家に帰ったはベッドの上に寝転がり、クッションを抱き、一護のことを考えていた。 一体誰にやられたんだろう? アイツは誰かに恨みかうような奴じゃないしな〜 ましてや、喧嘩吹っ掛けるなんてことするバカでもないし... 見たこと無い制服… もしかして!高校生じゃなかったりして☆ って、ワザワザコスプレして喧嘩する奴もいないか... の頭の中では一つの言葉がずっと渦まいていた。 今のお前が...好きだ 「お前…が…好き………ね…」 本気じゃなきゃ言わないだろう... だけど、私にはわかんない 私を好き? 今までにだって何回かそう言われたことがあった... その好きは私じゃなくて、私のお金に向けられていた言葉だったから... だけど、一護は違うんだ... 一護のあの時の感じからして、いままでの人とは違う... でも、私本当にわからないんだ... 一護への気持ち もちろん好きだよ 好きだけど...その好きがわかんない だから今は返事してあげられない ごめん......... 翌日、は一護を迎えに行き二人で登校(出勤)する。 「今日も良い朝だね!」 「あぁ」 「何か…浮かなくない?」 「あっ?そうか?」 「何かあったら直ぐ言えよ!!」 「わかってるよ。お前もな」 「はーい。…ねー、一護」 「あっ?」 「これあげる」 「?」 は一護に小さなスズの付いた小さなウサギの人形を渡した。 「何だコレ?」 「私が作ったお守り。幼稚園の時に始めて作ったんだ。だから不恰好だけど」 は少し苦笑した。 「でもね、そのお守り私のこと守ってくれた。だからあんたにあげる」 「んな大切なもの俺にくれていいのかよ」 「うん。今度は私の大切な人を守って欲しいんだ。だからあげる」 「…サンキュー。大事にするな」 「本当に大事にしてよ!!……あのさ」 「あっ?」 「昨日わたしのこと好きって言ってくれたでしょ?」 「…あぁ」 「やっぱりね私、」 「気にすんなよ。別にお前が俺のこと好きじゃねーのは知ってるからよ... こんなことでお前には悩んで欲しくねー。もういいじゃねーか。俺が振られたってことでよ」 「振ってない!!」 「!?」 「だから、私は一護のこと好きだって昨日言わなかった?それ以上わかんないだけ 好きじゃなかったらこんな大切なもん渡すわけないでしょ!!Are you undeerstand?」 「お、おう…」 は一護の返事を聞くと、ニコリと笑った。 やっぱり、俺はには笑っていて欲しい... 何があっても笑っていて欲しい。 何かあったら俺が守るから、お前は笑ってろ... 「ちょっと待てよ…」 は顎に手を当てて少し考え始めた。 「もし、学校で私が一護のことを”一護”って呼んだとしたら…更に女子に嫌われるな私(苦笑)」 「別に気にすることねーだろ。お前に何かあったら俺が守ってやるよ」 「教師が生徒に守られるわけにゃいかんのよ」 「教員の前に、お前は女だろ?」 「いや、女である前に人だ!」 「…どっちにしても、俺はお前を守る」 「何でそこまでしようとすんの?そこらへんにいるより性質悪い教師だよ?」 「性質悪い教員でも、好きな奴には変わんねーだろ」 「そこまで性質悪い?私...」 「お前が言ったんじゃねーか」 「そうだけどさ、実際言われるとやっぱり...なんか嫌じゃん」 「たく…お前は立派な教員だよ」 「でもさ、修兵さんや海燕さんの方上、とか思ってんでしょ?」 「あぁ?そりゃ、あいつらは良い教員だからな」 「やっぱり!」 「でも、お前も同等に良い教員だろ?」 「一応礼言っとく。……なんかさ」 「あっ?」 「彼氏彼女みたいだよね!」 「ブハッ!!!///」 「何赤くなってんの?」 