I want you.
 
俺は同じ隊の五十嵐鈴が好きだった...

いや、愛していた

 
No one can stop my passion.
 
「おはようございます」


「おぅ、おはよ」

毎朝彼女は俺に挨拶をする


でも、彼女は貴族でちゃんとした許婚がいた

 
あなたのきれいな瞳は今は何を映してるの?

誰かを映すくらいなら私だけ見ていて欲しい

 
「修兵さん見て下さい!」


「あっ?」

彼女は何やら腕まくりをした

「少し鍛えたので力瘤大きくなったんですよ!!」


「どこがだ?俺のを見ろっての」

修兵は袖のない死覇装から力瘤を出してみせる

「うっ...負けた」

 
誰よりも輝いてた

理屈抜きにそれを感じた

 
「俺にかつなんて千年早えーよ」


「そんなことないですよ!絶対抜きますからね!!」


「抜かれねーよ。そうだ、今晩飯作ってくれねー?」


「え〜」

頬を膨らますあなた

「外食続きで偶には手料理食いてーんだよ」


「仕方ないな〜。鈴様特製料理作ってあげますよ!今回が最後ですよ」


「おぅ、ワリーな」

 
相手がいるの知りながらあなたの元に近づいた
 
「終わったら一緒に行こうぜ」


「はーい」

鈴はニッコリと微笑むと書類に取り掛かった

 
心の中に点る炎勢いが増していく
 
俺と鈴は仕事が終わり俺の家へと向かった


その際俺は鈴の手を握り締めた

「?」


「迷わねーように」


「迷いませんよ!」

少し起こった姿も可愛くて...


俺の家につくと、

「おじゃましま〜す。相変わらず物あんまり置いてないんですね」

と部屋に上がりこむ

「必要最低限ありゃいいんだよ」


「そんなもんですかね?台所借りますね」

そう言うなり鈴は台所へと姿を消した

どのくらい経ったのか...

「修兵さんご飯できましたよ」

と言う声がして我に返った

「おぅ、ワリーな」


「料理くらい自分で作れるようになって下さいね!私はこれで」

鈴は軽く礼をして出て行こうとする


俺の体は勝手に鈴を抱き寄せた

「修兵さん?」


「俺、お前のコト好きなんだぜ…」


「ありがとうございます...でも、私には」


「知ってる...少しの間だけこうさせてくれ」

俺は鈴の首に頭を埋めた

 
あなたとずっと踊ってた時間が経つのも忘れて

重ね合わせた肌からあなたのぬくもり感じた


どうか夢なら覚めないで

夜明けが来てもこのままで


あなたといるこの香り永遠に感じてたい

あなたの姿まぶたに焼付け永遠に共に

激しく揺らして他の誰も邪魔させない

優しく包んで夢に眠る幼き少女のように

あなたのきれいな瞳は 今は何を映してるの?

誰かを映すくらいなら私だけ見ていて欲しい

あなたがいない世界なんて今は考えられなくて

あいつのことは忘れて私の傍に来て欲しい

つないだ体を離さないで抱きしめて

熔かして壊して溺れて行くいつまでも

激しく揺らして他の誰も邪魔させない

優しく包んで夢にねむウ幼き少女のように


I want you.

No one can stop my passion.

Blinded passion.

 
この日を境に俺と鈴は会うことはなかった…
 
☆―――★―――☆―――★―――☆
 〜あとがき〜

H&MCの「背徳の情熱」でした。

この曲すごく好きなんですけど、悲しいです。

オレンジ色が歌詞です。

ちょいと端折ってる部分はありますけど…ι

歌詞を使うと難しいと思うのは私だけでしょうか?

ここまで読んで頂きありがとうございました。
お手数ですがブラザバックでお戻り下さい。

2008/03/06