らないって本当だったんだね」





は泣きそうな顔をしながら必死で笑顔を作った






「バーカ。俺だって初恋の相手はお前だよ。その恋…終わっちゃいねーぜ。今から実るんだろ?」



「一護…」



「ほら、さっさと寝んぞ!///」



一護は顔を赤くして布団の中へ入る



「一護本当に好きなの?」


「だから、何で疑うんだよ…」


「信じられなくて…///」


「心配すんな」




一護はを抱きそのまま眠りに付いた

















翌朝…AM.7:45






「おはよ」

「おぅ、おはよう」


「何か夢見てるみたいだね」

「夢かもな」


「だったら覚めても好きでいてね」

「あたりめーだ」



二人はギュっっと抱き合った



その日慌てて学校へ行ったのは言うまでもない