真夏の十一番隊隊舎...

それは耐えれる限界を超すような蒸し暑さ…

一つの原因としてあげられるのは、この無駄に晴れた天気...

それと最大の原因としてはこの"男"

そうこのむさくるしいと言わんばかりの男だ!!

お前らがこの隊舎の温度を5℃は上げてる!

なんてたって十一番隊の男だからね...

そりゃムサクルシイさ…

四番隊の男ならまだしも…どうして私は十一番隊の所属なんだろう

だって、れっきとしたか弱い女の子ですけど!?








 「あ〜…あつい…」

 「お前、あついあついうるせーんだよ」

 「だって、あついじゃん…」




はその暑さにへばり、机に体を伏せる。
それを見た一角はうるさいと言わんばかりにを見る。






 「確かに暑いよな…」





と、に賛成の意見を出すのは恋次だ。
















 「だよね〜…暑くて仕事なんかしてられない…」



 「お前は暑くなくても仕事サボってんじゃねーか」


 「そんなことないでしょ?いつどこで私が仕事さぼったとおっしゃるのかな〜?」


 「さぼり過ぎてて特定できねーよ」




一角は呆れてに言う。

恋次も頷く、そして



 「昨日もそういやサボってたよな」

 「そ、そんなことないよ!!」



は慌てて否定する。

逆に慌てて否定するほうが怪しかったりするのだが...







 「そういや、してたな。昼休み終わっても戻ってこねーと思ってたら、屋根の上で昼ねだもんな」


 「やちるちゃんだって一緒だったじゃん!!私だけ責めるの間違ってる!!!」

 「誰も責めてねーぞ。ただお前はなんらかんらでサボってる証明をしたまでだ」






意地悪そうに一角は笑った。










 「それは...そんなこともありますよ」


 「お前の場合は"ことも"じゃなくて、"しか"だろ」


 「ひどっ!! 恋次この人になんか言ってやってよ!!」


 「恋次もそう思うよな?」


 「はサボりすぎだな」


 「そんなことないって!!三番隊をみなさい!あそこは天国さ!!」


 「比較するもんじゃねーよ」










一角がの頭を小突く。









 「何するんですか!? だいたいこんなか弱い女の子が十一番隊に配属自体ありえない」

 
 「どこらへんがか弱いんだ?」



といったのは一角ではあったが、恋次も同じようなことをいいたそうな顔をしていた。








 「見るからにか弱いじゃないですか」


 「でも、なんだかんだでお前四席じゃねーか」


 「そうなんだよね。何をどうまかり間違ったのか、四席なんだよ…」


 「最強バカ力女の異名持つだけはあるな」


 「何ですかそのあだ名…?」







一角が面白そうに言うのに対し不満そうに言う。









 「知らねーの?」


 「知りませんよ」


 「まっ、そういうことだ。俺はこれから現世だからあとは宜しくな」












一角は逃げるようにして出て行った。

は何と言いたげに恋次の方に顔を向ける。












 「俺も知らねーぞ」


 「本当に?」


 「あぁ」


 「ふ〜ん。鯛焼き好き変眉は情報不足だな」


 「んだと#」


 「だって、知らないんでしょ?」


 「知ってるよ」

 
 「ホントに?見え張ってるんじゃないの?」


 「張ってねーよ。腕相撲大会で優勝した時に出来たんだろ」


 「ほぉー、なるほど!!って別にバカ力じゃないじゃん」


 「お前、二番隊の隊長こえたんだぞ?」


 「えっ?だって本気じゃなかったんじゃ」


 「めっちゃ悔しがってたの俺は見た。つーかお前力強すぎだっつの」


 「そうなのかな?」


 「まっ、気にすることはねーよ」










恋次はが気にしていると思いそう言った。












 「そうだよね。こんなバカ力女と付き合ってる恋次はバカ力男だもんね」


 「んだよ。俺は別に腕相撲大会で優勝してねーぞ。
  それにそんなもんなかったしな」

 
 「じゃー、私と人勝負してよ!」


 「あぁいいぜ」







十一番隊隊舎の一番涼しいところでは、腕相撲大会が開催されていた。

といっても二人以外に知る人もいなく、

知られたからといって、この二人に挑む人もいないだろう。

しいて言えばやちるくらい?









 「レディー、GO!!!」



の合図でそれが始まる。

最初はが少し押していたが、恋次に勝てるわけもなくアッサリ負けた。









 「クッソー!!」


 「んじゃ、バツゲーム」


 「はぁい!?そんなの聞いてない」


 「勝負に負けたら罰ゲームは基本だろ?」


 「知らないよそんなルール」


 「今知ったじゃねーか」


 「…いんちき」


 「んじゃ、罰ゲームは…」


 「罰ゲームは?」

 
 「鯛焼きつくって俺に食べさせる」


 「何だソレ!?」






私はもうちょっと恋人として何かやるんだと思っていたわけで、拍子抜けした。













 「いいじゃねーか。勝った人からの罰ゲーム受けれねーとかいわねーよな?」


 「…やりますよ」


 「それと…」


 「それと?」


 「作り終えた後に言う」


 「なんだそりゃ!?」











は苦笑いすると、仕事そっちのけで鯛焼き作りに没頭した。

注意しないのも十一番隊だから?

とにかく2・3時間で作り上げた。

こんな暑い日にオーブンなんて使ったもんだから汗だく。

そんな汗と涙の結晶を恋次のところへ持っていくと...

奴は寝ていた。

人がこんなにも苦労して作ったというのに…

でも何故だが怒る気にはならない。

それも彼の寝顔のせいだ。

だって、あんなかっこかわいい顔して寝られたら怒る気もうせるってもので…


は少し微笑んだ。

そして、恋次の唇に自分のを重ねる。










 「何してんだ?」

 
 「…起きてましたのですか?」


 「日本語変。あぁ、誰も寝てるなんて言ってねーだろ?」

 
 「騙された…」


 「騙した覚えもねーし」








凄くニヤリとした顔でみてくる恋次。

起き上がった恋次はなぜか私を抱きしめた。











 「な、何!?」


 「別に」


 「…暑いよ?」


 「いいじゃねーか、暑いときに暑いことしても」


 「そうだよね…いやいや、ここ隊舎!!」


 「そんくらい知ってる」


 「放して?///」


 「もう少したったらな」











暫くの間そうしていた。

うれしいけど、他の人には見られたくなかった。













 「んじゃ、食おうぜ」





が漸く開放され、二人はが作った鯛焼きにくらいつ。











 「流石、うめー」


 「でしょ!もう暑かったんだからね」


 「サンキュー」


 「ねー、もう一つの罰ゲームってなんなの?」


 「あっ?今知りてーの?」


 「そりゃ、気になるよ」


 「夜教えてやるよ」


 「夜?」


 「あぁ」













は疑問を浮かべながらその日を過ごした。

そして、夜…やっとそれがわかる時がきた。











 「れ、恋次!?」


 「これが、お前が知りたがってた罰ゲーム」


 「あの…今日は熱帯夜だよ?こんなことしたら」


 「あちーな」


 「じゃー、やめようよ!」


 「却下。暑いから熱いことすんのがいいんだろ?」











恋次のニヤリとした顔。

ある意味恐怖だった。











 「そんじゃ、熱い夜にしようぜ…」








そして、長い夜の罰ゲームが始まった。









 

 

あとがき
はい、駄文…(反省

というか、眠たい!!
眠たいときに書くと駄文率が上がるのと、
何書いてるかわからなくなります!
そして、半分睡眠状態という…(笑えない

ここまで読んで頂きありがとうございました!

 

最終更新日 2008/03/05