バーベキューが始まった
「それ、俺が狙ってたんだって!!」
一護と恋次の取り合いが始まった
「ちょっと、喧嘩はなし!まだ沢山あるんだからさ」
「「はーい」」
は焦がさないように焼いていく
「あつっ…」
「大丈夫か?」
「あ〜、うん」
は火傷した指をフーフーと風を送る
「そんなんじゃ駄目だろ…」
冬獅郎は台所まで連れて行き水道水で冷やしてやる
「ありがとう…。大丈夫かな?」
「大丈夫だろ。ガキじゃねーし」
「じゃー戻ろうか」
「もう少し水につけとけ。俺がやっとくから」
「悪いね〜日番谷」
「駄目な教師を持つと生徒が苦労すんだよ」
「すいませんでしたね。駄目教師で」
日番谷はフッっと笑ってベランダへと戻って行った
「日番谷〜何株上げてんだ?」
海燕が串を持ちながら聞いてくる
「別にそんなつもりねーよ。…だいたいこっちが本気でもあっちはどうだかな」
最後の方は誰にも聞こえないように言った
2時間くらい経ったらバーベキューパーティは終わった
「上手かったな〜。家でバーベキューなんてやらねーしな」
一護が皿を台所へと持って行く
「俺の家なんてマンションだからぜってー無理」
恋次が残念そうに言う
「やりたくなったらいつでも来なよ」
が皿洗いをしながら言う
「今度はすき焼きとかでもいいよな」
「おっいいな」
海燕と修兵が会話に加わる
片付けが終わった時にはもう9時だった
「あんた達本当に泊まってく気?」
「あぁ」
一護が生返事をする
「DVD観ようぜ」
海燕の提案
「親に連絡しなくていいの?」
「もう連絡はしといたぜ」
「早っ…。寝る場所なんだけど、二人はリビングね。そのソファーベッドになるから
他の三人は和室。先生達がリビングで生徒のあんたらは和室ね」
というと、は和室に行き寝床の準備を始めた
「何見る?」
「夏だしホラーじゃねーの?」
恋次が一本のDVDを取り出した
「他に希望の奴いるか?…んじゃ、それでいいな」
海燕はDVDデッキのそれをセットする
本編が始まると全員それに集中する
中盤くらいの一番怖いときだった…
突然廊下の方からグォォ…という音が聞こえてきた
一斉にそっちに振り向く
すると、音が止んだ
「今...変な音したよな?」
恋次が確認をとる
全員が頷く
「気のせいだろ...」
日番谷の一言により、DVDの続きをまた見始めた
すると先程と同じ音が聞こえてきた...
「気のせいじゃ…ねーよな?」
今度は一護が聞く
「そう言えばの奴どこ行ったんだ?」
修兵が辺りを見回し、がいないことを確認し聞く
「知らねーよ」
そこに居ただれもがそう言った
次の瞬間バチンという音をたてて電気が消えた
「おいっ…」
「まさか…」
「まさかな〜ι」
「いや、まさかのまさかじゃねーの?」
「…」
上から一護・恋次・修兵・海燕・冬獅郎の順に話す
そして、廊下からは何かが近づいて来る音が聞こえてきた
「「「「「・・・・・・。」」」」」
ガチャリ...
というドアを開ける音
「「「「ヒィー!!!」」」」
「ごめんごめん、ブレーカ落ちちゃった」
と呑気なことを言いながら入ってくるの姿
呆然と座っているしかない5人
「今付けるから」
そう言うと、台所へと入っていき、パチンという音で明かりが灯る
なんか力が抜けた
そして、バカらしく思えた
(BY:冬獅郎談)
「皆どうしたの?」
「「「「「どうしたじゃねーよ#」」」」」
どうして、ブレーカが落ちたのか聞いたところ
「風呂入って、ドライヤー使ってたんだよね。あと、洗濯機」
「たくっ、ビビらせんなよな」
一護がソファーに寄りかかって言う
「勝手にビビってただけじゃん」
「何か言ったか?」
「いえ、何も。あんたらも風呂入る?」
「着替えねーし」
「兄貴のならあるけど。面倒だから、コンビニで買ってくるわ」
というと、は出て行った
「まだ、入るって言ってねーよな...」
海燕と恋次は苦笑した。
「なんで、あいつ浴衣着てんの?」
修兵のもっともな突っ込み。
は旅館で着ているような浴衣を着ていた
「でも、いいじゃん。かわいくて」
海燕が頭にの浴衣姿を思い浮かべて言う
「ただいま!」
「「「「「はやっ!」」」」」
「五階に何でも屋があるから便利なんだよ!」
そういうと、今買ってきた物を出す
「寝巻きは浴衣でいいでしょ」
はいと言って五人分の浴衣を渡す
「つーか何で浴衣なんだよ…」
冬獅郎が広げて言う
「涼しいじゃん」
「・・・。」
「三人くらいなら一緒に入れるから」
そういうと、はDVDに何やら入れだした
「何か観てたの?」
「「「「いや!!観てねーよ!!」」」」
「何を慌ててるわけ?」
はラベルを見て確信した。
さっきのブレーカーが落ちた時の慌てように...
全員が風呂に入り終わったのは12時くらいだった
「風呂上りは一杯やりてーよな」
「だな〜」
修兵と海燕の会話
「ほら、あんたらはもう寝る」
「まだ早えーよ」
一護が時間を見ていう
「あのねー、ちゃんと睡眠取らないと成長ホルモン出ないよ」
は冬獅郎の方を見た
「#」
「わーったよ。今日は疲れたし寝るか」
「そうだな」
恋次の答えに返答をする一護
「おやすみ〜。さてと...」
は冷蔵庫の方へと歩いていく
「はいどうぞ!」
出してきたのはビールだった
「おっ!気が利くね〜」
海燕がの頭をクシャクシャと撫でる
「風呂上りはコレがないとね」
「んじゃ、乾杯といきますか」
修兵が乾杯を取る
「あ〜ウメー」
「最高」
「生き返る」
修兵・海燕・の順でビールを一口飲んで感想を述べる
「「今日はありがとうございました」」
海燕と修兵がお礼を告げた
「いえ。どういたしまして」
楽しい夜が過ぎていった
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