"大切な奴"
「お疲れ様です」
「お疲れ」
現世から帰ってきた修兵にはそう声をかけた。
「、茶!」
「はーい」
は副隊長専用の湯のみを出して入れる。
「はい。どうぞ」
「サンキュー」
「たまには自分で入れたらどうですか?」
「副隊長にお茶くめってか?そんなことしたら笑われるのが落ちだろ」
「そんなことないよ!今は男性だって家事くらいするし」
「それによ、人に入れてもらった方が上手いしな」
「…それはそうかもしれないけど…」
「つーわけで、さっさと自分のデスクに戻れ」
「はーい」
は自分のお茶を持って行った
「(お前に入れてもらうと余計美味いんだよ…)」
と修兵は同期だ。
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「(やっと仕事終わったー。さて、帰りますか)」
只今の時刻PM10:00
「(近道して帰ろっと…)」は裏道を通って帰ることにした。
「♪〜」
「副隊長…」
「んっ?」
「(修兵?)」
「あたし檜佐木副隊長のこと好きです!付き合って下さい!!」
「!!!(…私って…ついてない…)」
は気配を消して物陰に隠れた。
「悪い…」
「…好きな人でもいるんですか?」
「あぁ…大切な奴がな」
「そうですか…失礼しました」
そう言ってその女は一礼して走って行った。
「…」
「…出て来いよ」
「…」
は物陰から顔を出した。
「ごめん…聞く気無かったんだけど…」
「別に気にしてね―よ」
修兵は壁に寄りかかった
「…また明日ね」
は修兵の前を通り過ぎようとすると、突然腕を掴まれた。
「修「悪い…」
行き成りそう言われると抱かれた。
「なっ何かあった?」
「何もねーよ」
「…」
「大切な人が見てたらどうする?」
は少し逃げ出そうと試みた
「…もう見てるんじゃねーの?」
「はい?」
「俺は…がだな…」
修兵はの顔を見た。
「うん」
「だからだな…が大切な人なんだよ…」
「うん…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「わっ私!?」
「…」
修兵は頷く
は少し顔が赤くなった
「…ありがとう。うれしい」
笑って答えた
「付き合ってくれんのか?」
「もちろん!修兵がよければ…」
「…好きだ!」
再び抱きついた
「うん。私もだよ」
しばらく抱き合っていると修兵が口を開いた
「大切なにお願いしていいか?」
「いいよ」
「仕事手伝ってくれ!頼む!!」
「…自分でやれ…」
「まじ頼むって!」
修兵は手を合わせて頼んだ
「…お礼は?」
「んじゃこれで…」
「…///」
修兵はにキスをした
「ほら行くぞ!(///)」
「ちょっと…やるなんて言ってないよ!(///)」
二人の顔はリンゴにも負けずに真っ赤だった
「私への頼みはこれが最初で最後だからね」
「ケチケチすんなよ」
「私は寝たいんだよ!」
修兵からのへの頼みはこれじゃー済まないのであった…。