"眠れない夜"






まだ仕事終わってねーのか?」


十番隊七席の横溝くんがのデスクを見て言う



「誰かさんが人に書類押し付けるからじゃないですか!」


が反論する



「じゃーお菓子いらねーの?」

「うっ…」



は眉間に皺を寄せた



「つーことで頑張れよ!」

「ヒドーイ!こんなにカワイイ部下が書類に埋もれてるっていうのに横溝さんは帰るんですか〜!?」


は少し大きめな声で態と言った。

周りの人がを見る



「…あのな#」



横溝がを鷲掴みで掴む




「その書類はテメーが二日間床と仲良くしてた分だ!#俺に文句言わねーで、テメーの体に文句言え!」

「別に好きで風邪引いた訳じゃないですよ!」

「好きで風邪引くバカがどこにいる!!#」

「いるかもしれないじゃないですか!?」

「ほぉ〜、じゃー今すぐ連れて来いよ、十番隊の十席さん」

「うっ...」



横溝はの頭から手を放した。




「それでも半分やっといてやったんだ、ありがたいと思え!じゃーな」



横溝は執務室から出て行った




「・・・。これで半分...って、どんだけの量だったのよ...たったの二日間で...」




は書類の量を二倍にして想像してみた



「・・・Uu」

「あら、随分楽しそうだったじゃないの?」



乱菊がやって来た




「どこがですか?あの七席のせいで今日私は残業ですよぉ〜(泣)」

「仕方ないわよ。がんばりなさいよ〜」

「はーい」


ってな訳で残業してます(泣)



「ヤッター!!終了〜♪」

「良かったじゃねーか」



後ろから聞き覚えのある声がした。



「たっ...隊長!?」

「...そんなデケー声出すな」



日番谷はうるさいという顔をする



「ごめんなさい...。何時頃からいらしてたんですか?」

「…半刻前か?」


は時計を見た


「一声掛けて下さったらお茶でも出しましたのに...」

「邪魔しちゃ悪いと思ってな(それに面白かったしな...コイツ)」

「邪魔なんてことないですよ!あっ!これ終わりました」



は日番谷に書類を渡した



「コレ…一人でやったのか!?」

「そうですけど?」

「三・四人で片付けろって言ったハズだぞ?」

「へっ!?あの七席めー#私を何だと思ってんのよ!」

「...プッ」

「?」


日番谷が急に笑い出した


「なっ何ですか!?」

「いや、お前面白れーと思っただけだ。夜おせーから気をつけて帰れよ」

「はい。お先に失礼します」



日番谷は奥の部屋に入る際に「ご苦労さん」と言った



「…///」


は自室へと行くと夕食を取りさっさと寝ようと思い布団へとダイブした



「(ご苦労さん…か…///…カッコイイ♪残業して良かった〜!)」


は日番谷の言葉が頭を巡ってしまいなかなか眠ることが出来なかった


「(どうしよう...眠れない...。少し散歩しようっと!)」


は十番隊の隊舎の近くをウロウロしていた



「誰だ!?」

「ひっ…」


は恐る恐る後ろを振り返った


!」


そこには日番谷の姿が…


「日番谷隊長!?」

「何してんだこんな時間に」

「あの...眠れなくて...散歩してました。隊長はどうしてここに?」

「俺は...仕事だ」

「まだ仕事なさってたんですか!?」

「あぁ...まーな」


は申し訳なさそうな顔をした


「私にでも言って下さったら手伝いましたよ?」

「あんだけ残業嫌そうだったじゃねーか」



日番谷は半笑いで言った。



「隊長とならいいです...」

「今…何っつった?」

「へっ?」

「だから今…」


は頭の中を巻き戻す


「え〜っと…隊長とならいいです………Uuって何言ってんだろう私!?」


は口に出してしまっていた。


「あのですね...私...日番谷隊長のことが「好きだ...」

「はい...///」

「だから好きだ」

「はい、そうです」

「…俺がお前を好きだって言ってんだよ!」

「はっ…エ゛エエエエ!?」

「…その驚き方は何だよ…」

「普通に考えてありえないですよ!」

「…どうありえねーんだよ」

「だって隊長カッコイイですし、頭良くて強くて何でも出来て、性格もこの上なく良くて...こんな取り得もない私
なんかとじゃ釣り合いませんよ!」

「バーカ。オメーは十分カワイイだろ?んでお前は俺のことどう思ってんだ?」

「もちろん好きですよ」


はニコニコして言う


「(その顔のどこがカワイクねーって言うんだ?///)ほら帰るぞ」


日番谷がの手を取る


「はい...」




〜おまけ〜
「冬獅郎のせいで寝れなかったんだよ」

「?」

「゛ご苦労さん"って言って隊首室に入ってくから...カッコ良くて頭の中で冬獅郎の声ずぅーっと回ってたんだよ」

「そりゃ悪かったな」


そう言った本人冬獅郎も実は散歩していたのである


理由は...あなたと同じ...