夢の三連休!
なーんてあっという間に終わってく















 「日番谷用意しろ!」
 「たくっ...」









休みボケというのだろう
朝から大騒ぎの
大騒ぎの原因はの寝坊...











 「ぎゃー」
 「おいっ!!」









そう聞こえた部屋へ向かうと、に飛びつかれた。
悪くはない...
だが、何が起こってるのかはわからなかった。















 「…く…」
 「く?」
 「くも!!!」
 「はぁ?…」









只の蜘蛛…
そんなんでコイツは叫んだのか?


の足元から数メートル離れたところには足長蜘蛛がいた
それを知った日番谷は呆れた
















 「只の蜘蛛じゃねーか」
 
 「只の蜘蛛だろうと変な蜘蛛だろうと、虫には変わりない!」
 「虫なんか怖いのか?」
 「虫なんかじゃない!虫なんだよ!昆虫なんだよ!
 
  手足6本あるんだよ!蜘蛛なんて8本あるんだよ!!
  信じられないよ...何で四本じゃないんだよ!」
 「知るかよ...」
 「頼む日番谷、あいつを始末するんだ!
  これは人類の危機だ!
  さー、ヒーロー日番谷成敗してやれぃ!」
 
 「誰が、ヒーロー日番谷だよ...」











日番谷は抱きついていた手を退けるように言い、
ティッシュで包むと外に逃がしてやった。











 「不殺生だね。日番谷」
 「お前は殺生だな」
 「いや、人の家に無断で上がりこむ方が重罪ですぞ」
 
 「それ、虫に言え」
 「まっ、何とかなったしいいじゃん♪」
 
 「お前さ、一人の時どうしてたんだ?」
 「えっ?」
 「虫」
 「うんとねー、殺虫剤を噴射してからティッシュ(水に流せる)10枚重ねたやつで取って、
  それからトイレにグッバイさ!」
 「…」
















そんなの虫の殺し方を聞いた冬獅郎は違うあることに気がついた

















 「…お前今何時だと思ってんだ?」
 「8時半」
 「今は7時だぜ」
 「嘘だ!ホレこの時計が目に入らぬか!!」
 「明らかにくるってんだろ」















そう言うと、日番谷は自分の腕をに見せる
そこには日番谷愛用の腕時計がされていた。
只今の時刻...













 「7時02分」
 
 「だろ?たくっ、お前の家の時計くるってるんじゃねーの...全部」
 「あっ...」















は何かを思い出したかのように言葉に詰まった














 「私遅刻しないように時間早めてたんだ!」
 「…」
 「アッハハ〜ι ごめんね、騒いで」
 「全くだ」
 「まっ、コレでゆっくり朝食取れるからいいじゃん」
 「一つくらい時計の時刻合わせといたらどうだ?」
 「そうだね〜。まー、今度直しておくよ」
 「(直す気ねーだろ…)」












と思いつつ、ユックリとした朝を過ごす二人はユックリしすぎた。
























 「あぁ〜やっぱり、朝はユックリが一番…じゃねーよ!今何時だよ!
  8時05分じゃねーか!!ヤベーよかなりヤバイよ日番谷ぁ〜」
 「こっからなら余裕で間に合うぜ?」











の家と学校の距離は近い
だが、それは生徒にとってであり、
教員のにとっては今出るのでは職員会議に遅刻してしまう時間なのである。














 「日番谷がのんびりしてるから、私までつられてしまった…
  このままだと、私は伊部にどやされる...。
  『また、遅刻ですか先生。あなたそれでも成人してますの?
   それでは生徒に示しがつきませんよ』
  とかなんとか嫌味を言われるんだな〜。
 
  あぁ〜、何か休んじゃおうかな〜。腹痛いとかなんとか言って。
  どうせ、今日の議題も私のクラスのボイコットのことだろうし」


 「教師があからさまな仮病使うんじゃねーよ」

 「え〜ダメ?それじゃー、途中でお年寄りが倒れていて病院まで運びましたとか?」

 「バカだろ…」

 「バカって言うな!これは昔からの歴とした言い訳なんだから!」

 「今時生徒でもそんな言い訳使わねーよ」

 「私は今時の子供じゃないからいいんだよ。
  こんなこと言ってる暇じゃない!ほら、日番谷用意せぇい!」
 「結局行くんじゃねーか」

 「何か言った?」
 「別に」


















慌てるを他所に冬獅郎はマイペースに準備をする。
といっても、前の日にはきちんと用意してあるので
あとは靴を履いて出るだけなのだが...


















ピンポーン














インターホンがを呼ぶ










 「たくっ、誰だよこんな朝から...。はい...」

 「よっ!」















そこにはニカッっと笑った海燕の姿が映し出されていた。
















 「海燕さん!?アレ?どうしたんですか?」

 「どうしたじゃねーだろ。お前遅刻すんぞ」

 「そうなんですよ!!だからこんなとこで話てる暇ないんですって!!それじゃ」






は慌てて切った。




 「おいっ...」

















冬獅郎はまだかと玄関で待っていた。









 「おまたせ!行くよ!」














走る気満々のとその気のない冬獅郎

玄関を出ると目の前にあるエレベーターに乗り1Fへと降りる

そこには、見たことのある人影が一つあった...


 









 

2008/03/05