「おはよー」
「おぅ」
「またね」
はそのまま走り去った
「相変わらず忙しい奴だな」
は零番隊の副隊長で、俺は九番隊の副隊長なのに何故かあいつは忙しそうに走り回っている
その為修兵とは以前より会う機会が減った
―――数日経ったある日のこと―――
俺は廊下でと会った
「今日は忙しくねーのか?」
「一段落ついたんだ〜」
「そっか。今度食いに行こうぜ」
「のった!もちろん修兵のおごりね」
「まじか!?」
「冗談だよ。今回は私が奢ってあげる」
「珍しいな」
「ボーナス入るのよ!」
はニコッっと笑って言った
「そういや、最近なんで忙しかったんだ?」
「何か色々あってね...あっ!隊長」
は手を振った
「、疲れたか?」
「全然!隊長こそ疲れてるんじゃないですか?」
はニッっと笑い
「僕は大丈夫だ。悪かったな無理をさせてしまって」
「仕方ないですよ。ただでさえ人手不足なんでうから」
「まー、そうなんだけどな。ゆっくり休むといいよ」
「待ってください!私も戻ります」
は修兵に
「明日の午後五時に門の前に集合ね!」
と言い残し、と隊舎へと戻って行った
「(あいつ...隊長のこと好きなのか?)」
――――翌日―――――
「おまたせ」
「おぅ」
「隊長も一緒にいい?」
「…いいぜ」
「悪いな。邪魔て」
「そんなことないですよ!隊長には少し羽を伸ばして頂かないと」
はニコニコして言う
「でっ、どこ行くんだ?」
「どこに行こうか?隊長は行きたいとことかあります?」
「特にはないな。行きつけの店ならあるけどね」
「本当ですか!?」
「行こうか?」
「是非行きたいです」
「それじゃー、行くか」
はニッコリと笑って言った
「(俺が邪魔みてーじゃねーか…)」
「何佇んでんの?ホラ行くよ修兵」
俺はに手を握られ引っ張られた
俺はその日結構楽しく過ごせた
「それじゃー私はこっちなので。おやすみなさい。修兵バイバイ」
「一人で大丈夫かい?」
「はい。だてに零番隊副隊長はやってません」
「気をつけて」
はの頭を撫でた
「隊長も気をつけて下さいね。それでは」
「気ィ――つけろよ!」
修兵がそう叫ぶとは笑って手を振った
俺は、隊長と二人きりになった
「二人きりで話すのは初めてだな。檜佐木君」
「はい」
「不安かい?」
「何がですか?」
俺は正直焦った
「のこと。僕と仲いいからねは」
「…いえ」
は少し微笑み
「いつもから君の話は聞いてて思ったんだが、檜佐木君はのこと好きなんじゃないのかい?」
「俺は...別に...」
「好きだったら、早く言ってあげないと可哀想だよ。だった待ってるんだから...さてと、余計なことに口を
出しすぎたみたいだな」
は修兵を優しい目で見て
「行ってあげなさい。彼女の家は近くないから君のことをきっと待ってるはずだ」
「隊長が行ってあげて下さい」
「…」
は一枚の髪を渡した
「これを届けてくれないか?」
「…はい」
修兵は急いでのところへと向かった
「…ハァハァ」
「どうしたの修兵!?」
「コレ、隊長から…」
修兵はに渡された紙をに渡す
「…これ…」
「?」
が受け取った紙は移動届けだった
「何で?…」
「」
修兵はをそっと抱いた
「俺、お前のコトずっと前から好きだった…」
「うん。ありがとう…もしかして!!」
「その紙ってなんだったんだ?」
「九番隊への移動を許可する…って」
「どうすんだよ…」
「修兵ごめん!私移動はできない」
「言うと思った。それで、返事は?」
「私も好きだよ。前から...修兵のことが好き」
「でも、お前隊長のこと好きなんじゃねーのか?」
「違うよ!隊長は私の兄みたいな感じで…それに、隊長はもう結婚してるんだよ」
「マジ!?」
「本当だって」
翌日、はに昨日の紙を返された
「いいのか?」
「私は隊長の部下がいいんですよ」
はニッコリと笑った
「そうか...檜佐木君はなんて?」
「修兵ならO・Kくれました。ところで、隊長なんで知ってるんですか!?」
「顔に書いてあるよ」
と言われはその日の夜修兵に
「私の顔って何か書いてある?」
「はぁっ?」
「何でもない…」
は暫くの言葉が気にかかり一日十回以上は鏡と睨めっこしていたらしい…