私は登校途中に同じクラスの阿散井恋次を発見した
「おっはよう!」
私は軽く恋次の背中を叩いた
「はよ...。お前朝っぱらから元気だな」
少し私は苦笑した
「朝は元気じゃなきゃね!風が気持ちいいね〜」
「そうだな」
その時強風が吹いた
「うわぁ!?///」
は慌ててスカートを押さえた
「見た?」
「見てねーよ!///(チェックの水色か...)」
恋次の少し前を歩いていた為見えないハズがなかった
「ホントに?」
「見てねーよ。だいたいお前の見てもな〜...」
「失礼だよそれ!確かに女の子っぽくないかもしれないけどさ...女だし...。やっぱり恋次もああいうカワイイ子がいいの?」
は前方を歩いてた人を指差す
「そうだな〜」
「そう。じゃー、理沙あたりが好きなの?」
「お前みてーな男まさりよか木下みたい方がいいだろ」
「最近仲良いみたいだし、ちょうどいいんじゃないの?」
すると後ろから
「ちゃん阿散井くんおはよう」
「「おはよう」」
「ほら早速。それじゃーお邪魔虫は消えるとしますか」
と言っては早歩きで学校の門を通った
「おいっ...(別に俺は...)」
教室に着いたは窓の傍で雲を眺めていた
「どうしたの?」
はるかが話しかけてきた
「やっぱりさー、男はカワイイ方が良いんだよね〜」
「何言ってんの?」
「えっ?...イヤ一般論」
「そうでもないんじゃないかな〜。何々恋の悩み?」
「まさか!」
は向きを変えた
「好きな人いるんでしょ?」
「いないって」
「誰?阿散井くん?」
「ぷっ...」
私は噴出した
「なさか!誰があんな変眉「誰が゛変眉"だって?」
恋次が青筋立てて立っていた
「どうも〜...Uu」
「たくっ、人を置いて行きやがって...」
恋次は机の上に乱暴に鞄を置いた
「何?二人とも一緒に来たの?」
「違うよ。偶々会ったから少し話してただけ」
「ふ〜ん...あんた村山に呼ばれてなかった?」
「忘れてた!行ってきまーす!」
は猛ダッシュで教室を出て行った
「ところで阿散井君」
「あぁ?」
「のことどう思ってるの?」
「いっ?」
「だから、好きとか嫌いとか」
「...別にどうも思ってねーよ」
「そう...じゃー今日合コン来ない?」
「合コン?」
「そう合コン。二組の君と山下君このクラスの原本君もいるから」
「...まーいいけど」
少し返事を躊躇った
「女子の方は、私とけいちゃん、りさ、加奈。も誘っとくね」
と言うとウィンクした
「駅前のカラオケに4時ね」
恵は席へと戻った
「(…バレてるのか?俺がのこと好きなこと...)」
そして放課後...
カラオケに着くと男子はもう来ていた
「...私帰る」
「ちょっと!」
恵が止める
「大会近いし...」
「お願い!今日はけいちゃん用事で来れなくなったからメンツ足りないんだよ〜」
と説明し取り合えずを座らせた
「合コンというか遊びだね」
加奈が言った
一端波に乗ると盛り上がるものである
「も歌えよ」
がマイクを渡す
「あ〜無理。スポーツは出来るけど歌は苦手だから」
は拒んだ
「そーいやお前大会近いんだってな」
「そうなんだよね〜」
「こんなとこで油打てっていいのか?」
「明らかに良くない。でも帰らせてくれない人がいてさ〜」
は恵の方を見た。は苦笑した
「今日くらいユックリ休めよ」
「休んでいらんないんだよ...」
「今何段まで取った?」
「三段止まり…」
「スゲーな!」
「そうでもない。そういやって高一まで同じクラスだったよね」
「そうだな。中一からな(笑)」
「久しぶりに放した気がする」
「俺も」
「――!歌えよ〜」
とお呼びがかかった
「おっし...ほらも」
「え"...」
無理やりマイクを持たされた。
「歌えないって...」
「大丈夫だって。一緒に歌うからよ」
歌い終わり...
「歌わなかった方が良かったでしょ?」
「そうか?結構上手かったと思うぜ」
「...そりゃどうも」
は少し微笑んだ
私は一瞬恋次の方を向いた
恋次は理沙と仲良く話している
「えーっと...」
マイクを使って恵みが話始めた
「理沙から少しお話があります」
恵がそういうと理沙は立ち上がった
「この場を借りて言うのもなんなんですが、阿散井君」
「…」
その場の雰囲気で恋次が立ち上がった
「私、高校に入学してからずっと阿散井君のこと好きでした。...付き合って下さい...」
その場が静まり返った
「…悪い。俺お前のこと嫌いじゃねーけど、そういう風には見れねーんだ」
「そっか。ありがとう」
理沙はそう言うとマイクを置いた
「私帰るね。今日はありがとう」
そう言って帰って行った
「今日はもう帰ろうか」
恵が切り出した
「そうだな」
それぞれ帰る
帰り道...
私は恋次と一緒になった。
「「・・・」」
「何で断ったの?」
「…好きじゃねーから」
「…好きな人でもいるの?」
「・・・」
「どっち?」
私はどうせいないだろうと思っていた
「…いる」
「はっ!?何―――!!!いるの!?」
「...ワリーかよ...」
「イヤ...」
「つーか何だその驚き方は」
「いや...予想外だったから」
「失礼だなお前は...」
恋次は少し顔が赤かった
「誰?」
「さーな」
「恋次のケチ!変眉、バカー、あほ、ヘンタイ...」
「変態はねーだろ!...おっ...お前はどうなんだよ」
「何が?」
私はそう聞かれて心臓が高鳴った
「゛何が"じゃねーよ。好きな奴いんのかよ」
「…一応」
「誰だ?」
「秘密!」
「お前もケチだな」
「なっ!」
私は言い返せなかった
「…携帯で好きな人の名前打って『いっせーのーで』で送らない?」
「・・・いいぜ」
二人とも携帯を取り出し名前を打っていく
「「せーっの!」」
二人の携帯の画面には送信完了の文字・・・
続いて受信画面が出てきた
「いい?開くよ」
「おぅ・・・」
は目を瞑って決定を押し恐る恐る画面を見る
「…恋次」
の目には涙がたまっていた
「泣くなよ」
「今ものすごいドキドキした...」
「俺もだ...」
と恋次は互いの顔をみて笑った
「あ”〜おれなんかバカみてー」
「?」
「...スゲー怖かった」
「私も…」
恋次はを抱き締める
「…」
「恋次」
「「大好き!」」
二人の手にしている携帯の画面には互いに
【 】
【阿散井 恋次v】