某日、恋次は何やら困っていた






いや、困らされていた










 「お兄ちゃん、遊びに行ってくるね!」








と手をヒラヒラさせながら出て行こうとする実の妹、







 「待て…」




少し疲れ気味に恋次が止めた




 「何?」


 「頼むから好き勝手で歩くのは止めろ。だいたいな」


 「だって、仕事終わったよ」


 「…わかった。ただし、勤務時間は守れ」


 「…はーい」







なんとか恋次は自分の横に彼女を座らせた


そして...




 

 「もういいでしょ?」


 「ちょっと待て...俺もついて行く」


 「…うん」





ニッコリ笑っては答える







 「隊長のとこに行ってくっからちょっと待ってろ」


 「私も行く」


 「・・・わーったよ」






恋次は少し困った顔をしたが最後は折れた









 「書類お持ちしました」


 「入れ」







中に入ると白哉は机に向かって書類を見ていた


は白哉に自分の分の書類を渡す





 「お茶入れますね」




というと手際良くお茶を入れる







 「どうぞ」


 「スマヌ」





恋次も書類を置くと「失礼します」と言って二人とも執務室を出た








 「お前隊長と仲良いのか?」






恋次は白哉の態度の違いに気づいた







 「?...部下ってだけだよ」





は普通にそう答えた








 「(ということは...朽木隊長がを狙ってるってことか!?)」


 「お兄ちゃん早く遊びに行こうよ」


 「おぅ(俺の気もしらねーで...)」










丁度角を曲がったところでが少し小走りになった




 「檜佐木副隊長!」




というと、手をおもいっきし振る


修兵は廊下を一つ挟んで向こう側にいる






 「(なんで修兵なんだよ...)」



 「おっ!!!」





修兵は瞬歩を使って恋次とのいる方まで来た




 「仕事終わったのか?」


 「はい」






は満面の笑みで答えた







 「修兵さんは仕事っすか?」



 「あぁ。もう少しで終わるけどな」



 「じゃー私手伝いましょうか?」



 「、迷惑かけるようなことはすんな」



 「マジで手伝ってくれんのか?」


 
 「はい」



 「、あのなー」



 「いいじゃねーの、恋次」




 「それじゃお兄ちゃん、私は手伝いに行くから先に帰っててね」



 「お前の家じゃねーだろ...っておいっ!」










兄の苦労とは妹には伝わらないものである

















 


 「コレお願いな」



 「はーい」






二人で仕事を進めていく







数時間が経って











 「終わった――!」



 「ご褒美だ」


  
 「私そんなに子供じゃないですよ」






といいつつお茶をすする









 「そうかおいしいって評判なんだけどな」




修兵は自分の分の和菓子を食べる





 「・・・頂きます」


 「やっぱり女の子は正直じゃなきゃな」








と言って最後の一口を食べた








 「檜佐木さんって甘いもの好きなんですか?」


 「どっちでもねーよ」


 「そうなんですか…」


 「恋次のとこまで送ってってやるよ」


 「一人で大丈夫ですよ」






はニッコリ笑って言う





 「そうか?襲われでもしたら俺がどやされるからな」


 「大丈夫ですよ。私なんて襲う人いませんから」










修兵はそれを聞いて少し口角を上げた







 「襲われんぞ」


 「誰にですか?」


 「俺に…」








そう言って修兵はを抱きしめた





の顔はりんごの様になった






 「檜佐木さん!?」




 「ほら、言わんこっちゃねーだろ?」





は抵抗しなかった








 「お前いっつも恋次といるからよ…。俺お前のこと好きだぜ」



 「わっ、私も」


 「?」




修兵は少し抱きしめていた力を弱めた









 
 「私も檜佐木さんのこと好きです」








今度はがキツク抱いた




修兵も少し驚いたがまたギチリと抱きしめた









 「あんまり兄貴に近づくんじゃねーよ」


 「どうしてです?」

 
 「俺が妬くから」






修兵はに顔を近づけた


は反射的に目を瞑る





 「「・・・」」









   ガバッ!!!







という音と共に障子が開かれた









 「ハァハァ...」



 「お兄ちゃん!」



 「おいっ!」







恋次は修兵からを奪うと部屋を出た









 「もぉー、お兄ちゃんのバカ」







からの非難を浴びる恋次…







そして、は恋次から外出禁止令をもらった…
 


























☆―――★―――☆―――★―――☆

 〜あとがき〜


 実は数年前に書いたものなので恥ずかしい...

 いや〜懐かしいです

 恋次は妹であるさんがとても大切なんです

 結婚式になった場合、恋次 VS 修兵が見れます!

 見たい!!
 
 妹を思う兄貴と花嫁を愛す夫!!!

 奪い合いの始まり始まり〜♪

 でも、斬魄刀開放とかしたら料理食べれませんよね...(そっちかよ!)





 ここまで読んでくれてありがとうございました!
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