「そーいや来週バレンタインだね〜」
私と恋次は部活終わり話しながら帰っていた
「あっ?もうそんな季節か」
恋次は夕焼け空を見ながら言う
「恋次今年はダンボール何箱もらうんだろうね?」
「・・・さーな」
「何その答え沢山貰って嬉しくないの?」
「あのな、あんなにあってどうすんだよ」
恋次は少々疲れた声でそう言った。
「それもそうだよね〜。苦労してるんだ」
「まーな。お前は誰かにあげるのか?」
「うん、一応ね」
「本命か?」
は少しだけ顔を赤くした
「何言ってんの!?」
「図星だな。っで、誰だ?」
「知らな〜い」
はソッポを向くとそのまま早歩きで歩いていく
「そう言うこというと恋次にはあげないからね!」
「ケチくせーな。俺チョコの中にクッキーは言った奴頼むな」
「…何注文してんのよ」
は恋次を軽く睨んだ
恋次にとってはが睨んだところで怖いなんて思わないのだが...
「お前かし作りは天下一だからな。んじゃ頼むな!」
そう言うと、恋次は小路に入って行った。
「ちょっ!…ヴァレンタインの品頼む奴なんて初めてだよ…」
と言いつつは夕焼け空を見ながら少し微笑んだ
ヴァレンタイン前日...
「!」
友達である友実に呼ばれる
「何?」
「今年はちゃんと本命あげるの?」
「はっ?誰に?」
「決まってるじゃん!れ・ん・じ・君」
「何で恋次が出てくるのよ...」
は少し呆れ気味に言葉を口にする
「だっては恋次君のこと好きでしょ?この機会を逃すわけにいかないじゃん!」
「どういう思考回路で私が恋次のコト好きになってるのよ」
「だって、顔赤いよ?さっきから、恋次君って言うとvV」
「・・・。あ〜もううるさい!!帰る!」
「ちょっと待ってよ!」
というこんな一方では、
「恋次お前今年もちゃんからチィョッコレ〜トもらうのかよ」
羨ましそうに見る男が三人ほど恋次に詰め寄る
「まっ、毎年のことだからな」
「うらやましぃ〜」
と言う言葉は教室にいる男子全員が口にする
「てめーらそんなに欲しいなら直接言えば良いじゃねーか」
「それじゃ、虚しいだけだろ」
という意見はごもっともである
「あ〜、でもアイツ、今年は本命チョコ誰かに渡す感じだったしな」
(※は一切そのようなことは言っておりません!)
そして、その恋次の言葉にクラス中のテンションが下がる原因になったのは言うまでもない。
「そんじゃ俺帰るわ」
と言って恋次は帰宅した。
帰宅した恋次は私服に着替えると別途の上に寝転んだ
「(あいつ誰にあげんだろうな…井原か??いや...牧島か...それとも...)」
の本命探しを勘ぐっている恋次を他所にはというと...
「やった〜でーきたとv」
チョコを作り終えあとは箱に詰めるだけとなった。
「(どうしようかな...本命チョコ作ったけど、どうやって包もう)」
はかわいい柄付きの箱の中に入れメッセージカードを挟んだ。
「(コレでいいかな?)」
準備が完成したは明日をまつのみとなった...
ヴァレンタインデー当日...
「はーい、」
「ありがとう!はい、友実」
「ありがとう。の美味しいからね」
「そんなことないよ」
は女子の分つまり、友チョコを渡し終えた
そして、放課後私は体育館裏へと向かおうとしていると、
「阿散井くん、私ずっと好きでした!」
という女子が殺到していた
「・・・。」
それを偶然聞いてしまったの足は体育館裏へと行くのではなく
勝手に反対方向へと動いていった
「(恋次モテすぎだよ…これどうしようかな〜)」
は屋上に来て箱を眺めながら悩んでいた
「おい、探したぞ...ハァハァ」
息を切らした恋次がそこにいた
「何か用ですか〜恋次くん?」
「ほら」
恋次はのところへくるなり手を出す
「何?」
「ソレ」
「…はい」
は少し躊躇ったが恋次にチョコが入った箱を渡す
「サンキュー。そんで…」
恋次はの浮かない顔を見て言葉を詰まらせた
「…ふられたのか?」
「知らないよ。私帰るから」
は重たい腰を上げスタスタと出口のほうへと歩いて行く
「待てって。一緒に帰ろうぜ」
「…まだ女の子達のプレゼント貰いきってないんじゃないの?」
「別にいらねーよ。ほら帰んぞ(お前さえもらえりゃいいんだよ…俺は…)」
「ちょっ…」
帰り道、それはなんだかいつもとは違う雰囲気だった
それもそうかと思うのも仕方ないのだが...
「これ開けていいか?」
「あげたんだから好きにすればいいじゃん…」
「何だコレ?」
恋次は箱の上にのかっているカードを開いて見る
「…」
「…何よ」
「まじ?」
「・・・」
は何も言わずにコクリと頷く
恋次はの頭の上に手を乗せた
「…俺達付き合おうぜ」
ニッコリと笑って恋次はの返事に答える
そして次はが返事を返す番だ
は少し顔を赤くして
「うん」
とニッコシ笑って答を出す
「ねー」
「あっ?」
「”好きだ”とかっていってくれないの?」
は頬を膨らませて訴える
「そんな顔しても怖くねーぞ」
恋次はの膨らんだ頬をプニプニと突く
「恋次なんて知らない…」
はそう言うとそっぽを向いた
「」
「…」
「」
「…何よ…!?」
は不意打ちに恋次に不意打ちでキスをされた
「今のとこはコレで許せ」
恋次は顔を真っ赤にしてスタスタとの前を歩いて行く
「何顔赤くしてんのよ」
「オメーだって人の事いえねーだろ!!///」
「アハハハ...恋次」
「あっ?」
「大好きだよ」
「おぅ///」
恋次がにイヤという程”好きだ”を連発するのは一ヶ月先のお話・・・
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