act.4





そう言って入って来たのは弟のだった




「「おかえり」」




「恋次君来てるからちゃんとあいさつしなさいよ」



がキッチンからひょっこりと顔を出して言う




「まじ!」




は恋次の前まで来て




「初めまして、 です」





「おぅ、俺は「阿散井 恋次さんだよね。俺すごく聞きたいことあったんだけど」




!年上には敬語使え〜」



と姉であるに言われる






「俺は別にいいけどな」





「流石恋次さん」





そう言うとは恋次の横に座った





「聞きてーことって何だ?」



「姉貴と付き合ってんの?」




俺は飲んでいたジュースを口から吹き出した






何したの!?」




がふきんを持ってきた







「わりーな、



「いいえ」





「「何?恋次さん(君)」」


と母が反応する



「「・・・」」



恋次とに沈黙が流れた





って呼んで。皆だから」


は笑いながら言った






「そうだな」





!早くしないと焦げるよ!!」




「は――い」







走ってキッチンへ戻る






「でっ、どうなわけ?」





「付き合ってねーよ」





俺は人差し指でを見た






「昨日から恋次さんの話しかしないから付き合ってんのかと思っただけ」




「(俺の話?)でっ、お前は付き合ってる奴いんのかよ」




「いる」



「まじか!?」




「写真見せてあげるよ。ちょっと待ってて」




は自分の部屋まで走って行った





「(あいつ何歳だよ・・・先越された)」





「恋次君ごめんね。の世話させちゃって」





はキッチンの小窓からそう言った





「別に」




はお兄ちゃんが出来たみたいで嬉しいのよ」



と母の幹が言った




「そうかもね」



が便乗した









「はい。コレが俺の彼女」




写真と携帯の裏についてるプリクラを見せた





「へ〜、かわいいじゃねーか」




「そりゃー、俺が選んだ彼女だからな」





「俺の好きな奴の方がかわいいけどな」




「姉貴?」





恋次はドキッとした






「バッ・・・」



「当たりでしょ」




「ちっ「いいよ。男同士の秘密ってことで。でも、姉貴も恋次さんのこと好きだと思うけど」




「はぁ?」





はテーブルの上に置いてあったの携帯を手にした






「姉貴ー、携帯見るから」




「えっ!待った!!ちょっと貸して」





はそういうとメールにロックをかけた






「はい。いいよ」





何もなかったように、キッチンへ戻った






「ほら、姉貴のアドレス帳」



「あっ?」




「男が入ってないんだよね〜。入ってても中学のとき部活で同じで仲良かった人くらい...

 もう消しちゃったみたい…今は恋次さん以外の男は登録されてないし。
 
 しかも姉貴が男の人のアドレス登録するなんてありえない...

 まー、俺と父さんのは入って・・・姉貴――!俺のアドレス消したろ!!」






「えっ?それ通じなくて、変えたんじゃないの?」



「変えてねーよ」




そろそろ携帯変えたらどう?」



幹の提案だった






「でも…」




「俺もうすぐ変えるからコレで良かったらやるけど」



恋次の携帯は結構最近変えた奴だったので機種は新しい方だった






「本当!」



「いいのかよ」




が呆れながら聞いた





「その携帯何かあるのか」




「転校した子からもらったの」



「だから大切にしてたのか」



「うん」






「恋次さんの携帯の待ち受けって何?」




「へー、普通」


が恋次の待ち受けを見て言った





「悪かったな」