「じゃーねー、




「明日は必ず勝ってやる!」



「はいはい。楽しみにしとくよ」





と言って部活仲間と別々の帰路へと進む






「あ〜、今日も疲れた...ちょっと、どけて頂けませんか?」



「…」



「すいませんけど、どけて下さい!」






は少し強めに言った



その人は私を不思議そうな目で見た





「…(不良?赤紙に刺青だし...)」



「お前...見えんの?」



「まぁ…というかどけてください…お腹空いてるんだから」





もう8時を回っていた




「お前デケー化け物に襲われたことねーか?」



「ない。しかもそんなの見たこともないし」



「ならいいんだけどよ...」





「「ギュルルルル〜」」




二人同時にお腹の音が鳴る




「「///」」




「食べて行きます?ごはん」



「…悪い。頼む」






そしての家に行った




はお茶碗を二つ出した






ちょっと出かけてくるから」





「うん」






両親が出かける








「はい」




「サンキュー」




二人はご飯を食べていく





「私は



「俺は阿散井 恋次な。うめー」






「やっぱ変わってるよキミ。それは昨日私が作ったおかず」




「料理上手いんだな」




「まーね」





食べ終えるとの部屋まで行った





「やっぱ夏はアイスでしょ!」



はベッドに凭れながら食べる





「ウメーなコレ!お前作ったのか?」



「買ってきたやつ。ところで、恋次って普通の幽霊じゃないよね?」



「おぅ。死神だからな」



「じゃー誰かの命奪いに来たわけ?」




「ハァ?」



「死神って言うとほら、鎌持って人間の命奪うもんじゃん。だから恋次も命頂戴しに来たんだな〜って思ったわけ。

 でも、鎌持ってないね。その刀が鎌に変化すんの?」



「そんな話信じてんのかよ。俺ら死神の仕事は虚っていう化け物を倒すのが仕事だ」



「へー」





は学校の宿題を始めた




「その虚って何?」



「人間の恨みの塊だな。そいつらが人間や俺ら死神の魂を喰うんだ」



「死神も!?」




「おぅ」



「じゃー命がけなんだ」


「まーな」


「何で死神になりたかったの?」



恋次は少し眉に皺を寄せた





「…守りたい奴がいるから」



「好きな人?」



「バーカ・うんなんじゃねーよ…幼馴染だ」



「そう...終わった――!!」



「早いな」


「教科書写すだけだからね」





恋次はベッドの上で横になっていた



は恋次の横に腰掛けた






「髪キレイだよね」



「そうか?」



「うん。羨ましい」



「お前の髪だって悪かねーだろ」



「伸ばしたことないんだよね」



「伸ばしゃいいだろ」



「空手やってるからそうもいかないんだ」



「そっか」







その時雷がなり雨が降ってきた





「きゃっ…」



「大丈夫か?(やっぱ女なんだな)」



「うん...大丈夫」





二回目の雷が鳴り電気が消えた



「嫌だ...」


「…///」




は恋次に抱きついていた




は振るえていた






恋次はそっとの背中に手をやった



「…ごめんなさい///」



は勢いよく恋次から離れ、またベッドの端に座った






ろうそくを取り出し火をつけ、ラジオもつけた





「ココの周辺だけ停電だってさ〜」




の声が震えていた




「…」



俺はを後ろから抱いた




「!!!???」





が驚いたのは俺にもわかった





「…振るえ納まるまでこうしててやるよ」



「ありがとう///」




私は安心したのか眠ってしまった





「寝ちまったのか?」



恋次はを布団に寝かせた







翌日、が目を覚ますともう恋次はいなかった





「恋次...ありがとう」





テーブルの上の一枚の手紙を見た





「///」






『意外と女っぽいのな』




の一言だけ書かれていた





「バーカ…///」







私はその紙切れをしおりにして大切に取ってある