「ごめんね。あんな家族で」



「楽しくていいじゃねーか」



「それなりにはね。本当無理矢理だよね。本当にごめんね」



「俺はいいけどよ...」




二人はの部屋へと入った





「恋次君はここで寝てね」





そう言ってベッドを捲り、敷布と枕を変えた





「俺ソファーで寝るぜ。女子にそんなとこで寝かせられねーし」




「お客様にソファーで寝せるなんてことしたら殺されるから。気にしないで!ソファーベッドだし」











が後ろを向いてベッドから離れようとした時何か暖かなものが彼女を包み込んだ










「恋次君?」



「わり…」




恋次はなごり惜しそうにゆっくりと放した






「(俺は何してんだ?)」



は恋次の方を見て笑った






「彼女さんに悪いから…」




はそう言うと俯いた




実のところは恋次のことが前から好きだった




何年間か片思いで過ごしてきていたのだった







「俺、彼女とかいねーし」



「そうなの!?」






の驚き方に恋次は少し驚いた






「何で驚くんだよ」




「だって、恋次君女子に人気あるから」





「そうなのか?」




「うん。だから付き合ってる人いるんだろうなーって思ってたの」





「俺はお前が...」




「私が?いるわけないよ」





そう言ってニッコリ笑い返した





俺は心の中で安心した









「だってね...」



が恋次にそっと近づいて背中に手を回した






「俺、お前のこと好きだ」



「えっ」



は顔を上げる





「私も、私も好きだよ」




恋次がキュッっと抱きしめた












――――――――――――




月曜日、二人は一緒に登校した






「おはよう、



「おはよう」



私は、ゆきと挨拶を交わすと勉強道具を鞄の中にしまいこんだ







「あっ!携帯変えたんだ」



「うん」





はちらっと恋次の方へと視線を向けた





「おっ!恋次携帯変えたのかよ」




「おぅ」




恋次もの方に視線を向けた






二人は当然目が合う







「これって阿散井君の前の奴と同じじゃない?」




「うん。もらったの」




「あんなに、携帯大事にしてたのに」



「その代わり、買ってあげたし・・・」



「ちょっと待って」




ゆきが一時停止した












恋次がそう呼ぶとクラスが静まり、二人に視線が注がれた





「何?」



が恋次のところへと行く





「アドレス帳見せてもらっていいか?つーか、まだ残ってるか?」




「残ってるよ。念のため残しときました!」




と言って携帯を渡す





恋次の隣にいる柴田は何やら携帯をいじりだした






「残念だな、柴田。もうこの携帯のアドレスと電話番号変えてるぜ」



と恋次が教えてやる







「あのよー、恋次?もしかして・・・」




「付き合ってるぜ、俺ら」










それが原因なのか数日間男子のテンションが異様に低かった....














☆―――★―――☆―――★―――☆

〜あとがき〜

恋次プチ連載第一回目終了!

二回目はあるか不明です

取り敢えず...駄文だ。

仕方ないさ!若い時に書いたやつだから!!(2・3年前くらい?)



ここまで読んで頂きありがとうございました!