翌日、二人は停学も誤解も解けた 「鈴ちゃんおはよう」 「桃〜なんか久々♪イヅルもおはよう」 「その付け加えましたって感じの挨拶、そろそろ止めてくれないかい?」 「だってメインは桃でイヅルはサブだから仕方ないんだよ」 っと二日ぶりの教室で三人は楽しげに話しをしている。 「HR始めんぞー!!」 チャイムと同時に入ってくる海燕。 それはいつもと変わらない姿。 でも今日の違うことといえば、連絡事項があるということ。 「今日から二者面談あるから今配る紙見て自分の日にちと時刻確認しとけな」 「(二者面談始まったんだ…ってことはもう直ぐ三者面談亜あるな〜…え〜っと私は…っと)」 鈴は前の席の人から配られてきた紙を手に取り見る。 「(今日じゃん!?どうしよう…進路決まってない...むしろ紙すらだしてない)」 「鈴」 「はい!」 「お前今日の最後でいいか?」 「はい、いいです」 と容易に答えてしまったわけで... 「何で五時まで残らないといけないのぉ〜(泣)」 「鈴ちゃん承諾しちゃうからだよ」 「そんな遅くなるなんて思わないじゃん」 「でも、進路のこと管ゲル時間できたし良かったんじゃない?」 「時間あっても変わんないよ…」 「先生に相談してもいいじゃない!私、部活あるから行くね」 「うん、頑張って」 時間を潰すというものも結構難しいもので... 鈴はいつしか眠りについていた 「たくっ...また寝てやがる...」 海燕は鈴を起そうと方に手をかけようとした。 しかし、以前のことを思い出し(Life6参考)、直接触れることはやめた。 「どうすっかな…」 取り敢えず鈴の前の席に座る。 「…カワイイ顔してんのにな」 暫く俺は鈴の寝顔を見ていた。 幸せそうに見えるその寝顔… 一護は毎日こんな顔見てんのか... なんて思った。 「・・・。何やってんだよ俺...」 「...せんせ?」 「あっ?起きたか?」 しかし、鈴の様子を見ても起きた気配はなかった 「まだ寝てんのかよ...おーい、起きろ―――!」 鈴はガバッっと立ち上がると、海燕はそれに驚き体を少しだけ後ろにずらす。 「…先生何してるんですか?」 「何してるじゃねーだろ!!#面談の時間忘れたのか!?」 海燕は自分の身に着けている腕時計を指で叩いた。 「あ〜、ごめんなさい...寝てたみたいです」 「みたいじゃないて、寝てたんだよ。おら、始めんぞ」 「はーい」 「進路の紙はどうした?」 「…まだ書けてないんですよ。でも、就職は嫌なんです」 「じゃー、フリーターにでもなんのか?」 「どうでしょうね?」 「どうでしょうって...」 「もう少し待ってもらっても良いですか?」 「それは構わねーけど」 「ありがとうございます」 「んじゃ、お前が決まったら後日面談すっからな」 「はい」 鈴は鞄を持ち椅子を机の中に仕舞い帰ろうとした。 「なー、鈴」 「はい?」 「もし、他にも進路あるっつたらどうする?」 「えっ?」 「俺の花嫁にならねーか?」 「・・・」 私は思考回路が停止した。 先生からそんな言葉がくるなんて思ってもみなかった 「考えといてくれねー?」 「…多分その進路選ぶと思います///」 「マジかよ!?」 「はい///でも、急にともいかないですよね。え〜っと結婚前提のお付き合いなら喜んで///」 「まさか本気で言ってくれるとは思わなかったぜ///」 「私、先生好きだよ!!///」 その言葉を聞き海燕は鈴を抱き寄せた。 「ワリーけど、俺の方が好きだから」 「そんなことないですよ!私のほうが好…」 二人は教室で、夕日をバックに甘い口付けを交わした。 翌日、鈴は海燕に進路の紙を渡した。 「おっ、やっと出しに来たか」 「うん!」 二人はその紙を見て笑いあった。 紙には ”先生の奥さんを希望します” とカワイイ字で書かれていた。 |
2008/03/06