「今日から十三番隊に移動になりました です。よろしくお願いします」
一礼した。
「めっちゃカワイクね?」「かわいい」とザワザワあちこちでこんな会話が繰り広げられていた。
「は俺の補佐役だ」
海燕が腰に手を当てながら言う
「はい。よろしくお願いします」
「おらぁ、さっさと仕事に戻れ!」という海燕の一声でそれぞれの仕事へと戻る。
「副隊長スゴイです!」
「まぁこんくらい普通だろ?」
頭を書きながら照れくさそうに言った
「仕事教えてやっから着いて来い」
「はーい」
右手を上げニコリと笑いながら言った。
「この書類は六番隊へ持って行くやつだ」
「じゃー、持って行きますね」
は書類の束を持ち上げた。
「手伝ってやるよ」
海燕はそう言うと、書類を半分持った。
「志波副隊長が上司で良かったですよ」
「上司なんて誰でも変わんねーだろ」
「変わりますよ。私、絶対十二番隊は嫌でした」
「…誰でも嫌だろーよ…。まー、十三番隊に来て正解だったろうけどな」
「えらい自信ですね」
は海燕の顔を見た。
「隊長と副隊長がこんなに優しいとこなんてねーよ」
そう海燕が言うと、はクスリと笑った。
「…何だよ」
「確かに隊長優しいですよね」
「…誰か忘れてんだろ」
海燕はを睨んだ
「もちろん副隊長も優しいですよ。少し意地悪ですけど」
「人が折角荷物持つの手伝ってやってるってのによ」
「ごめんなさーい」
が角を曲がると誰かにぶつかった。
「キャッ...スミマセン!」
「大丈夫か?」
その人はの手を取って起こしてくれた
「ありがとうございます」
は一礼した
「おぅ!恋次」
「志波さん」
何やら二人は知り合いらしかった
「あの...」
「こいつ俺のとこに入った新人だ」
「へ〜、てっきり彼女かと思ったぜ。俺は六番隊の阿散井恋次。よろしくな」
「はじめまして! と申します。こちらこそよろしくお願いします」
「志波副隊長、隊長がお呼びしてます」
どこからか十三番隊の七席が現れそう告げた。
「悪いな」
「いいえ」
海燕は瞬歩を使った
「あの...阿散井副隊長」
「あっ?」
「六番隊の場所がわからないので、教えて頂きたいのですが...」
「おぅ」
恋次はそういうと、の持っていた書類を半分持った
「えっ!?今どこかに出かけるのでは?それに書類を持って頂くなんて悪いです!」
「気にすんなよ。こんな重い書類を女に持たせるわけにもいかねーしな」
「ありがとうございます。どこに行こうとしてたんですか?」
「いや...現世に美味い食い物あってな」
「美味しい食べ物ですか?」
「おぅ。"たいやき"っつーんだけどよ、魚の形して中に餡子入ってんだ。これがまたうめーんだぜ!」
「スミマセン。何か予定を潰してしまって...」
「気にすんな。書類の方が大切だしな」
「今度連れて行ってもらえませんか?…そのお魚を食べに…」
「いいぜ」
「ありがとうございます」
話しているうちに六番隊に着いた
「ここでいいぜ」
「はい」
「サンキューな」
「いいえ、こちらこそありがとうございました」
は一礼して戻った。
「(阿散井副隊長って良い人だな〜)」
「よっ!」
「あっ!志波副隊長」
「無事届けたようだな」
「はい。阿散井副隊長が案内してくれたので無事届くことができました」
はニッコリ笑って言った
「そうか。戻るぞ」
「はーい」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
ちょうど、が入隊して三ヶ月経った頃だった。
「現世へ行ってもらう。今回は海燕はつかないがなら大丈夫だろう」
そう言って浮竹はの頭を撫でた。
「大丈夫ですよ!がんばってきますね」
そう言って斬魄刀を持って出て行った。
「...ハァハァ」
息を切らした海燕が目の前に立っていた。
「副隊長?」
は首を傾げた
海燕はの小さな体を抱いた
「無事に戻って来い...」
「…はい」
海燕はをユックリ放した。
「気を付けろよ」
「はい」
「喰われそうになったら喰ってやれ」
「え”――!!!」
「冗談だ」
海燕は楽しそうに笑った
「それじゃー頑張って来ますね」
は手を振って急いで掛けて行った
「(無事に戻れよ...)」
・・・数時間後・・・
「隊長!」
「どうした!?」
浮竹が戸の方を向いた
「それが...」
話終わった時、廊下から書類が落ちる音が聞こえた
「(……)」
海燕は心の中でそう叫んだ。
の霊圧が弱いながらも近づいて来るのがわかった。
人に支えられながら歩いてきた
「―――!!!」
「副…隊長…私…」
海燕はを支えてる人からを受け取り、抱きかかえると瞬歩で四番隊へと急いだ。
「ごめんなさい...」
は約束を守れなかったことを謝った。
「しゃべんな...」
「私...全然役に...立ってない...ですね...」
「んなことねー...(の鼓動が小さくなってきてる...)」
「今まであり…がとうございました…」
「しっかりしろ!」
の意識は遠のいた
…数日後…
「...(私…生きてるの?)」
は体を起そうとした
「つっ…」
突然酷い頭痛がを襲った。
「おはよう」
卯ノ花がベッドの横に立っていた
「おっ、おはようございます!」
卯ノ花は微笑んで出て行った
「?」
「!」
海燕が慌しく入って来た。
「副隊長!...おはようご「テメー、人に心配させといて随分呑気だな#」
海燕の顔には怒りマークが付いていた
「ごめんなさーい」
海燕はの傍まで行くとそっと抱いた
「…生きてて良かったぜ…」
「…はい」
海燕はの額に自分の額をくっつけ軽く笑った
「バーカ」
海燕はそっとに口付けをした
「放さねー!」
少し力を入れて抱きしめた
「副隊長大好きです...」
「俺もだ...」
再び口付けし、海燕は立ち上がり仁王立ちで立った。
「が元気になったらみっちり鍛えてやっからな!覚悟しとけよ!!」
「ふぇ〜(泣)…ほら!副隊長急ぎの書類なんじゃないんですか?」
「あっ・・・んじゃ!」
海燕は猛スピードで掛けて行った
その後、海燕はの行くとこどこに付いて行ったとか...