二時間後・・・





「出来たよ――」





テーブルの上にはきれいに並べられた料理があった







「ただいまー」



  父帰宅




「お邪魔しています!」




「元気がいいねー。噂の恋次君かい?」




「(噂って・・・)」




「あなた〜お帰りなさーい」





幹が父、正義に抱きつく






「ゴメンね恋次君。いっつもあーだから」



「仲良くていいじゃねーか」




「見てるほうは嫌だけどね」





が苦笑した






「早く食べようよ。冷めちゃうし」





「そうだね。着替えてくるよ」




正義が隣の部屋へ消える







「きっと恋次さんも姉貴と結婚したらあんなんだな」





「・・・」←妄想中?








「姉貴ならおかえりのキスとかもつくかもな」



は楽しそうに言った





「まじ・・・?」





「恋次君座って座って」




幹にせかされ座る







「それじゃ、皆そろったことだし食べようか」





上座は父である正義が座っている









「「「「「いただきます」」」」」






「おいしいです」



恋次が一口食べて感想を述べる






「よかったわね



「うん」





「こっちも食べてね。私が作った奴だからのより美味しいわよ」




「ありがとうございます」




恋次は出ているおかずを一通り食べた







「美味しかったです。ご馳走様」




「恋次君」




正義が恋次を呼んだ






「はい?」




「今日はもう遅いし泊まっていきなさい」




「そうね。そうしなさいよ」




幹も更に言う






「やべっ、もう9時か」



「明日はどうせ土曜日なんだし、ユックリしていきなさい」





正義が笑いながら言う







「は〜」






「父さんも母さんも恋次君困ってるじゃない」





は恋次が困っているオーラに気づいて言う






「俺も、恋次さんに泊まって行って欲しい」




まで言い出す始末





「(泊まれって言われてもな...つーか、ここの家族はこれでいいのかよ...。初めて会ったつーのによ...)」




「恋次君のご両親だって心配してると思うし」




「えっ・・・俺、今一人暮らしだし(って何言ってんだ俺!?)」





「じゃーいいじゃないのの部屋でいいわよね」





「え〜、俺一緒に寝たい」




、恋人同士の邪魔をするのはいけないのよ」




やはり母強し…





「(の部屋!?…っておい、俺だって健全な男だっての。一緒はマズイだろ...)」




「はい、恋次君枕ね。は敷布」



二人にそれぞれ渡す






「ほら、もう疲れてるでしょ。部屋に行って話しでもしなさーい」



幹はリビングから二人を追い出す





は渋々自分の部屋へ向かった