これはアタシが散歩していた時のことです...






















雨が降っている中、アタシは傘をさして夜の道を歩くことにしたんス



















暫く歩いていると、アタシの目に一人の少女が映ったんです






















この雨の中傘も差さずに寒さを凌ぐようにうずくまっていました






















そのままにしておくワケにもいかないので、アタシは傘の中に入れた...
























するとその子はアタシの方を見ました





















 「あなた誰?」





 「アタシっすか?…浦原喜助です。あなたは?」






 「私、名前ないんだ」





















彼女は寂しい目をしました




















 「家はどちらなんすか?送って行きますよ」









 「家もないの」






















そう言うと彼女は再びうずくまってしまったんです





















 「ウチに来ますか?」







 「えっ?」





















彼女は凄く驚いた顔をしました














 「捨てませんか?」















恐る恐るアタシにそう聞いてきたんス







アタシはなるべく優しい笑みを浮かべました

















 「捨てませんよ。さー、行きましょうか?」


















アタシが手を差し伸べるとあなたは躊躇いもなくあたしの手を取った...












その手は冷たかったんす










でも、その手を温めるのは、アタシの役目だったんですよ












そうですよね、さん?

























 「喜助さーん、ごはんですよ〜。ジン太も雨も早く来ないと食べちゃうよ!」


















月日が過ぎるのは早いですね...







あれから一年経った今、あなたはここの生活にもなれてよく働いてくれてます

















 「さん」





 「なんですか?」






 「アタシ達からの誕生日プレゼントっスヨ!」






 「ありがとうございます!!」






 「俺と雨で決めたんだぜ」





 「はい」





 「ありがとう」





 「それじゃー、冷めないうちに食事にしますか」




















私はとっても感謝してるんだよ?









住むところも名前もくれて...









そして、家族もくれた











本当にありがとう喜助さん




































 

☆―――★―――☆―――★―――☆

 〜あとがき〜

 喜助なら拾うだろうと思って書いた品です

 私も拾われたい〜vV

 むしろ、どっかに落ちてないかな?

 あーんな人やこんな人(*´▽`)





 ここまで読んで頂きありがとうございました☆
 
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