俺の幼馴染の
恋もしねーで、仕事ばっか。
あいつは性格結構キツイから、男も近寄りがたいってのもあるんだろうけど...
結構かわいいとこはあると、俺は思うんだけどな
顔もかわいいし。













 「おぅ、!」
 「あんた何人の部屋に勝手に上がり込んでんの!?」
 「良いじゃねーか。俺との仲だろ?」
 「どんな仲ですかね?」
 「冷てーな。そんなんだから彼氏の一人もできねーんだよ」
 「彼氏なんていらないから良いんです!」






修兵に向かって「余計なお世話」と言わんばかりに下を出す




 「ほら、ちゃっちゃと出てく!」
 「飯は?」
 
 「はぁ?あんた、まだ食べてないの?」
 「お前を待ってたからな」









修兵は真面目な目つきでを見た。
あんまり見ることの出来ない真面目な修兵な目(かなり失礼)
それに、私は少しだけドキッとした












 「ほら、お前昔から料理だけは上手いからな。
  あ〜、腹減った。死にそう。
  今直ぐ腹いっぱいになりてーし、でも食うか」






修兵はの肩の上に手を置いた。
すると、右から平手が飛んできた。
そんなことしょっちゅうされなれている修兵は軽々と避けてみせる。











 「おっと、危ねーな」
 「そういうことは他所でやりなさい」








プイッっとしたは台所へと向かった。






 「アレ?作ってくれんの?」
 「ご飯でもあげないと、出て行ってくれそうにないし」
 「流石、当たり」
 「直ぐ作るから大人しく待っててよ」








俺は大人しくを見ていることにした。
普通こんなに見つめてたら気付くだろ?
彼女は気付く気配もなくせっせとご飯の支度をする。









 「ほら、出来たよ」







はテーブルに二つ皿を置いた。







 「おっ、美味そうだな。コレなんて言うんだ?」
 
 「オムライス」
 「へ〜、いっただきま〜す」







料理の名前なんてどうでもいいくせに、わざわざ聞く。
そして、一口食べると「うめー」と叫んだ。
余程お腹が空いているのかパクパクと食べていく。












 「おかわり!」
 「あんたね...もうないよ」
 「はー!?これで俺が足りると思ってんのかよ!」
 「修兵のかなりでかかったじゃん!…仕方ないな〜、私の半分あげるよ。ホラ、皿出す」
 「いいのかよ?」
 
 「良いよ。後でなんか食べるから」
 「太るぞ」
 「うるさい!# そんなこと言うならあげない」
 「ちょっ!悪かったって!!んじゃいただき!」








修兵はの皿から半分だけ頂、自分の皿へと移す。


何だかんだ言うけど、結局は優しい。
他の奴は知らねーだろうけど。
まっ、俺とお前の秘密?













 「ご馳走様」





ものの数分で平らげた。








 「それじゃ、帰った帰った」
 「もう帰らせんのかよ」
 「私だってやることあんの。おやすみ〜」







修兵は半ば強制的に追い出された。





仕方ねー、今日のとこは大人しく帰ってやるか





















――――翌日...









修兵は仕事を終え、自室に向かっていた。







にしても、スッゲー雨だな...
おっ?じゃねーか
何やってんだ、こんな土砂降りの中










が修兵に向かって走って来た。









 「冷たっ」
 
 「お前何やってんだよ」
 「任務でちょっとね。そしてら、急に雨ふってきてさ、只今雨宿りしてるとこ」
 「つーか、その格好じゃ風邪引くだろ。俺の部屋ちけーし来いよ」
 「大丈夫!!てか、行ったら何されるかわかったもんじゃないし。う〜、寒い」







の体は寒さからか少し震えている








 「来いよ」





修兵はの手を掴み歩き出す。





 「ちょっと放し」
 「取って食ったりしねーよ」
 「当たり前でしょ!」





強制的に修兵の部屋へと行くこととなった。
まっ、風邪も引きたくないし、今日のところは大人しく従っておこうとのことだ。
部屋へ入ると、修兵にタオルを頭に乗せられた











 「風呂入って来いよ」
 
 「はぁ!?」
 「着替え貸してやっから」
 「いいよ」
 「遠慮すんなって。行って来い!」
 
 「なんで命令形のなよ...」
 「おら、風邪引きたくねーだろ?なら入って来いよ!
  それともお前、俺と入りたいのか?」
 「バカ」








というわけで、お風呂に入り食事も取らせてもらったんですが...


なんで、私がココ(かなり危険な部屋)に泊まることになってんの!?


普通に帰るよ私は!!














 「そろそろ、寝ようぜ。明日はえーし」
 「寝ようって、私は帰って寝るよ」
 「まだ土砂降りだぜ?」
 「泊まるわけにもいかないでしょ。しかも、妙に布団近いし」
 「何なら添い寝すっけど?」
 「断ります!」
 「何にもしねーって。信用ねーな」
 「当たり前でしょ」
 「俺結構ショック受けるんだけど...」
 「そう。それじゃ、帰るね。ありがとう」
 「おい」













修兵がの手を取る









 「帰さねーよ」
 「えっ…」








そしてスッポリと修兵に包まれた。









 「何してんの!?バカ、放せ!!」
 「好きな奴、雨の中帰らすことできねーよ」
 「はい?」
 「「・・・」」













バッチーン

という音が辺りに響いた。










 「ってー!!」
 「ホント、バカ!#」







は修兵の手から逃れ、少し距離を離してから布団の中へ入った。










 「お前結構胸デケーのな」
 「うるさい!///」








修兵も布団をの方へ近づけてから布団へ入る。












 「好きだぜ、
 「…バカ…私もすきだよ…」










再び平手が飛んだ音は雨の音にかき消された…





 

 

 

あとがき

管) 私の頭の中では、やっぱり修兵はエロい奴だと思います!

修) お前の頭の中を見て見てーよ

管) やってることがやってることじゃないのさ

修) 男はみんなエロイんだよ

管) 何ソレ〜

修) 言葉の通りだろ

管) 冬獅郎は違うじゃん

修) 隠してんだよ。ありゃムッツリだぜ?

冬) …。檜佐木どうやらお前は氷てぇみてーだな?

修) ・・・。

管) それでは皆様読んで頂きありがとうございました!

修) ちょっ!おまっ、逃げんのか!!

冬) 霜天に坐せ氷輪丸!!

 

2008/03/06