「あれ?海燕さん、どうしたんですか?」

 「どうしたじゃねーだろ。インターホン勝手に切ったのどこのどいつだ?#」

 「あっ...アハハ…」

 「たくっ、・・・。何で冬獅郎がこんなとこにいんだ?」
















海燕は冬獅郎がの家に居る理由を知らなかった。
だが、そんなことを今話している余裕がなかった。



















 「それより、海燕さん!遅刻しちゃいますよ!!」

 「そうだろうと思って迎えに来てやったんだよ」

















海燕はそう言うと外に止めてある車を指す。













 「さっすが!」
 「冬獅郎も乗ってくか?」
 「俺はいい。別に遅刻しそうな訳でもねーし」
 「ほら、日番谷も行くよ。目的地同じなんだからさ」












は冬獅郎の手を引っ張り車へと乗せる。
少しの時間では何故冬獅郎が自分の家に居たかを話す。















 「なるほどな...。お前ちょっとやり過ぎじゃねーのか?」
 「そんなことないですよ。どこに自分の子が数日間家に帰らなくて心配しない親がいるんですか!
  考えられません。返せって頼み込んで来るまで返す気ないんで」
 「無理だって言ってんだろ」
 「私は諦めが悪い性質なんで♪」

















海燕は何もなければ良いと思った。




学校に着くと海燕とは職員室へと駆け込んだ。
ギリギリセーフと言ったところだろう。
校長以外の人が席に着いている。
伊部は目を細めてを見たが、は気にせず修兵と挨拶を交わす

















 「相変わらずだな」
 「週始めですしι」
 「まっ、俺のお陰で遅刻せずに済んだんだろ?」
 「おっしゃる通りで…」
 「今度一杯頼むぜ?」
 「奢らせて頂きます」
 「そんじゃ、俺も!」
 「修兵さんもですか!?」
 「いいじゃねーか」
 「仕方ないですね、半分出して下さいね」
 「それじゃ、奢りって言わねーだろ」
 「だって、修兵さんに奢る理由ないですもん」
 「普段から世話してやってんだろ」
 「そうですか?」
 「あぁ?」
 「はい、わかりました。精々奢らせて頂きます」
 「おっ、話がわかるじゃねーか」
 「(私の懐が寒くなっていく…)」




























そして、職員会議が始まった...












































 「おぅ、冬獅郎」
 「まだ、の家にいるのか?」









恋次と一護が聞いてきた。











 「あぁ。俺の親が来るまでって言い張ってるぜ」
 「ほんと、アイツも物好きだよな」
 「そこが良いんじゃねーの?」








一護が言ったことに、冬獅郎は机に鞄を置きながら言う


















 「ねぇ、ちょっと今の話どういうこと?」




川島が山本と松山を連れて話に加わる













 「お前等には関係ねーことだよ」




恋次が嫌そうにそう答えた













 「何で冬獅郎が担任の家にいるのよ...」




松山が少し驚いた用に言う







 「お前には関係ない」








冬獅郎は冷たくそう言った。
実際に関係ない人であるのは確かだ。
それに、冬獅郎は家庭のことに口を出されるのも嫌だった。
話しても何もならない...
何か起こるとしたら悪い方向に事態は傾くだろう
とこの三人には思っていた

















いや、むしろ事態はこの三人いや、教師二人と当事者一人が思っていたよりももっと
悪い方向へと傾いてしまっていた...



















 






 

 

2008/03/05