「なー、
 「何?」
 「ボクな大好きやねん」
 「私も大好きだよ、父さん」
 「愛してんのや」
 「私も愛してる」
 「ホンマに?」
 「本当だよ」
 「せやったら、ボクと今からしようや?」
 「いいよ...お父さんとなら...」
 「お父さんやない......ギンや」














 「ってそんなことあるわけねーだろ!!」



はお目覚めの一発を喰らわせてやった。






 「…痛すぎや」
 「目覚めた?」
 「!!やっぱボクら昨日愛し...」
 「んなわけない#」








は抱きつこうとしてきたギンの頭をベットに沈める。







 「あのさ」
 「何や?」
 「私の夢見るのやめろ。気持ち悪いから普通に」
 「そないなのボクの勝手や。折角えぇとこやったのに...起さんといて」
 「仕事...遅刻するよ?」
 「今日は遅番なんや」
 「そうだったっけ?まー、いいや。起きて朝御飯食べたら、食器片付けといて」
 「まだ寝てたいわ〜」
 「あんたは子供か!?」
 「も一緒に寝たいんやろ?ええよvV」





というと、ギンは自分が被っている布団を捲り、トントンとシーツを叩く







 「誰が寝るか!!! もう一生寝てていいから。起きなくていいから寝てなさい」
 「冷たいこと言わんといてや、〜」
 「##」




部屋を出て行くによしかかり、引きづられながらリビングに行く。




 「放さんかい!!」
 「柔らかいわ〜、気持ちええ〜」
 「・・・。#  どこさわってんだゴラァ!!!」
 「ゴッ……!!」




ギンは見事にアッパーを喰らい、数十センチ宙を舞った。





 「顎取れはるって…」
 
 「取れろ…」
 「怒らへんでもエエやん。娘の体の状態知るんが親の役目や!!」
 「さも正しいかの用に言わんといて下さい。ただのセクハラだから」
 「
 「…」
 「
 「…何!」
 
 「気にすることあらへん。男に胸揉まれると大きくなるいうの知っとる?」
 「…でっ」
 「育てたろうか!?」
 「…再起不能にしてやろうか?」









の後ろに鬼が見えたギンは動きを止めた。







 「私学校行ってくるから、戸締りちゃんとしといてね」
 「気ぃつけるんやで!」
 「はいはい」
 「阿散井君に襲われそうになったら殺すんやで」
 「…それ恋次じゃなくて自分のことでしょ。行ってきま〜す」











は今日は時間に余裕をもって家を出ることができた。
学校に着くといつものようには机に頭を伏せた。








 「お前毎朝それだな」





と言ってきたのは隣の席の阿散井恋次









 「だって...朝から疲れるんだから仕方ないでしょ」
 「またか?」
 「まただ…しかも、今日なんて最悪だよ最悪...」
 「また何かやったのか?」
 「胸触られたよ...しかも思いっきり…変態狐目ヤローに」
 「マ、マジかよ…」






そう聞いた恋次の目は自然との胸を見た。








 「ちょっと、何処見てんの…」
 「いや…///」
 「しかも、アイツどんな夢見てると思う?」
 「さーな...予想はつくけどな」
 「寝言言ってたんだよね〜」
 「なんてだ?」
 「『お父さんやない、ギンや』って」
 
 「…」
 「あぁ〜、他の女の人想像すりゃいいのにね」
 「(そういう問題か!?つーかいいのか?娘として他の女と…って、娘も駄目だけどよ)」
 「再婚…とかしないのかな〜」
 「お前して欲しいの?」
 「…いや、して欲しくないよ。でも、寂しいんじゃないかなって思っただけ。
  ずっと、私育ててきて好きなこと出来てないだろうし」
 「お前を育てることが好きなんだろ。お前がいりゃ寂しくねーんじゃねーの?」
 「私だっていつまでもあそこにいるわけじゃないし...あっ!狐でも誕生日にプレゼントしようかな」
 「…なんで狐なんだよ。普通に犬か猫でいいじゃねーか」
 「だって、父さん狐っぽいじゃん」
 「(実の父親に対する娘…どいつもこんな扱い方すんのか!?妹もそうなるのか…?)」












先生が入ってくると恋次もも前を向いて座る。
何か教室の様子が可笑しかった。
というのも、どうやら転校生が来るようだ






 「△□高校から転校してきた檜佐木修兵です。よろしくお願いします」




女子生徒からは甲高い声が聞こえる。
その檜佐木っていう人の外見からそうなるのだろうが...







 「市丸の前の席だ。市丸よろしくな」
 「あっ、はい…」





担任の先生に言われて軽く答える。
修兵は市丸と呼ばれた人の前に座る






 「ヨロシクな」
 「よろしく」











休み時間、修兵の周りには人だかりが出来ていた。
そのせいで居心地が悪いは一番後ろの窓に寄りかかって景色を眺めていた。










 「市丸さんだっけ?」



話掛けてきたのは、転校して来た修兵







 「あっ、うん」
 「下の名前なんて言うの?」
 「
 「か、いい名前だな」
 「ありがとう…」
 「俺は修兵な」
 「随分人気だね」
 「そうか?まっ、転校してきたばっかだしな。は恋次と仲いいのか?」
 「まーね。気が合うのかな」
 「そっか。なー、今日ちょっと付き合ってくんねー?」
 「…用もないし、別にいいけど」
 「おっし、んじゃ放課後デートな」
 「はぁい!?」
 「デートって言わねーの?」
 「言わないでしょ…ι」
 「まっ、いいけど、よろしくな」












なんか…変なの増えた...。















 

 

2008/03/05