私には恋人がいた。










 「
 「恋次、おはよう」
 「おぅ」










久々に二人で非番を取ったのだ。
恋次が副隊長になってから、以前のように会う時間は少なくなった。
だけど、私の気持ちは変わらない。
どんなに会えなくても、どんなに時間が経とうともこの気持ちは変わらない
だからそれで良いんだ。
恋次が元気で幸せでいてくれれば私はそれで良い












 「どっか行きたいとこあるか?」
 「う〜ん...恋次とユックリ過ごしたい。恋次は?」
 「入れにとゆっくり過ごしてー」











二人は恋次の部屋で過ごすことになった。
久々のユックリした時間…
二人は沢山のっことを話したかった。
話しきれないくらいはなしたいことは山ほどあった
でも、二人は何も話さず背中合わせになっていた。
それだけで話さなくとも通じるから...





そうしてからどのくらいの時間が経っただろうか?
が少し恋次に体重をかけ口を開いた。












 「恋次」
 「あ?」
 「私明日、現世に行くんだ」
 「おぅ、頑張れよ」
 「うん、ありがとう。でもね...」
 「…どうした?」
 「ちょっと心配なんだ」
 「…」
 「死神を4人も食べたのが空いてだから、少しっこワイ」
 「大丈夫だ」
 「うん」
 「大丈夫だからよ...」













恋次はの方を見るとを抱きしめる。
その抱き方は優しくはない。
かといって乱暴でもない
ただ、傍を離れていくようなそんなを腕で止めているようなそんな抱き方...









 「お前強いだろ?それに、何かあったら俺がお前を助けてやるよ。
  お前に指一本触れさせやしねーよ」
 「ありがとう」








は恋次の腕の中でクルリと方向転換し、恋次を抱きしめる







 「気をつけろよ」
 
 「わかってる」



















――――――翌日、




いつものように仕事場へと向かう恋次





 そういやは今日虚退治だったよな
 あいつ大丈夫か?
 機能不安そうだったからな…







この時正直俺は嫌な予感がした
そう...
俺の大切なやつが俺の手の中から消えちまう...
そんな感覚










定刻前、久々に早く仕事が終わりそうだったため、
の所にでも寄っていこうと思った。








 「おぅ、は戻ったか?」
 「あ、阿散井副隊長!?...まだ、戻ってはいません」







この驚き方...
何か様子が可笑しかった














 「そうか...何かあったのか?」
 「いえ!何もありません!!」








一人の隊士が執務室に駆け込んできた








 「が...阿散井副隊長!!」
 「が...がどうした!」









恋次の顔つきが変わった。
恋次はそいつの胸倉を掴んだ






 「おい!はどこだ!!どこに行った?!」
 「〇×町の△公園です」










 間にあえよ...











恋次はその場所を聞くとその場へと急いだ。
そこには一角がいた









 「恋次!」
 「一角さんは...」
 「お前は来るな。は今、じゃねー」
 「何言って」
 
 「美しくないね。これは十二番隊の仕事六番隊の人には関係ないだろ?」









弓親が恋次が行くのを止めようとする











 「戻る気ないっすから...おいっ!!!」
 
 「アラ?誰カ呼ンダカシラ?」









いつもとは違うの顔色と声...様子も全然違った




 「...」
 「マー、良イ男v私ガ食ベテアゲルワ!」











と言うなり恋次に刀を構える
キンという刀のぶつかる音がする










 「!?」
 「コノ子ノコトカシラ?ゴメンナサイネ。デモ、コノ子ノ霊圧トッテモ好キヨ」
 「てっめー…」
 「恋次そいつはじゃねー!殺せ!!」






一角がそう後ろから叫ぶ











俺は...
俺は...




 『殺せるわけねーだろ!!』
 
 『お願い』
 『ぜってー嫌だぜ』
 『恋次...』
 『…恋人殺せるわけねーだろ!!』
 『でもね、他の人には殺されたくない。恋次じゃなきゃダメなんだよ』
 『・・・』
 『だからお願い』
 
 『・・・わかったよ』
 『ありがとう』






わかったよ...






 「・・・ごめんな」


















恋次はに刀を向けると切りかかった












 「貴様...恋人ヲ殺スとイウノ...カ...」
 「あいつとの...約束なんだよ。…恋人と交わした約束だぜ?
  破れるかよ...」

 「れ...んじ」
 「!?」
 「ありがとう...」








恋次はを膝の上に乗せた
そしてユックリと髪を撫でてやる








 「しゃべるなよ...助かるからよ。ぜってー助かるからな」







恋次は涙を流しながらの手を強く握った。








 「恋次、泣かないで...私...大丈夫だよ。
  ...恋...じ...が、居てくれる...から...ありがとう。…大好き…だ…よ」








は最期に笑った。
が目を閉じると目尻から涙が一粒流れる
恋次の手からの手が滑り落ちる。
それを拒むように恋次はガッチリとの手を握り自分の顔へと持っていく










 「?おい...?返事...しろよ、なー。笑えよ…、昨日みたく笑ってくれよ!」











恋次はを抱きしめた
悲しみを叫びながら泣いた
その声はとてもとても悲しい声だった...














 

 

あとがき
管) 年初めで恋次初が死ネタでしたι

恋) お前な、新年くらい甘いの書け!

管) 気にしなさんなって旦那

恋) つーかあんまり絡んでねーし

管) だって死ネタだし?

恋) 関係ねーだろ

管) 約束果たしたカッコイイ男が細かいことは気にしない!

恋) そりゃな...好きな奴との約束は守るだろ...///

管) (単純)

恋) 読んでくれてサンキューな!

 

 

2008/03/06