「隊長早くしろよ!」
零番隊副隊長である飛燕が言う。
「まだ余裕だって」
「あと10分で始まんぞ!」
「マジ!それじゃーあとヨロシク!!」
と言って慌てて出て行った
「(ギリギリセーフってとこかな。…何で零番隊が一番隊の隊舎に一番遠いわけ?もっと近くに隊舎あれば遅刻しないのに...)」
例え近かろうが変わらないだろう...
中に入ると皆集まっていた。
は定位置に付くと隊首会が開かれた
それは5分程度で終わった。
「今日もギリギリやったな。零番隊長はん」
の前に三番隊隊長である市丸ギンが立つ
「間に合ってるんだから問題ないじゃん」
「せやね。一緒に朝食でも取らへん?」
「今日はパス」
「どないして?」
「…朝御飯って気分じゃないから」
と言っては隊舎を出た。
「よっ!」
出たところ丁度恋次と会った
「仮にも隊長に向かって゛よっ!"はないんじゃなのカナ〜?」
が恋次の頬を引っ張った
「ってなー。何すんだ」
恋次は頬そ擦りながら言った
「隊長に向かって口の聞き方がなってなかったので罰を与えただけでーす」
「職権乱用かよ...」
その時、飛燕が現れた。
「ちょうど良かった。今日は頼んだ!」
「またかよ」
は飛燕の頬を引っ張る
「わかりましたでしょ?」
「わひゃひはひは(わかりました)」
「そんじゃ!」
は瞬歩を使って消えた
「どこに行ったんだ?お前のとこの隊長」
「年に一度の行事だな...そんじゃ、俺は今日隊長代理だからよ」
飛燕はと言って歩いて自分の隊へと向かう
「…何だ?年に一度の行事って?」
は広い野原の上で寝そべっていた。
「竜...」
「何やってんだよ」
私は驚いて体を起した
「何でいるの!?」
「何でって言われてもな...仕事で通っただけだ」
恋次は片手に薬草を持っていた
「誰か殺すの?」
「はぁっ!?」
「だってその草確かに薬草としても使うけど、人を死に至らしめるだけの毒をもってるからね。
持ち方には気をつけた方がいいよ」
は少し恋次を驚かそうとしただけだった
「マ...ジ...?」
「うん。マジ」
「・・・。」
恋次は薬草を手から放した
「俺…死ぬのか?」
「そうだ「まじか――――!?」
恋次はをグラグラと揺らした
「ちょっと辞めてよ。嘘だって」
「…はっ…?」
「ウ・ソ」
「…嘘?」
「そう」
「ハハハ...ってめー!#」
「自分の知識の無さに怒りなさい。でもそれ、痺れ薬としては使うけどね。
例えば局部麻酔とか。まっ、死にはしないから安心しなよ」
「たくっ、脅かしてんじゃねーよ。っで、なんでここに居んだ?」
はまたねっころがった
「何でだろうね?」
「…知るか」
「仕事もしねーで…飛燕が可哀想とか思わねーのか?」
「私がいたって邪魔になるだけで、仕事捗んないからいない方がいいんだよ...」
「...そんなことねーだろ」
は細く笑った
「今日は命日なんだ...」
「・・・」
「...30年前丁度私が寝てるここで、恋人が息を引き取った...」
「…そうか。でもよお前もいつまでもここに居ても仕方ねーんじゃねーのか?墓参りしらた戻ってやれよ。
飛燕だって大変だろうしよ」
「…だらか仕事になんないって言ってるでしょ...」
「いつまでも過去引き摺るきかよ!」
「何であんたにそんなこと言われなきゃいけないの?私の何がわかるってわけ?」
が起き上がってそう言った
「…お前見てると辛いんだよ...」
恋次はを抱き締めた
「俺じゃ駄目なのか?…俺じゃ駄目なのかよ!」
「...恋次...」
「何で現実から目放すんだよ...」
「...恋次はずっと傍に居てくれる?どっかに行ったりしない?」
「あぁ。どこにも行きやしねーよ。すっとお前の傍にいる...」
「ありがとう」
は少し恋次から離れると飛びついた
「れーんじ!」
「うぉ!?」
見事にの下敷きとなった
「ってめー」
「ぎゃっ!」
と恋次は反転した
「力で俺に勝てると思うなよ」
「べー」
「#…」
は恋次の首に手を掛ける
「…大好き」
「俺も...」
二人は互いの唇をくっつけた
「ほら戻らないと白哉に殺されるよ!」
「・・・。帰るぞ」
「だね...。(竜...私は新たな道見つけた気がするよ。来年また来るからね)」
「早くしろよ!」
「じゃー...競争だー!!」
「おい!待て!セケーぞ!」