「はるか、またね」
「また明日ね」
そう言って、二人別々の道へと帰宅する
は大学生である
「(もう七時だよ(泣)これからご飯作らないといけないのに〜)」
と考えながら歩いていると誰かにぶつかった
「いたっ…」
「・・・」
その人は不思議そうな顔でを見た
「ごめんなさい!」と頭を下げて謝った
「お前俺が見えるのか!?」
「えっ?はぁ〜ま〜」
と曖昧な答え方をした
「変なデケー化け物に襲われたことねーか?」
ぶつかった小さな少年が眉を顰めて聞いた
「バケモノですか?見たこと無いですよ」
とニッコリ笑って返した
「そうか…」
少しの沈黙、
そして…
「「ギュルルルルゥ〜」」
と音をたてる
「「・・・///」」
二人は赤面した
そりゃそうだお腹の音が鳴ってしまったのだから
「あの」
「?」
「ごはん食べて行きませんか?」
知らない人間にご飯を勧めるなんて普通はしないことだけど...もしかしてこの人(少年)
昔おばあちゃんから聞いたことある...
「!?」
少年らしい人は驚いた
「いえっ…その…あなたもしかして死神さんじゃないのかと...」
「...あぁ、死神だな」
「あっやっぱり! 私のおばあちゃんよく言ってたんですよ!!『死神さんには優しくしなさい』って!
あっ、でも迷惑ですよね」
死神は少女に背を向けて、
「…飯食って行く」 と言った
はニコリと笑って
「それじゃーはりきって作りますね」
二人はアパートへと入る
「どうぞ♪」
「…お邪魔します」
部屋は綺麗に片付けられていた
「今急いで作るから。座ってTVでも見てて下さい!あと、私の名前は です」
は右手を差し出す
「日番谷冬獅郎だ」
冬獅郎も右手を差し出し、握手した
それから、一時間後...
「おまたせ。ハイ、どうぞ!」
「ワリー」
「いいえ」
出された料理を見て止まっている冬獅郎がいた
「スパゲティって言うんだけど...」
少し不安になる
一口、口にする冬獅郎
「うめー」
「良かった」
も食べ始める
―――30分後―――
完食!
冬獅郎は二皿食べていた
「一人で食べるよりずっと美味しかったよ!ありがとう」
「俺こそサンキューな。美味かったぜ」
「どういたしまして」
「今何時だ?」
「え〜っと...10時だよ」
「ヤベッ!」
というとあわてて【十】とかかれた羽織を着る
「」
といって手招きする冬獅郎
「?」
冬獅郎はの前髪を手で上げ、額にキスを落とした
「!?///」
「これくれーしか礼できねーからな///…じゃーな」
冬獅郎は窓を開けベランダに出る
「また、遊びに来てね」
「お前が来いよ」
「うん!…ってそれじゃー私死なないと無理じゃん!」
冬獅郎はフッっと笑って消えた
「また来てねー」
は星空の下でそう叫んだ