゛メール"


 




「何?」

「ちょっとさ黒崎君にメール打って最後に...」



はるかがに耳打ちをする



「それをすればいいの?」

「そう!」





はるかは楽しげに笑っている





「?」




一護がメールを見る



「(か…同じ教室にいるんだから口で言えっての…)」




゛HELLO〜Ichigo! 今口で言えって思ったでしょ!!(^▽^) 今日、部活だね!頑張ろう!q(^^)p

                            より  ×××"



「!?」





一護がの方に目をやると、はニコニコと何もなかったように見てきた



「(…あいつ...意味知らねーのな…)」




一護はの隣でニヤニヤしているはるかの姿を見つけた




「(あいつか…)」



一護は内心どこかで期待していた...のかもしれない







その日の部活帰り...



「いーちご!一緒に帰ろう!」

「おぅ」



の家は俺の近所だ

なので部活帰りは大抵一緒に帰る。それに夜一人で歩くのも危ねーしな



「あのさー」


「あっ?」


「メール送ったでしょ私」


「…あの昼休みのか?」


「うんそれ!」


「たくッ...」


「でね、゛×××"って何?」


「・・・。」


「はるかに『一番最後に×××を付けろ!』って言われたんだけど、意味教えてくれなくて。一護知ってる?」


「(やっぱりあいつか…)」


「ねー、一護ってば…いちごー…苺!」


「だー!!!苺じゃねー!」


「知ってるの?」





一護の顔が少し赤くなった





「...知らねー方が可笑しいだろ...」


「じゃー知ってるんだ!教えて!!」


「自分で考えろ」





一護はスタスタとの前を歩き出した



「教えてくれてもいいじゃん…本当は知らないんじゃないの?」





ゴツンと軽く一護の鞄がの頭に当たった





「痛いよ」


「人を馬鹿にすっからだ」


「じゃー教えてよ!教えてくれないなら知ったかぶり一護って呼んでやる!」


「…ネーミングセンスねーぞ…」


「いいの!早く教えなさい!」


「お前怒んねー?」


「何で怒るの?怒んないよ」



はニコニコして答える



「んじゃ目瞑れ...」

「わかった...これでいいの?」

「あぁ…」



の唇に何か柔らかい暖かいものが感じられた



「・・・!?」

「わかったか?じゃーな」

「…待ってよ…」

「「・・・」」

「悪かったな...」



の顔も一護の顔も真っ赤だった



「…っでどういう意味なの?」

「・・・。Uu」


一護はガクリとした



「だから゛チュッチュッチュッ=キス"だ!…(言っちまった…つーか鈍!)」


「・・・。でも…」


「?」


「送った相手が一護で良かった!」


は真っ赤な顔をして一護を見て今度はが一護に軽くキスをし「バイバーイ」と言って帰った


「…///(これって…俺のコト好きだってとらえていいのか?)」

 



と思う一護はしばしそこに立ち尽くした