昼休み、私はいつものように海燕さんと修兵さんに挟まれて昼食を取っていた






その間会話は無し...






彼らなりに気を使ってくれているのかしらないが、市丸に呼び出され、何を言われたかなども聞いてこなかった















ガラガラ...


入ってきたのはいつも来る、一護・恋次・冬獅郎











 「おぅ、!この問題教えてくれねーか?」

 「ちょっと待って...」










というと、私は急いでご飯を食べ終える











 「〜♪これからデートしようや〜」














と来たのは市丸...












 「スミマセンけど市丸先生、私はこれから生徒に問題を教えなくてはならないので無理です!それでは」










はニッコリと笑ってみせるが、口調は特別に冷たい








 
 「市丸先生なんて他人行儀な言葉使わんとき。ギンでエエねんで!!
    …彼氏とデートとコイツらに勉強教えんのどっちが大切なん?」





 「「「「かっ...彼氏!!!???」」」」



 
 「何や?は教えてへんの?今日からボク等そういう関係なんやvVよろしゅう〜」











の肩を抱く市丸
はというと、とても嫌な顔をして笑ってみせた









 「どういうことだよ...」








修兵が冷静に聞く









 「そのまんまの意味やん?ボクとが付きおうとるだけのことや。な〜vV?」

 「肩から手放して下さい。それと、彼氏のデートより生徒に勉強を教える方が大切だと私は考えますので覚えといて下さい」

 「そんな冷たいこと言わんといてや。ボクは寂しいと死んでまうねん。
    カワイそうなウサギを放って置けるほど冷たないやろ?」
 「じゃー死んで見てくださいよ...(ウサギじゃなくて、狐の間違いでしょ?)」








市丸はニィっと笑いの耳元で









 「あんまりボクに冷たい態度取らん方がエエで...」









と呟いた














 「仕方あらへんな〜。今日のとこはそいつらに勉強教えてやり。ほな、またあとでな〜」







市丸が職員室から出て行ったあと、皆はの方を見た









 「おい...」
 「どういうことだよ…」










一護と恋次が口に出す











 「どうもこうもこういうこと。さー、勉強しようか?」


 「それどころじゃねーだろ!!」







一護が更に言う







 「あんたらには関係ないでしょ?私が市丸と付き合おうと何しようと...」



 「何だよその言い方…」








恋次が怒ったように言う





 

 「これは、大人の問題。ガキが一人前に口出しするなって言っての。わかった?」


 「…」






恋次が職員室から出て行く






 「そんな言い方ねーんじゃねーのか?」








一護が眉間に皺を寄せながら言う







 「他に言うこともないでしょ。人のことより、自分のことに一生懸命になんなよ」

 「俺らが今までテメーのためにやってきたってのによ...」
 
 「私は頼んだ覚えはないよ...」









一護も職員室から出て行く







 
 「…日番谷も行けば?もう私に用ないでしょ?」

 「…お前さ...」

 「職員室は遊び場じゃないんだから用がないなら出て行って。仕事の邪魔になるから」






は態と冷たい言い方をした
日番谷は暫くを見たが、は一向に目を合わせようとはしなかった
そして、日番谷も職員室から出て行った







 「…あいつ等なりに頑張ったんだし、もう少し言い方あんじゃねーか?」
 「こういう人間ですから...」
 「お前何かあったのか?」





海燕が心配そうに聞く





 「…。何もありません」









とだけ言い残し、は職員室から出て行った













 「(私だって好きでこんなことしてない...むしろ、皆には感謝してるよ...こんな私と仲良くしてくれたことを...)」
































この日私は辞表を出すことを決意した...
























































放課後私は今日付けで学校を辞めるため校長に辞表を出しに行った











 「本当に辞めてしまうのかの?」

 「はい。短い間でしたがありがとうございました」
 
 「やはり、あそこの担任は厳しかったかの...」
 
 「そうではないんです」

 「ではどうしてじゃ?」

 「事情をお話するわけにはいかないのですが、受け取って下さい」

 「…決意は固いようじゃの。ウム...」

 「失礼しました」














は校長室から職員室に戻ると速やかに身の回りの物を片付けた














 「修兵さん、海燕さん...ありがとうございました...」














は今はいない二人の机に向かって挨拶をし校内から姿を消した

























――――――――――――――――――――――――――



教室では恋次・一護・冬獅郎がのことについて言っていた











 「あいつ、俺らが心配してやったってのに...」










と恋次。それに答えるかのように











 
 「ホントだよな。そしたら市丸と付き合ってるしよ。わけわかんねー」











一護が言う













 「…」

 「冬獅郎もヒデーと思わねーか?」

 「…(何でそこまでして俺を庇うんだよ...たかが一人の生徒だろうが...)」











冬獅郎は恋次が言う言葉が耳に入ってないようだった













 「聞いた?」
 「何?」
 「担任辞めたんだって!!」
 「マジ!?」
 「結構強気なこと言ってたワリにチョロかったね」











と女子が話していた













 「「「それホントか!?」」」













その話に食いついたのは男三人組だった















 「うん。さっき校内から出て行ったの見た人もいるし間違いないよ」
 「やっぱアタシ達にかかればどんな奴でも辞めさせられるんじゃない?」
















などと楽し気に話していた




















 「「「関係ねーよ!オメーらのことなんてアイツは眼中にねーよ!!!」」」




















と言い教室から飛び出す三人


まずは一端職員室へと向かった




















 「「「海燕!」」」














そう叫んで入っていった

修兵と海燕は呆然としていた










 「海燕なんか知らねーのかよ...」

 「…知らねーよ…携帯も繋がらねーし」
 
 「お前らこそ何かしらねーのか?」











修兵が聞く











 
 「俺のせいだ...」





冬獅郎が告げた









 「要するにお前があの時に殴って、それで処分が退学でお前が退学にならなくて良い方法が市丸のヤローと付き合うことだったってことか」

 「あぁ」





海燕がまとめた言葉に頷く冬獅郎













 「そんじゃお姫様でも迎えに行くか」










修兵は足早に職員室から出て行った



その後に続くように4人も出て行く










 「修兵お前どこに居るのかわかんのかよ!」

 「わかるわけねーだろ。取り敢えず自宅にいく」











しかし、自宅に行ってもインターホンには出なかった





 「居留守か?」  恋次がインターホンに顔を近づけて言う

 「さーな...取り敢えず手分けして探そうぜ」






海燕が提案した








 「それじゃ、見つけ次第連絡しろよ」



 「「「「わかった」」」」








それぞれ散らばって探すこととなった
















2008年03月05日