放課後...



 「、お前今日用事あるか?」
 「ゴメン。修兵と約束あるんだ」
 「そうか。何の用だろうな?」
 「さー?ちょっと付き合えって言われただけだし」
 「そうか。まっ、気をつけて帰れよ」
 「恋次もね」
 「おぅ」








ホント用事ってなんなんだろう…




暫く教室で待っていると、修兵が入ってきた。











 「遅くなってワリーな」
 
 「別にいいよ。早く行こうか?」
 「そうだな」





二人は学校を出ると街の方に向かって歩いて行く。












 「ねー、用事って何?」
 「誰も用事とは言ってねーだろ」
 「じゃーなに?」
 「お前に見て欲しいんだよ」
 「何を」
 「今度世話になる家にお前と同じくらいの年の子いんだと。そいつへの挨拶何がいいかと思ってな」
 「そうだな〜…ケーキでいいんじゃない?」
 「食いもんかよ」
 「食べ物でいいじゃん。おいしいよ?」
 「好き嫌いあんだろ?」
 「ケーキ嫌いな人少ないと思うよ」
 「あ〜…物の方がいいかと思ってな」
 「今時の女子高生は好みがうるさいからね〜」
 「だからお前に頼んだんだろ?」
 「私に頼むの間違ってるよ、修兵」
 「お前以外に頼める奴いねーと思ってな」
 「他の女子なら嫌でも連いて来てくれたと思うよ!」
 「お前とがいいんだよ…」
 「?」
 「いいから行くぞ」
 「ほーい」









二人は一つの店の前で立ち止まった。
アンティークの小物が打っている店








 「こことかいいんじゃない?」
 「そうだな」





二人は中に入ると小さくてカワイイ物を探した。





 「修兵って下宿なの?」
 「あぁ」
 「ふ〜ん。実家どこ?」
 「さーな」
 「さーな...って...」
 「おっ!コレ良いんじゃねーか?」
 「あっ!いいかも!!」
 「お前にも何か買ってやろうか?」
 「買ってもらう理由ないし」
 「付き合ってくれたお礼」
 「別にいらないよ。この店発見できたし!それで十分」
 「そうか?」
 「うん、早く買ってきたら?私夕飯作らないといけないから、もうそろそろ帰らなきゃいけないし」
 「夕食作ってんのか。偉いな」
 「私の家父さんと二人きりだからね、仕方ないよ。もう慣れたし」
 「そっか。じゃっ、買ってくるわ」













店で用事を済ませ、帰路に着く二人...






 「修兵もこっちなんだ」
 「おぅ。あそこのマンションだぜ」
 「…今…何て?」
 「あそこのマンションの309だったかな」
 「マジですかぁぁぁぁぁ!?」
 「何驚いてるんだよ…」
 「いや...そこ私の家だよ?」
 「はぁ!?」
 「えっ…どういうこと!?」
 「もしかして、お前と同じくらいの年の子って...お前か!?」
 「えぇ!どうなんてんのォォォ!?」










取り敢えず二人は中に入り、ギンの帰りを待ちつつ夕食を作り始めた。








 「私何にも聞かされてないんだけど」
 「の苗字初めて聞いたときはまさか、とは思ったけどな...」
 「くそっ、あのクソ親父帰ってきたら尋問してやる!」
 「…ι」











夕食も出来、食べ終わって一休みしているころにギンは帰宅した。
ドアがカチャリと開くと共にあのなまった声が聞こえてきた。








 「ただいま〜、おる?」
 「…父さん!!」
 「なっ...なんや!?」





リビングからドタバタと走ってきたに驚く。








 「何で修兵が家に来るってこと言わなかったの!?」
 「言わなかったんちゃうわ。言いそびれたんや」
 「そんな大切なこと言いそびれるな!!」
 「せやて、今日の朝さっさと学校行きよるし」
 「昨日言えば良かったじゃん」
 「だって、阿散井君のことでそれどころやなかったし...」
 「あっ、どうもこんばんは」




修兵が姿を見せた。






 「君が修兵君やね?よろしゅう」
 「、鞄持ってvV」
 「はいはい...」







仕方なく鞄を持ち、リビングに行こうとする
靴を脱ぎ勢いよく抱きつくギン







 「ぅ〜vVこれから何しよる?」
 「何もしません#」



は持っていた鞄でギンの頭を叩くとそのままリビングに戻りTVを見始めた。





 「大丈夫ですか?」
 「…慣れてはるから、大丈夫やで。メンタル面以外では...やけど」
 「…」
 「、待っててや。今着替えてくるからな〜」
 「部屋から出てこなくていいよ」
 「冷たいわ〜」





は溜め息を吐く







 「お前の家いっつもこうなのか?」
 「極普通にこう」
 「ふ〜ん」







修兵がの隣に座ると、少しだけソファーが沈む。







 「あんまりに近づかんといてねvボクのにvV」
 「やめんかい!!」




の頬と自分の頬をスリスリし始めたギンを突き放す
 「何か機嫌悪くあらへん?」
 「別に」
 「修兵君くるの言わへんかったから?」
 「違う…」
 「せやったらどないして?いつもなら『とうさ〜んvV』 『〜vV』でハグしとるやん」
 「してません」
 「せやった?ほな『父さん、チューvV」とかしてくれへんの?いっつも帰って来たら」
 「してなーい!!」
 「人おるからって恥ずかしがることあらへんでv ボクがしたろうか?」
 「すんなぁー!!#」







ギンを弾き飛ばすとは自分の部屋に行った。
修兵はギンが床の上に倒れているのを見て
「大丈夫ですか?ι」と聞いた。









 「なー、修兵君」
 「何です?」
 「のこと何処まで知っとるん?」
 「はい?」




















 

2008/03/05