今日この教室に転校生が来た。
「(かわいい...)」
私から見てそう思った
そう思ったのは私だけじゃないだろう
「山下ゆかりと言います。よろしくお願いします」
「じゃー山下は一番後の席な。日番谷頼むぞー!」
担任がそう言うと朝のH・Rが終わった
昼休み...
「良かったね、冬獅郎」
「あっ?」
「カワイイ転校生が隣に来て」
「何言ってんだお前...」
「〜一緒にご飯食べよう!」
「うん」
は昼食を食べに友達の所へ行った
「なんなんだよ...あいつ」
一週間後席替えが行われた
その結果は日番谷と遠い席になった
「、日番谷君と離れちゃったね」
「そうだね」
「そんなにアッサリでいいの?」
「何で?」
「だって好きなんでしょ?」
「まさか。昔から仲良いってだけでしょ?(...山下さんといる方が良いに決まってるし...)それよりさ...」
は違う話題を持ち出した
「あの日番谷くん」
「?」
「ここの問題教えてもらえる」
「あぁ…」
ゆかりは勉強を教わる為に、頻繁に日番谷の所へ行くのだった。
放課後私は部活に行きたくなかった
「、ボケーっとすんなよ」
とキャプテンに怒られた
「修兵さん痛いです...頭にボールぶつけないで下さいよ!」
「ボケっとしてるからだ」
と言って修兵は得意気にボールを指先で回し始めた
「どうした?」
「どうもしてないですよ」
「そっか。今日はもう上がっていいぞ」
「はい。お疲れ様でした」
「おぅ」
日番谷とは同じバスケ部に所属していた
「おい、待てって」
日番谷が呼び止めた
「何?」
「俺のこと避けてんのか?」
「避けてなんかない」
「...まーいい。帰るぞ」
「…うん」
少し気まずかったが久々に二人きりになった
「明日、練習試合だな」
「うん...ってそうなの!?」
はボケーっとしていたせいで、話を聞き逃していたのだ。
「たくっ...ちゃんと聞いとけよ」
「だって...」
「何だよ」
「頼む教えて!」
は手を合わせて頼んだ
「…ちゃんと聞けよ」
「はーい!」
めんどくさそうだったけど話してくれた
「ありがとう!じゃーね」
「おぅ」
の家は日番谷の家の隣だった
その日の夜、私の部屋の窓に何かが当たった
が外を見るとベランダに日番谷が出ていた
「どうしたの?」
「別に...」
「明日練習試合なんだから早く寝ないとね。おやすみ」
「やすみ......」
「えっ?何?」
日番谷は私にベランダへ出て来いと言った
「もう...なに?」
私は渋々ベランダへ出て行った
私の部屋のベランダと冬獅郎の部屋のベランダは近くて渡れる距離だ
「もっと近くに来いよ...」
「・・・」
痺れを切らしたのか日番谷は渡って来た
「ちょっと!!…」
私は気づいたら抱かれていた
「...俺何かしたか?」
「えっ?」
一層力が入った
は日番谷の腕の中にスッポリ納まっている
日番谷の頬がの頬にくっつく
は顔を赤くした
「冬獅郎!!///」
「俺何かしたのかよ...」
「何のこと!?私冬獅郎に何かされた覚えないし...」
「じゃー何で一週間俺から逃げてんだよ!」
日番谷がを放した
「逃げてなんかない…」
「…辛いんだよ…お前に避けられんのが…。俺、お前のこと好きだからな」
「!?///」
は益々顔を赤くした
「...悪かった。それだけ言いたかった」
日番谷が自分のベランダに戻ろうとした
「待ってよ」
「?」
「自分だけ言って逃げるつもり?」
「はっ?」
「私だって...冬獅郎のこと好きだよ」
は一週間振りに笑顔を見せた
「大好き!」
そう言うと日番谷に飛びついた
「おい!///」
「だから...山下さんとあんまり話さないで」
「わかった。お前妬いてたのか?」
日番谷は口角を上げて笑った
「…悪い?」
「いや...嬉しい」
「明日がんばろうね」
「おぅ」
「おやすみ...」
「おやすみ」