は職員室でだれていた
そこには、他の先生の姿はない…
コンコン
「失礼します...」
「…誰だよ...帰れよ〜私しかいないんだから。私は具合悪いんだ...」
「…それでも教師かよ…」
一角がの隣へ行く
「それでも教師だよ...。次の授業始まるだろ。さっさと戻れよ〜」
「シャーペン、サンキュー」
「筆記用具持ってないんでしょ?だったら帰りに返しにきなよ。他の授業困るだろうし」
「ノートなんて取らねーし」
「あっそ。じゃーやるよ」
「はぁ!?」
「ありがたいと思えよ。結構気に入ってる奴だから。さーさー、学生は授業に戻れ戻れ」
半ば強制的に追い出される一角
「…なんだよアイツ…人を追い出しやがって#…気に入ってるもんくれていいのかよ...」
一角はもらったシャーペンを見た
「ガキは苦手なんだよね〜。少し仮眠でも取るかな〜…」
はそのまま眠りへと落ちていった
どのくらいの時間が経ったのだろうか...
「おはようさん」
「…おはようございます…」
「よう眠れた?」
「アハハハ…いつからここに?」
「40分前くらいやね」
「寝すぎた...」
「気にすることあらへんよ。二日酔いなんやろ?」
「まぁ...」
「あんまり飲み過ぎるんは肌に良くないで。折角こないに綺麗な肌してんやから…」
の頬をスーっと触る
「へっ?」
ギンの顔が近づいてくる
ガラッ!
「目覚めたか?」
入ってきたのは海燕だった
「まー」
は苦笑しつつ答える
ギンは「ほな」と言って自分の机へと戻っていった
なんだったの…今の…?
「職員室で堂々と寝るやつもいたもんだな」
海燕がの頭をクシャクシャ撫でる
そして耳元で囁かれた
「市丸には気をつけろ」
それだけ言うと、自分の席に戻りいつものように私と会話を楽しむ...
気をつけろ...それはどういう意味なのか...
私にはわからなかった
「今日はここまで。掃除はキッチリやっとけよ」
「先生〜」
川島が来た
「今までは先生も掃除手伝ってくれてたんですけど」
「それで…」
「先生も手伝ってくれませんか?」
「あんたらが汚した教室なんだからあんたらで掃除するのが道理ってもんでしょ」
「ムッ#でも、先生もこの教室で授業してますよね?」
「だったら、この教室で授業やった先生方全員連れてきて同じこと言えば?それにこっちは教えてあげてる側なんでね」
「好きで教えてもらってないし」
「私だってあんたみたいな奴、好きで教えてないよ。それじゃ、頑張って」
そう言って出てきた
「あいつ本当にむかつく#」
「あいつ今日機嫌悪くねーか?」
冬獅郎が恋次に聞く
「俺も思った」
「何?あんた達あいつの味方なの?」
「味方とかそういうのじゃねーだろ」
呆れて冬獅郎が言った
「いつもなら一緒になっていじってたじゃん」
山本も入ってくる
「別に俺ら苛めてたワケじゃねーし」
一護が言う
「一護帰ろうよ」
自称一護彼女、松山が来る
「今日部活だから無理」
「えー」
「俺ら部活だから」
四人は体育館へと向かった
「(今日は早く帰ろう…)」
は職員室で帰り支度をしていた
「ちゃんもう帰るん?」
「はい」
「送ってあげるで」
「いえ。大丈夫ですよ」
「遠慮せんえもええよ。運転には自身あるんや」
「家近いですから送ってもらうほどでもありませんし」
「ボクは送りたいんやけど...」
「でも、大丈夫ですから...」
私の頭には、海燕さんが言っていた“市丸には気をつけろ”が気にかかっていた
「ほら、行くで」
私は腕を捕まれ無理やり連れて行かれた
「頭に気をつけてな」
市丸は車のドアを開けてあげる
「でも私大丈「ええから乗りや」
「イタイ...」
無理やり乗せられた
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