「(まだ進路の紙出してないや...)」 今日は遅刻せずに学校に来たので一眠りしようと、そう思っていると一人の生徒が 「宮川の財布盗まれたらしい」 と言って入って来た。 「(…バカだな〜。どうせ盗むならもっと金持ってそうな奴の盗ればいいのに…)」 深い眠りへと入る手前に誰かに起された 「…黒崎来い」 「はぁ!?」 その声の持ち主は紛れも無く今話題の人物、宮川だった。 そして私は意味が解らないまま連れられていく 「何ですか?」 宮川に連れられ着いたところは職員室。 の隣には海燕がいた。 「とぼけたことを言うな。貴様が俺の財布を盗んだのはわかってるんだ」 「はぁい!?私盗んでません!」 「今日は早く来てたみたいだしな。計画してたんじゃないのか?」 「私だって毎日遅刻なんかしませんよ!だいたい寝てた人間起しといてよく言えますよね?」 「二人とも落ち着け」 仲裁に入るのは担任である海燕 「志波先生今度と言う今度は言い逃れは出来ませんよ」 「別に言い逃れしたことはないっすよ。 それに、こいつは盗みを働くような奴じゃないくらいわかるんじゃないですか?」 「そうそう、だいたい、誰もこんな奴のさいふなんて盗もうなんて思わないでしょ」 「」 「…ごめんなさい」 「こんな奴とはどいうことだ!!親に電話させてもらうからな」 「勝手にすれば?私やってないし」 「そんな口を聞けるのも今のうちだ。処分が出るまでは停学だからな」 「はい!?」 「ちょっと待て!!」 「どうしたのですかな志波先生?」 「こいつがやったなんて決まってないだろ!」 「志波先生は盗人の見方をするんですかな?」 海燕は宮川を睨んだ 「...盗人呼ばわりすんな...は、こいつはそんな奴じゃねーよ」 「志波先生はやけにその子の方をもつんですね。もしかして志波先生も絡んでるんじゃないですか?」 「あんた最っ低の教師だね」 は宮川の胸倉を掴んだ そして睨みつける。 「止めろ!!」 海燕はの手を放させ、そして宮川と距離をおいた。 「盗みの次は暴力かね?どういう教育されてんだか」 盗みのことはさて置き、のこの行為(宮川の胸倉を掴んだ)により停学が決定された。 が教室へと戻る頃にはそこら辺に噂が広がっていた。 「宮川の財布盗んだらしいぜ」 「マジ!!」 「盗っ人」 「ドロボー」 などとあちらこちらで言われていた 「ちゃん…」 が教室に入ると桃が駆け寄ってきた。 「…私停学になったんだ。だから今日は帰るわ」 は机の中身を全部鞄へとしまう 「ちゃんじゃないよね?」 「あったりまえじゃん!!」 「じゃー、何で停学に?」 イヅルも話しに加わる。 「教師の胸倉掴んだから...。それじゃまたね〜♪」 は何事もなかったように去って行った。 「吉良君、信じないかもしれないけど。ちゃんは盗むようなことする子じゃないよ」 「わかってるよ。常識は多少かけてるけど、悪いことするような子じゃないことくらい」 二人は今はいないの席を眺めた。 「おら、席に着け!」 と言って入って来たのは海燕 の席を直ぐに見たがそこにはもうの姿はなかった |
2008/03/06