「なー、聞いてんのかよ」










コイツ...そう檜佐木修兵こそ私を困らせる根源









 「はいはい。聞いてるって」

 「酷いと思うわねー?」







私のデスクの横でどっしりと座り込み話掛けてくる






 「何が?」
 「やっぱ聞いてねーじゃねーか」








この間までコイツが私に惚気話をしていたと思えば、
お次は愚痴ですか…
私はあなたの専属の相談者じゃありません!
コイツの好きな人の話聞いてると正直辛い
こんな奴だけど好きになってしまったから...








 「なー、慰めてくれよ」

 「ハァー!?」







修兵が後ろから抱きついてくる





 「ちょっとあんた何してんの!?」

 「人肌恋しい季節なんだよ」







修兵のぬくもりがへと伝わってくる
そのぬくもりは嫌ではなかった
むしろ心地よく感じられた









 「どうして俺が振られたと思う?」
 「ハイ?そんなん知らないよ」
 
 「俺が見てるのは目の前にいる私じゃないって言われた」
 「キャッ!!」









修兵はを倒すと顔を近づけた
ちょうどその時だった。
   ガラッ
という音と共に誰かが入ってきた








 「ちゃ〜ん、七緒ちゃん知らないかい?…いや〜、ごめんね。知らないよね」
 
 「違うんです!これは!!」
 「いいのいいの気にしないで続けて。それじゃ〜」
 「違うんですよ!!京楽隊長!!!誤解しないで下さいよ(泣)」






の言葉も虚しく京楽が部屋から出て行く
そして、の目の前には修兵の顔があった










 「修兵どけて」
 「は俺のこと嫌いか?」
 「あんた一体なんなの?どうしたわけ?」
 「嫌いなのかよ…」
 「嫌いだったらあんたの相談なんてのってないよ」






は少し恥ずかしそうに苦笑した
修兵はの苦笑した顔を見てすこし微笑んだ




 
 「俺の目にはお前しか映ってねーんだよ」
 「そりゃ、あんたの目の前に私いるからね」
 「アホ」
 「アホ?#」
 「俺がお前のコト好きって言ってんのわかんねーのかよ」
 「わかるわけないじゃん…」










は修兵と視線が合わないよう横を向いた







 「意味わかんない...私に散々のろけ話してたのに?…私の気持ちも知らないで」
 
 「・・・」
 「…どいてよ」







修兵は大人しくの上から退けた




 「修兵から彼女の話聞いてる時、どんな気持ちだったかわかる?」









の目からは涙の粒がポロポロと落ちる





 

 「悪かった」









俺はを抱き寄せた
の気持ちなんて全然考えてなかった俺がバカみてー
ホント俺って都合良過ぎなのかもしれねー
でもな、
俺がお前に対する気持ちは半端じゃないんだぜ?
やっと気付いた...
お前のお陰で...
ありがとうな
これからもヨロシクな












 「…もう大丈夫。ってか何どさくさに紛れて抱いてんのよ」
 「俺の胸借りといて何言ってんだよ」
 「…仕方ないな〜。特別に許してあげるよ」
 「んで、お前の答えは?」
 「そりゃ...好きだよ。修兵のこと」
 「おし、んじゃ次はお前の胸貸せよ」
 「ハァー!?」
 「give & take だろ?」
 
 「パンチもらうのと大人しくしてるのどっちがいい?」









この時のの笑顔は妙に怖かった...と俺は記憶している







 「・・・。大人しくしてます」
 「よろしい」












たまに修兵が怒鳴られてる声は聞こえるものの
結局は仲が良い二人は甘い日々を過ごすのである























 

 

 

あとがき
管) 何か途中くさかったような...。

修) その言い方じゃ俺がくさいセリフ似合わねーみてーじゃねーか!

管) ストレートにエロって感じだからさ

修) 死んでみるか?

管) 遠慮します

修) もうちょっとと絡ませろよ

管) この後色々絡んだ奴がほざくな(`□´)ノ

修) お前羨ましいんだろ (ニヤリ

管) ということで修兵は置いといてここまで読んで下さってありがとうございました☆

修) テメー無視すんな#

 

 

2008/03/06