「なってねーよ」 「なってる、なってる!!」 「うるせー!」 「冗談だって。今日の帰り、ちゃんと教室で待ってろよ」 「…わかってる」 とは廊下で別れ教室に入った一護。 傷だらけの一護を見て冬獅郎、恋次、一角が何があったか聞く。 三人だけに聞こえるよう話す一護と、それが気になるのか女子がやって来た。 「ちょっと一護あんたどうしたの?」 「何でもねーよ」 「何でもなくないじゃん」 松山が傷に触れようとした。 「触んな…」 「…」 「一護あんたそれは酷いんじゃない?」 山本が一護に言う。 「傷に触ろうとする方が悪いだろ」 「ごめん…でも、どうしたの?」 「階段から落ちた…」 「嘘!そんなんでこんな酷い怪我なんないよ!!」 そんなことを言っていると、HRを始めるためにが入ってきた。 「座れ〜、HR始める」 「先生」 川島が手を上げて立った。 「どうした?」 「一護が怪我してるのに心配しないんですか?」 「階段から落ちたんだっけ?運動神経いいのに、ドジしたな。それくらいの怪我で済んで良かったけど、気をつけろよ」 「それだけですか?」 松山が言う。 「それだけ?って他に何言えばいいわけ?お見舞い品いるか?とか聞けばいいの?」 「最低…普通もっと心配しますよね?それに、階段から落ちてこんな酷い怪我しませんよ!! そのくらいとかのレベルじゃないですよね?」 「アレ?階段から落ちたって...昨日本人から聞いたんだけど…一護、違うの?」 「階段から落ちたんだよ」 「と、本人も言ってる」 「そんなことない!!何かあったに決まってます!!」 「何か…ってなんだ?知ってるのか...松山」 「っ………知りませんけど...」 は目を少し細めた。 松山が何か知っているような気がしたからだ。 「…そう。じゃーさ、一護のこと信じてやったら? 今日も一日頑張るように!!以上!!!」 と出て行ったを廊下で冬獅郎と恋次が止めた。 「」 「日番谷と阿散井、どうした?」 「何で一護のヤローは名前で呼んでんだよ」 「本人が名前で呼んで欲しいといったから、本人の意見を象徴して名前で呼んでるだけだけど?」 「抜け駆けかよ…」 「抜け駆けって?何?」 「お前には関係ねーよ」 「日番谷そんな言い方はないだろ?一夜を過ごした仲じゃないか」 「過ごしたのか!!!???」 「過ごしてねーよ。変な言いがかりつけんな」 「だって、前に拉致したとき一緒に寝たじゃん」 「テメーが勝手に寝たんだろ」 「はいはい、でっ何かご用で?」 「あいつを名前で呼ぶなら俺らも名前で呼べよ」 恋次がの目を真っ直ぐ見て言う。 「別にいいけど、日番谷も同じ用件?」 「あぁ…」 「オッケー。そんじゃ、また授業でな、恋次・冬獅郎」 一時限目...数学 「じゃー今日も…」 は教室に入るなり、見たことの無い光景に戸惑った。 そこにはいつもはサボっている筈の生徒が数人いた。 もちろん全員が揃っているなんてことはないのだが... 「お前らどうした?出ていかなくていいのか?」 「こいつら、授業受けてーみてーだぜ」 恋次がそいつらを指して言う。 「あっ、そう」 は何も無いかのように授業を始める。 いつもの四人は前の席に着く。 相変わらず解りやすい授業をし、また、早く終わる それがの授業スタイル。 「じゃー、今日はコレで終わり。新人君達、このプリントを明日までにキッチリ読んでくこと!わかった?」 『はーい』 「それじゃ、私は職員室に戻るから大人しくしてろよ」 は職員室へと戻っていく。 そういや、私のクラスのボイコットの件...最近職員会議で取り上げられないけど 忘れちゃったのかな? それならそれでラッキーだけどv |
2008/03/05