゛チャット..."
俺は今チャットという奴に嵌っているワケで...
「(今日あの人来ねーかな〜)」
今丁度PM.10:00を回ったとこ...
あの人とは俺が一番チャットで話したい相手
その人と話してから一週間しか経ってねーけど、すーっと話してたい気持ちになる...
こんな人は始めてだった。
suzu>こんばんは(^^)
「!」
syu>こんばんは。仕事?
suzu>うん。今日残業だったんだー =(_ _)/ パタ
syu>お疲れ様(^−^) 今日はもう来ねーと思った
suzu>待たせてごめんなさいm(_ _)m 上司の機嫌悪くてちょっと大変だったんだ...(-ワー;)
syu>とばっちりくらったとか?
suzu>それは大丈夫(^v^)b
syu>気になってることあるんだけど、聞いていい(・・?)
suzu>いいよ(^v^)
syu>何歳カナ〜って
suzu>何歳だと思う?
syu>だいたい25・6?
suzu>おしい!24(*^-^*)
syu>じゃー俺と二つ違いだな
suzu>syu22歳?
syu>26だ26!
suzu>私より年上なの(・□゜)じゃー敬語使わないとね!(^0^)
syu>今更?(笑)
suzu>それもそうか(笑)syuってどこに住んでるの?
syu>俺は東京の新宿。suzuは?
suzu>近いね!私は品川だよ。もしかしてどっかで会ってたりして(^^)
syu>かもな(・ワ・)
いつも他愛のない会話をしている。
この日も今日合った出来事やなんかで二時間くらい話した
suzu>こんな遅くまでゴメンなさい!(>人<)明日早いので寝るネ!おやすみなさい..zZZ(_
_)
syu>おやすみ...zZ。。...
チャットを終えて30分は経っていたが、俺は心臓が未だにドキドキしていた
いつしか俺は心のどこかで会いたい...そう思うようになっていた。
ある日俺は勇気を出して聞いてみた...断られるのを覚悟して...
そしたら意外にもあっさりとO・Kを出してくれた。
suzu>それじゃー明日は?休みだし(^▽^)
syu>いいぜ。どこで待ち合わせる?
suzu>新宿公園の噴水の前はどう?
syu>それじゃーsuzuが遠いだろ
suzu>大丈夫!私行って見たかったし(>v<)b
syu>んじゃ新宿公園に11時な
suzu>うん!私゛"持ってくね!
syu>俺は刺青してっからわかると思うぜ゛69"っていう。一応花束も持ってくな
suzu>うん!明日楽しみだな〜♪きっとsyu私の顔みたら期待ハズレって顔するよ
syu>それはねーよ。それは俺にも言えるしな
suzu>syuはきっと私が想像するよりカッコイイと思うな
syu>だといいけどな
suzu>絶対そうだよ!!私あしたの用意するからまた、明日話そうネ(^ワ^)おやすみ
syu>おやすみ
この日の夜当然興奮してる俺はほとんど寝ることができずに翌日を迎えた。
俺はジーパン、ジャケットに着替え準備万端だった
「(…緊張する…どんな格好して来んだろ…)」
修兵は色々と想像する
「(そろそろ行くか)」
修兵は早めに出た
誘っておいて遅れて行くのは不謹慎だと思ったからだ。
修兵は公園に着き辺りを見渡すと噴水に何やら一人の女性を取り囲んで何か話していた
「(たくっ…)」
修兵は見て見ぬフリも出来ずそこに近づいた
「姉ちゃんちょっとくれー遊んでくれてもいいだろ?」
「やめて下さい!私は待ち合わせしてるんです。何回言えばわかるんですか?」
という凄くキレイな声がしてきた
「(…まさかな)」
「待ち人来ないみたいだし、お茶しようぜ」
「イヤ...話して下さい!」
「いいじゃん。付き合ってよ」
「辞めろよ…嫌がってんだろ...」
「あ゛――?誰だデメー」
一人が修兵の胸倉を掴んだ
「俺らに文句でもあんのか?あんちゃん」
「あるぜ…放せよ…」
「聞こえねーな」
「放せっつてんだよ!」
修兵は背負い投げでそいつを噴水の中へと落とした
「「「「「!?」」」」」
「ちっ...行くぞ」
取り囲んでいた奴らはソソクサと去って行った
「ありがとうございました」
「別に...怪我ねーか?」
「はい」
そう言ってその女性はニッコリ笑った
その顔がとってもキレイでかわいかった
「ならいいんだけどよ...」
「あの...」
「あっ?」
「もしかしてsyuさんですか?」
「suzu!?」
「はい」
はニッコリと笑う
「はじめまして。 です」
は持っていたをチリンと一回鳴らした
「俺は檜佐木 修兵よろしくな」
「うん。修兵さん登場の仕方カッコよすぎですよ」
「いや...まさかだとは思ってなかった...。修兵って呼べよ。あと敬語も無しな」
「わかった。修兵は私が思ってたよりず―――っとカッコイイよ」
俺は正直ドキッっとした
「そりゃ俺も同じだ。期待以上にカワイイ顔してっから絡まれんだぞ」
俺は本当にスゲーかわいいと思った。こんな人世の中にいるのかと思うくらいに...
「私カワイクないよ。でもありがとう。修兵にそう言ってもらえると嬉しいよ」
ニッコリと微笑んだ
「///(その顔...マジかわいい...)」
「修兵お昼取った?」
「いや、まだ取ってねーけど?」
「よかった。私作って来たの。だから食べよう!」
「おぅ」
近くのベンチに座って昼食をとる
「どう?おいしい?」
「うめー!」
「よかった。3時間かけたかいあったよ」
「3時間もかけたのかよ!」
「うん。折角だからちゃんとしたの作ろうと思って...そしたら電車ギリギリだったよ」
は下をペロッっと出した。
「そんじゃありがたく食わねーとな」
修兵は実に美味しそうに食べた。
その姿をはジーっと見ていた
「んっ?何かついてっか?」
は首を横に振る
「違うの。あんまりにも美味しそうに食べてくれてるから嬉しくて...」
「まー、ウメーからな」
「ありがとう」
この日は公園でチャットの時のように世間話を沢山した
「もう行かなくちゃ」
「悪いな」
「全然!私修兵に会えて本当に良かったよ!」
「また今度会わねーか?」
「うん!そうだね。それまで元気でね」
「もな」
俺はが離れて行くのが嫌だった...帰したくなかった。
このままずっと俺の傍に居て欲しかった…
そんなコト考えていたら俺はいつの間にかを抱いていた。
電車が行ってしまう音がした
「…修兵?」
「…ワリ…」
俺はあわてて放した。
「電車行っちまったな...」
「うん。でも次の電車待てばいいし...」
の頬がほのかに赤かった
「「・・・」」
「次の電車何分後だ?」
「30分かな」
「悪い…」
俺は謝った
「えっ!謝んないで!修兵悪くないよ!」
明らかに俺のせいだ...俺が引き止めなきゃ今頃は電車の中だっただろう
「だってホラまた少し修兵と話せるし」
笑顔でそう言うを見て俺は笑っちまった
そして俺は決意した。
「...」
「何?」
「俺前からのこと好きだった...」
修兵はの目を真っ直ぐに見て言う
は少し驚いたものの直ぐ笑って
「嬉しい私も好きだったから...だから今日会うのすっごく楽しみで昨日寝れなかったの」
俺はもう一度を抱きしめた
「うわぁ!///修兵恥ずかしいよ!」
「今日くらいいいだろ?…大好きだ!」
今度はも少し強めに抱いた…
そして、俺達はチャットをやめ、毎日会うようになった...