「それじゃ、今日はここまで」







HRも終わり今日一日学校での仕事は終了した。
は教卓の上の出席簿を手に取り、教室から出て行った。
冬獅郎はその後を追うようにプリントを机の中からだし、
鞄を持って教室から出て行った。












 「
 
 「はい?」








冬獅郎に呼ばれたは後ろを振り返った。
冬獅郎はユックリとに近づき一枚の紙を渡す。
何かと思い手に取って見るとそれは進路調査の紙だった。














 「あ〜、はいはい。頑張りなよ」
 「あぁ」
 「あんたなら絶対良い教師になれるよ」
 「お前どこの大学行ってたんだ?」
 「京都空座大学」













京都空座大学は有名な大学だ
国内でも一位二位を争うような頭の良さを誇っているような大学














 「あそこ…」
 「あぁ、なんか基本的に頭良いみたいに見えるけど、教育学部は低いからね」
 「お前結構凄いとこ行ってたんだな」
 「だから、偏差値低いって。それに、日番谷が行こうとしてるとこの方が偏差値高いじゃん!
  っていっても、学校は偏差値で決めるもんじゃないけどね。
  自分がやりたいものあれば、そこに行くのが一番だと思うよ。勉強がんばってね〜」
 「おい」
 「はい?」
 「わかんねーとこあったらお前に聞きに行っていいか?」
 「…いいよ」












は笑って答えた




















 「日番谷家に帰るの?」
 「部活だ」
 「そっ、ガンバ」
















は職員室へと戻って行った。
そして、がそこで見た地獄絵図(?)は...




















 「志波先生vお茶いれましたの。宜しければどうぞvV」
 「おぅ、ありがとうございます」
 「今日お菓子を作って来ましたの。お食べになります?」
 「それじゃ、一つもらいます」
 「はい、どうぞ」













海燕は伊部が作ったお菓子を食べる










 
 「結構料理上手いんですね」
 「上手いなんてそんなvV」

























…なにこのバラ色沢山の職員室は…
私ってお邪魔ですよね...
いない方がいいんですよね...
でも、物置きたいんですけど...
え〜っとどうすりゃいいんだ!!わ・た・し!!!











は思わずL〇FEカードを懐から取り出した。
取り出された数枚のカード…
それを見て悩む...
こりゃもうコレで!
 『その場を走り去る』












 「おい、。お前そんなとこで何やってんだ?」






修兵が後ろから来た。







 「(バカ修兵さん...なんで私を阻止するんだ!!
 
   職員室の中をよ〜く御覧なさい!あん中に私は入るの嫌なんだYo!
   伊部が顔を赤くした姿なんか私は見たくないんだYo!)」


 「修兵とお前等もクッキーもらったらどうだ?」










海燕が立ち上がり修兵との方へとやってきた






 「私は...」
 「食べるよな?俺を置いて逃げないよな?」







海燕が顔を少し青ざめて小声で言った。








 「(そういや、苦手って言ってたな〜)」
 「修兵食って見ろ」
 「・・・。」










修兵は一つ食べる。
すると、それはなんとも言えない味だった。










 「コレ、まず...」








と言った所で海燕は修兵の口を押さえた。









 
 「しゅーへい…」







海燕の眉間近くには青筋が見えた。








 「・・・。うまかった」

 「まぁ、そう?それじゃ今度は皆様の分も作ろうかしら。
  失礼部活がありますので♪」















上機嫌で伊部は職員室を出て行った












 「私もう、帰らな...ぎゃ」
 「「自分一人だけ食わねーなんてことねーよな?」」

 「いや...私クッキー苦手…で…その…」

 「はーい、アーンしてごらん?」










修兵がの口元にクッキーを持ってくる
は口を硬く閉じ首を横に振った
そんな時一人の教師が入ってきた
こういうのをナイスタイミングというのだろう











 「何しとんねん」
 「市丸先生!!」






は助けを求めるようにギンの方へと逃げた







 「何や?ボクのこと好きになったん?」
 「いや、違いますから。ありえませんから」
 「即答せんでもええやん、傷つくわ」
 「おい、お前食えよ。一人だけ食わねーなんて虫が良すぎるぜ」
 「いやですよ!不味いもん人に食べさせるなんて悪趣味ですよ!」
 「食べてもいねーで不味いなんてわからねーだろ?」











修兵が再びの前にクッキーを持っていく







 「だって二人とも不味いっていってるのに、不味くないわけないじゃないですか!」
 「なんや、コレそないに不味いん?」
 「らしいです。市丸先生食べます?」
 「…ちゃんが食べさせてくれはるんやったら食べるで!」
 「食べて下さるなら食べさせますよ!」
 「口がええねんやけど?」
 「はい。却下です」










は修兵からクッキーを受け取ると、ギンの口元まで持っていった
ギンは自分の言葉に責任を持ち、それに噛り付く









 
 「…微妙やな。不味いほど不味くはあらへんで。かといって、美味くもないねん…」
 
 「ズリーぞ」
 「まっ、いいじゃないですか♪アレ二人ともこれから部活なんじゃないんですか?」
 「「そうだった!」」







海燕と修兵は急いで部活に必要な物を持ち職員室を出て行った。










 「なー、ちゃん」
 「嫌です」
 「まだ何も言ってへんやん」
 「変なことを言ってくるに決まってますから」
 「酷い言われようやな」
 「自業自得ですよ」
 「信じられへんかもしれへんけど、ボクはに手出したりせんよ。
  ちゃんがエエ言うなら別やけど」
 「一生ありえないですけど」
 「まー、ちょっと聞いてや」
 「何ですか?」
 「今度一緒に食事せーへん?」
 
 「やめときます」
 「何にもせーへんて!命かけたるわ!!」
 「命掛けられても困りますよ!冗談ですよ。いいですよ」
 「ホンマ!?」
 「嘘言ってどうするんですか」
 「ほんなら明日ディナー食べに行こうや」
 「明日ですね。オッケーですよ」
 「7時に駅で待ち合わせでええ?」
 「はい」


















ということで、私は市丸先生と食事の約束しました!
前と違って最近は良い先生何です!
コレほんと。
だから今は嫌いじゃない









 

 

最終更新日 2008/03/05