町外れの公園には来ていた そこには人の気配すらないくらいに静まっている 「何やってんだ?...こんなとこで...」 の前には護廷学園の制服を着込んだ人が立っていた は下からユックリと顔を上げ話掛けてきた人物の顔を見る 「斑目!!何やってんの!?学校は?」 「お前こそ学校どうしたんだよ…」 「どうしたって辞めたことくらい知ってるんじゃないの?」 「まーな」 「さっさと戻ったら?授業始まってんじゃん!!」 は腕時計を見て言う 「今自習だし、次の時間も自習だぜ」 「自習か〜…ってテスト前でもないのに?」 「志波と檜佐木がいなくなったから自習」 「いなくなったって・・・」 「お前を探す為に、恋次達も出てったんだよ」 「私なんて探したってしょうがないのに...」 「...お前が居なくなったら学校詰まんねーだろ...」 「それ、意味わかんない」 「いいから、もどれ。お前の授業だって今日入ってんだ」 「私の代わりなんてどこにでもいるよ。そこらへんのオッチャンにでも頼めばいいじゃん」 「・・・俺だって最初は先公なんて皆同じだって思ってた・・・でも、お前は違った」 「私もそこらへんの卑怯な教師と変わらない。だって逃げるような教師だよ?そんな奴に勉強教わったって何も学べないよ」 「じゃー、戻れよ。卑怯になんねーで市丸と落とし前つけて来ればいいだけだろーが」 「落とし前ってね...ヤクザですか? それに、クビになるのと辞表出すのだったら辞表出したほうが良いでしょうに」 「クビ?」 「このまま私の授業4人だけって訳にもいかないしね。私はもうあんたの教師なんかじゃないんだからね。はーい、高校生は戻った戻った。補導されるよ〜」 「何処にいようと、お前は俺等の教師だよ」 が振り返るとそこには、一護・海燕・恋次・修兵・冬獅郎の姿があった。 序にギンも居た 「あんたら...」 「急にいなくなったからビックリしたぜ」 ニッコシと海燕が笑った 「次、お前の授業なんだけど」 冬獅郎が公園にある時計を指差す 「教員が授業サボっていいのかよ」 一護が腰に手を当てて言う 「全くだぜ。こっちは高い授業料払ってるってのによ」 恋次が頭を掻きながら言った 「さっさと戻ろうぜ。俺の授業終わっちまうし」 修兵が時間割を見せた 何故持っているかは不明である 「ここまで追い込んでるとは思っとらんかったは...ごめんな」 ギンが素直に謝る 「・・・なんでココに?」 「「「「「「「探しに来たに決まってんだろ!!」」」」」」 「帰るぞ〜」 は強制的に学校に行くことになった 校長が校門前に立っていた 「漸く帰ってきたみたいじゃな」 「・・・」 「こやつ等がいなくなっては授業にならんのじゃ。是非ともを雇いたいのだが、どうかな?」 校長がが先程提出した辞表届けを破いた 「きちんと授業するんじゃぞ」 とだけ言い残し校長は校長室へと戻っていった 「さてと、俺等も戻るか」 生徒四人は教室へと... 教師二人は職員室へと帰っていった 「ちゃんごめんな」 「別に...」 「別れようや」 「へっ?」 「ボクちゃん苦しめるつもりなかったんや」 「はぁ〜」 「ほな」 「待って下さい」 「なんや?」 「わけわかんないんですけど...」 「ボクもわからんわ」 「・・・」 「わかることは、ちゃんを傷つけるんわ嫌やってことだけや」 「もしかして、私のクラスの女子に頼まれたとかじゃないですか?」 「そんなことあらへんよ!」 「山本とかっていう校長の孫に...」 「・・・」 「まっ、いっか。それじゃー私にもう関わらないで下さい」 は一礼すると教室へと向かった 「担任戻って来たって!!」 教室ではちょっとした騒動になっていた 「なんで戻って来んのよ...辞めたハズでしょ?」 川島が機嫌悪そうに言う 「授業始めるよ〜」 はチャイムと同時に教室に入ってきた |
「先生、学校辞めたんじゃないんですか?」 川島が聞く 「確かに辞めたけど、校長に頭下げられたから戻って来た」 「「「「(頭下げてなかっただろ!!!)」」」」 恋次・冬獅郎・一護・一角は心の中で突っ込んだ 「あんたらいつから私の授業に出るようになったわけ?まー、出るもでないも自由だけど、今更出ても授業についていけないよ」 は教卓に教科書を置いた 「授業始めるから受けたくない奴はとっとと出てけ〜。んじゃ、授業始めるよ」 「相変わらずマイペースだなアイツ」 少し安心したように一護が言った 「だからいいんだろ?」 恋次が教科書を持って前の席へと移動する 「俺もそう思う」 冬獅郎も席を移動する 「世話のやける奴...」 一角も最後に席を移動する 他の連中はというといつも通り教室から出て行く いつもと変わらず昨日の続きを進めていく 相変わらず授業が終わるのは早い 「そういや、市丸とはどうなったんだ?」 「市丸先生とはちゃんと別れたよ。というか振られた」 「「「フラれた〜!?」」」 一護・恋次・一角が驚いて教卓に身を乗り出してきた 「何そんなに驚いてんの・・・」 はビックリして少しだけ身を引いた 「市丸のヤローは多分山本に言われてやったんだろ」 冬獅郎が言った 「おっ!流石日番谷」 「どういうことだよ...」 一角が聞く 「そういや、お前は山本の彼氏だったよね。川島が黒崎で松山が阿散井だったか?」 「「ちげー!!」」 一護と恋次は勢いよくそう言った 「隠さなくてもいいって!青春だね〜」 「俺等はあいつらとなんて付き合ってねーよ。勝手にそういうことになってるみてーだけどな」 恋次が少しだけ面倒くさそうに言った 「へー。そんなんはどうでも良いんだけど、斑目なんか知らないの?祖父の職権乱用するなんてね」 「知らねーよ…。昔はそんな奴じゃなかった」 「過去に何かあった口ですか…」 「アイツが先公イビルようになったのもそのせいだ...中学の時にな」 「そんなんどうでも良いんだよね。山本が先公イビル理由なんてさ...ただ、罪も無い人間を脅すなんて趣味悪いにも程があるでしょ?」 ――――――――――――――― 「市丸先生っ」 「何や...」 「何で別れちゃったんですか?約束と違いますよね?」 「…ボクは純粋にちゃんのことが好きなんや。無理矢理彼女にする何てできへんわ...」 「そんなこと言って良いんですか?」 「ちゃんの悲しい顔見るくらいならエエわ…」 市丸はそれだけ言い残すと姿を消した 「…使えない…私に逆らったこと後悔させてやる」 ――――――――――――――― 「そういや、もう直ぐ三者面談だったよな」 一護が思い出したかのように言った 「俺はもう決まってるから問題ねーよ」 恋次が得意げに笑う 「俺もだいたいは決まってるぜ」 一護も言う 「俺も決まってんぜ」 一角も言う 「「「冬獅郎は?」」」 「さーな」 三者面談…か… 俺の親が来るわけねーか... |
2008年03月05日 |