゛正しい風邪の引き方"
俺はが風邪を引いたと知らせを受けた
「が風邪!?」
「はい。なので今日一日休むとのことです」
「あのクソ元気な女が風邪ね〜…元気しか取り得ねーのにな」
「それは言い過ぎですよ。そでは失礼します」
昨日は普通に元気でこの寒い中走り回っていた。
それが原因だったのかもしれないが...
俺は仕事を終え、馬鹿にする為に...イヤ、見舞いに行くことにした
知らねー奴の為に言っとくが、は俺の部下で俺が思いを寄せてる奴だ
「おーい、元気か?」
のいる部屋に入るとは頭の上にタオルを置いて布団に入っていた
「あっ!修兵さんこんばんは〜。元気ですよぉ〜」
「…頭熱でいかれたか?」
「失礼ですよそれ!」
の声が掠れていた
「お前でも風邪引くんだな」
「だから失礼ですって!私だって風邪くらい...ゴホゴホ」
「お前の好物持って来たぜ」
「ありがとうございます」
修兵は桃を剥いていく
「ほらよ」
桃を入れた皿を渡す
「わ〜いモモだ〜」
はニコニコしながら食べていく
「食欲はあるみてーだな」
「うん!食欲はあるよ」
が最後の一切れを口に入れた
「プハー美味しかった!修兵さんそこにあるお菓子食べていいですよ
こんなにあっても食べ切れませんし」
「スゲー山...」
修兵の視線の先には山のように積み上げられたお菓子が置いてあった
「んじゃ遠慮なく頂くぜ」
コンコン...
「さん夕食お持ちしました」
が嫌そうな顔をした
「いらない...」
「駄目です!朝から何も食べてないんですから!!ちゃんとご飯食べませんと治るものも治りませんよ!」
「お腹空いてないし、今桃食べたもん」
四番隊隊員 VS
「ちゃんと栄養は取って下さい!」
「食べられないの!無理に食べる必要ないじゃん」
「いつまでもここで寝てることになりますよ!」
「直ぐに治るからいいの!」
「いいえ治りません。ご飯を食べない人は一生風邪は治りません!!」
「(...一生風邪が治らねー訳がねーだろ...)」
「もう治ってるから大丈夫なの!だからここから出て行って、今から自室に行く!」
「(明らかな嘘つかなよ…)」
「ごはん食べるまでここから一歩たりとも出しません!」
「(いやいや...そりゃ虐めだろ…)」
「やってみなさいよ#」
「やってみせましょうとも!#」
「…待てオメーら」
呆れた修兵が止める
「何修兵さん...止めない...デヨ...」
の声がだんだんかすれていく
.
「大声出すな病人」
「はい」
「テメーも病人の気持ちくれーわかってやれ」
「…はい」
「俺がこいつに食わせてやっからもう下がれ」
「…わかりました」
四番隊の人が出て行った
「ありがとう修平さん!」
「おら、ちゃっちゃと食っちまえ」
「…私食べませんよ」
「ちゃんと食うもん食え。じゃねーとずーっと治んねーぞ」
「…それは嫌だけど、食欲がないんですよ...」
「さっきはあるとか言ってなかったか?」
「それは...心配かけるのが嫌だったんですよ...」
「たくっ...」
修兵はおかゆを口に入れた
「…自分が食べるんですか?(笑)」
修兵は次にを手招きで呼んだ
「?」
はユックリと起き上がる
修兵はに近づいて口を塞いだ
「!?」
は口の中に入れられたものを流し込む
「・・・///」
「食ったみてーだな」
「え〜と...風邪移りますよ?///」
「ぷっ…それかよ。まっ、好きな奴の風邪貰って移るのが俺の正しい風邪の引き方だな」
「っていうことは…?」
「お前が俺の好きな奴」
「…///私も修兵さんのこと好きですよ...」
「じゃー食わせてやろうか?」
「・・・。自分で食べます」
「遠慮しなくていいんだぜ」
「し、してません!」
の有無は問われず食べさせられる
翌日...
「...テメーもう一回風邪引け…」
「いやですよ!」
は仕事に復帰し、修兵は布団とお友達になった