「「「?」」」

 「どうした?」






恋次はの手が止まったことに疑問を抱いた
一護は解っていた
が今口の中で何が起こっているのかを...







 「かっ・・・・」
 「かっ?」
 「辛い!!!!!!」








と叫ぶと皿の横に用意してあった水で流し込んだ
相当からかったのだろう、目は涙目になり、額からは汗が出ていた








 「自分に当たったな」






一護は少しニヤリとしながら言った










 「「?」」

 「笑わないでよ!コレ・・・相当ヤバイって...舌いひゃい。黒崎、水」











は一護に向けてコップを突き出した
今現在の奴隷である一護は仕方なくキッチンへ水を取りに行く











 「お前何いれたんだ?」










冬獅郎がのお好み焼きを見た








 「えっ?タバスコ?」

 「「・・・」」

 「んなもん入れるからだ」













冬獅郎は呆れた
恋次は心の中で「俺に当たらなくて良かった」
と思っていた
なんせ恋次は辛いものは苦手
もしこの激辛お好み焼きが当たっていようもんならどのようなことになったか・・・。













暫くするとの舌のヒリヒリも止んできた
再びお好み焼きを食べ始める














 「な〜んか今日は言いだしっぺが当たる日だよね〜」












と言った。
確かに、奴隷案も一護が言い出し、自分が奴隷になってしまった
のお好み焼きも同様である















 「悪いことは考えるなってことだろ」











冬獅郎は冷静にそう言った










 「日番谷ってそういう当たりの悪いことって少ないよね。何で?」

 「日頃の行いがいいからじゃねーの」


 「「「・・・。どこが?」」」

 「あ゛〜?」

 「まっ、いいや。冷めないうちに食べよう、食べよう!」















ご飯が食べ終わると後片付け...











 「それじゃ、黒崎君?」
 「あっ?」
 「後片付けでもやりますかい」
 「げっ・・・」
 「そう言いなさんなって。ホラホラ」













は嫌そうな一護を無理矢理引っ張りお越し、キッチンへと連れて行く













 「だから、何で一護となんだよ...」












恋次はソファーに座りながら文句を言っていた










 「お前も手伝えばいいんじゃねーの?」

 「!? 俺は別に...。お前はどうなんだよ」
 
 「まっ、俺は親が来るまでココに居られるからな。どっちかというと、お前も邪魔だぜ?」

 「テメー#、に手出すんじゃねーぞ」

 「・・・(の嫌がることはしたくねーんだよ...俺はあいつの笑顔が見てーからな)」



















 「だーかーらー、その皿はそっち!」
 「ココってさっき言っただろ!」
 「さっきのと色が違うの!」
 「そんなん知らねーよ!」
 「知らなくない!ホラ、ちゃっちゃと手動かす」














        
少々怒鳴られながらも働く一護
怒鳴られても一護にとっては嫌じゃなかった
怒鳴られるってことはが一護のことを見ているから...
そう思うと返って嬉しく思うものである




騒がしい台所だが、暫く経つとまた静かないつものキッチンへと戻った
と一護がリビングに戻ってくる





 
 「お疲れさま」
 「あぁ〜疲れた...」
 「仕方ないな〜、特別に肩揉みしてあげよう」
 「マジ!?」
 「手伝ってくれた御礼ね。何か、肩揉みなんて久しぶりだな〜」












はそういうと一護の後ろに回り肩を揉み始める







 「おっ!うめーな」

 「そうでしょ!一回マッサージのバイトしたことあるんだよね〜」

 「ソコソコ・・・いって―――!!!!」


 「ごめんι」












ギャーギャー騒ぎながらも楽しそうな二人


そして、迎えで指を加えて一護を睨んでいるのは相手にされていない二人組み













 「一護#」
 「・・・恋次」

 「何?喧嘩ですかい?まー存分にしなされ」








はただならぬ気配を感じたのか隣の部屋へいき遠くから観戦することにした











 「一護テメーだけズリィーんだよ!!」

 「ワケわかんねーよ!!待ておいっ、落ち着け恋次」

 「待てと言われて待てるわけねーだろ!」









一護と恋次の追いかけっこ
そして、男と男の取っ組み合い・・・
ハッキシ言って騒がしいを超え迷惑
その煩さにも耐え切れずに立ち上がった










 「テメーら!いい加減にしろ!!!」








と一括すると、一護を殴ろうとしていた恋次は手を止めた








 「全く、苦情きたらどうすんの?喧嘩も程々に。さて、大丈夫?お二人さん」








は苦笑しつつ救急箱を手に持ってきた
消毒をしてやると痛いのか二人とも顔をしかめる








 「私仕事あるからあとは適当に遊んどいて」












というと、は奥の部屋へと消えて行った











 「・・・あんだよ恋次」

 「お前ばっかいい思いしすぎじゃねーか?」

 「んなことねーよ。だったら冬獅郎の方がいいじゃねーか」







一護は冬獅郎の方を見た





 「確かに」





恋次も納得し、冬獅郎の方に視線を向ける






 「・・・」
 「冬獅郎ってのこと好きなのか?」





一護がストレートに聞いてきた




 「さーな」
 「好きなんだろ?」





恋次がニヤリと笑う





冬 「知らねーよ」
恋 「まっ、どうでもいいけどよ、羨ましいよな」
冬 「・・・」
一 「本当だよな」
恋 「何も無いとはいえずっと一緒にいられんだぜ?」
冬 「親来るまでだけだ」
一 「それでもいいじゃねーかよ」










いいのか?

俺はそう思った

俺がの家にいると学校側に知られたら、は学校に居られねー

また俺のせいでを辞めさせることになるじゃねーか

そんなこと俺は望まねーぜ












冬獅郎の頭には一つの考えしか浮かばなかった


そう、家に帰るという考え...










2008/03/05