あ〜もう、ヤバイ!! 8時近くだし... 市丸先生きっともう帰ってるよな〜 は走って駅へと向かった。 駅には沢山の人が行きかっていた。 その中からギンを探すのは少しだけ困難をようした。 「市丸先生いるかな?…こんな時間だし、いるわけないか…」 「ちゃんこっちや」 と言われ、少し上を見上げるとそこには手を振ってるギンの姿があった 「市丸先生ごめんなさい!」 「ええよ。何かあったん?」 「生徒に勉強教えてたもので…」 「せやったん。そりゃ仕方あらへんな。ほな行こか」 「本当にごめんなさい」 「もうエエて。急に誘ったんボクやし、それに生徒に勉強教えてたんやったらしゃーないやん」 「ありがとうございます」 「そういや、ちゃん携帯見てくれたん?」 「えっ…あっ、携帯忘れた」 市丸は少し笑った 「ちゃんらしいわ。遅れる思うて急いで来たんやろ?」 「…はい」 「そないに慌てんでも良かったんやで?」 「でも、それじゃ、市丸先生を待たせることになりますし」 「別にエエんやで。ボクずっと待ってるわ。ちゃんが来るまで待っとる せやから急がんてエエねん。慌てて事故でも起きて死んだらどないするん?」 「はぁ〜」 少しだけギンの優しさが感じられた。 二人はフランス料理店へと向かった 「…ココですか!?」 「せや、ココや」 「って、かなり高そう...」 「入るで」 「あっ、はい」 ギンは慣れた様に中へと入っていく 「いらっしゃいませ」 中へ入るとそうお出迎えしてくれた。 こういった店には久々だった。 そして... 「(私こういう店苦手なんだよな〜…なんていうかさ、図書館みたいで、いや...)」 「もしかしてちゃんこういう店苦手なん?」 「えっ?」 「顔にそう書いてんで」 ギンは少し笑ってそう答えた。 そして、手を握ってきた 「緊張せんとき。普通の居酒屋と変わらへんて」 いやいや... あきらかに変わるでしょ! だって…高級フランス料理店でっせ!? 物静かだし... きっとテーブルマナーという激面倒な振る舞いしないといけないんだろうな〜 そういうのぶっちゃけ私には向いてませんて! ラーメン食べる時だって音立てちゃいけないんでしょ? 無理ですよ... 所詮私は庶民派ですから... 「こちらでございます」 そういわれたテーブルの真ん中には花が飾ってあった。 そして、籠の中にはワインとグラスが入ってある。 椅子に座ろうするとギンが椅子を引いてくれた 「あっ、ありがとう…」 「ちゃんガチガチやで?」 「アハハハ…」 「ちゃんの家お金持ちやからこないなの慣れてる思うてたわ」 「昔はイヤでもこうだったかも...。でも久々にこういう店くるのもいいな〜」 「ほんま?」 「はい。いっつも屋台とか居酒屋とかなので(苦笑)」 「今度ボクも行き着けの店に連れてってな」 「いいですよ。それじゃー海燕さんや修兵さんも誘いますね!」 「…せやね」 の楽しそうな笑顔を見ていると嫌でも「二人がええ」とは言えなかった。 「ちゃんワイン飲めはる?」 「はい。基本的には何でもいけますよ!」 「ほな、良かったわ」 ギンはの前にあるグラスにワインを注いでいく 丁度6分目あたりで注ぐのをやめた 「ありがとうございます。市丸先生はこういう高級料理屋に着慣れてるんですね」 「そうでもあらへんわ。ただ嗜みの一つとして来んねん」 「そうなんですか。でも、こういうところ来てヨナヨナする男だとちょっと興ざめですよね」 「せやね。ボクに惚れたん?」 「ありえません!」 「即答せんでもエエやん」 「あっ、ごめんなさい」 「謝らんで。そっちの方がちゃんらしいし」 そんな会話を繰り広げていると、一つ目の品がテーブルへとやってきた。 「(前菜か…確か野菜は切っちゃいけないから、こう丸めて...丸めて...丸...#)」 が苦労してフォークとナイフを使い前菜を一口サイズにしている間、 ギンは容易いようにがやりたいことをして口へと運ぶ ギンはの苦労している姿を見ていた 「無理にせんでもエエよ」 「いいえ!プライドと維持にかけても一口サイズに丸め込みます!!」 と言ったはいいが、それが中々上手くはいかないのだ。 「こうやると上手くいくで」 ギンが手本を見せる。 器用に一口サイズ大へと丸め口に運ぶ 「うわぁ!凄いですね!よっし!!私も…」 といっても、そう簡単にできることではなく... 「・・・。」 結局市丸先生に一口サイズ大にしてもらいました(苦笑) 私は悪くないさ! 小さくならない前菜君達が悪いんだ! と思うことにして、次の料理へと続く... |
2008/03/05