゛チアガール"
俺は今高２だ。
バスケ部に所属し、今はエースをしている。
そしてこれから部活に向かうところだ。
ちょうど階段の角で誰かとぶつかった
「キャッ...」
「うおっ！」
そいつの手を急いで俺の方に引き寄せた
その為、その子は階段から落ちずに済んだ
「ありがとうございます」
「ケガしてねーか？」
「はい」
その子は笑って答えた
「体育館の場所教えて頂けませんか？」
「一緒に行くか？俺も体育館行くとこだしな」
「はい！ありがとうございます！！」
二人は体育館へと向かう
「お前一年か？」
「はい。 です」
「俺は阿散井 恋次な。部活何か入るのか？」
「はい。一昨日からチアガール部に入ってますよ。今度バスケの試合の応援に行くんです」
「だからあいつら騒いでたのか...」
「阿散井さんってバスケ部の阿散井さんですか？」
「おぅ」
「試合がんばって下さいね！」
「お前も頑張れよ」
「はい。ありがとうございました」
は一礼し更衣室へと行った
「（…カワイイ奴…）」
俺が着替えて体育館へ行くとが練習していた
きときわ目だって上手かった
「集合！」
バスケ部の部長が言うと皆集まった
今日は特別にチアガール部の人達も集まった
どうやらチアガール部の人がバスケ部のマネージャーも兼ねるらしく、
一人一人付くらしく、各自のマネージャーを決めるらしい...
「マネージャーの仕事は、選手にタオルやドリンクを渡すのが主な仕事だ。
その中でも手当ての出来る者はケガした時は治療すること」
『わかりました』
ザワザワとザワめく
「阿散井さんと松川（チア部部長）だよねきっと」
と言う声が聞こえる
「（…なんで俺が松川さんとなんだよ…）部長」
恋次がそう言い出す
「何だ？」
「指名ありですか？」
「別に構わないが」
「じゃー俺、で」
そこにいた全員が驚いた
松川は校内のミスコンでの優勝者である。
おまけに頭も良い
そして、恋次はファンクラブが出来る程の人気があった
その為誰もが恋次のマネージャーは松川だと思っただろう
「私ですか！？」
「おぅ」
恋次はニカッっと笑った
マネージャーの仕事は結構辛いということが判明した
数日が経ったある日部活が終わり俺は体育館を通ると、が一人でバスケのシュートを練習していた
「何やってんだよ」
「恋次さん！」
「バスケの練習か？」
「はい。マネージャーとしてやった方がいいと思いまして」
「そうか」
俺はしばらく様子を見ていた
「まだまだだな」
恋次はからボールを取りシュートを決める
「スゴーイ！」
「スゴーイじゃねーよ」
恋次はの頭を小突いた
「イタッ...」
「ほら」
にボールを私ホームを教えていく
「もうちょい膝を曲げろ」
「はい…」
「おしっいくぞ！」
「はい！」
３Pのところから狙う...
ボールはリングの淵を暫く回る
「入れ！」
「入って！」
次の瞬間ボールはキレイにゴールに収まった
「やったー！！」
はガッツポーズをする
「一回入っただけで騒ぐなよ」
恋次はの反応を楽しそうに見る
「次はもうちょい遠いところからな」
「はーい」
はニコニコしながら答えたが、その顔は直ぐ不満顔へと変わった
「入んないよ〜（泣）」
「ほら、あきらめんなよ」
そして３０回目...キレイにゴールが決まった
「やったー！！！」
は思わず後ろにいた恋次に抱きついた
「・・・。ごめんなさい！///」
は直ぐに離れようとしたが、恋次がそうしなかった
「恋次さん？」
「良くやったな」
「はい」
「俺、お前と会ったときからこうしたかったんだと思うぜ」
「…恋次さん」
「好きだ…」
は恋次の顔を見た
恋次は真っ直ぐを見て名残惜しそうに手を放す
「お願いがあるんですけどいいですか？」
「あぁ？」
「放さないで下さい！」
は顔を真っ赤にして俺を見た
「わかったぜ」
再び恋次はを抱き寄せた
「好きです恋次さん…」
「あぁ…俺もだぜ」
そして大会当日...
は恋次に優勝したらキスしてあげるという約束をした
「負けられねーな」
結果、チア部の応援もあって優勝した
「恋次おめでとう！」
「約束は？」
は誰にも見られないように恋次の頬にキスをした
「…口」
「…///ここでは無理ですよ...」
その後、恋次は大会でキスしたことがバレていたらしく弄られたとか...