「以上で朝のHRを終わる…」 と言って、いつも早いHRを早く終わらせた。 そんなの姿を見てピンと来たのは生徒若干三名。 「あいつ、二日酔いだな」 恋次が教室から出て行く担任を見て言う。 「前にもあったよな」 一護は机に頬杖をしながら言う。 「全くこりねー奴だな」 と呆れて言うのは冬獅郎。 一「どうするよ」 恋「どうしようもねーだろ」 冬「今日は自習だな」 「ねー、君たちさなんでそんなことわかるんだい?」 と聞いてきたのはだった。 「「「あっ?」」」 「君たち随分先生と仲良いよね」 「「「別に」」」 「彼女達と一緒にボイコットしなかったのは君たちだけだしね」 「お前だって今更ボイコットやめたじゃねーか」 一護が言う。 「そりゃ、先生の素晴らしさがわかったからね。今まで出なかった僕がバカだったよ」 「・・・」 「お前何企んでやがる...」 日番谷が腕を組んでそう言った。 「企んでる?どんな言いがかりかな?僕はただ先生が心配なだけさ」 と言って、職員室の方へ行った。 一「大丈夫か?色んな意味で」 冬「二日酔いはなれてるから大丈夫じゃねーの?」 恋「問題は…」 「「「だな」」」 三人はそれぞれ顔を見合わせた。 職員室では... 「お前本当に大丈夫かよ…ι」 と気遣ってお茶を持ってきたのは修兵だった。 「気持ち悪い…」 「早退したらどうだ?有休たっぷり残ってんだろ?」 「そうですけど…二日酔いごときに有休使うなんて勿体無い…うぅぅ」 修兵はそんなを見て苦笑した。 「つっても、そんな状態で授業できねーだろ?」 「…はい。でも、奴らは自習でいいんですよ」 「やつらって・・・一護達か?」 「はい」 「他の奴は?」 「それも心配ないですよ」 は机の横にあった袋から枕を出した。 「…まさかそれ…授業に持ってくのか?」 「もちろんですよ!私のお友達ですからvV」 「…(らしい…)」 「先生」 「おっ?か」 「先生今日具合悪そうですけど大丈夫ですか?」 「えっ…あ〜...まーねι (まさか二日酔い!なんて言えないしな〜(苦笑))それで、何か用か?」 「日誌取りに来ました」 「あー、はいはい」 綺麗に並べられた棚から一冊のノートを取り出す。 はい、と言って手渡した。 「ありがとうございます。それじゃ、授業楽しみにしてます」 「はいよ」 が出て行っては教科書とチョークを一応用意した。 「何かあったら俺らに言えよ」 「何かってなんですか?」 「何か…だよ」 修兵は少し心配そうにの頭を撫でると、職員室から出て行った。 彼も一時間目に授業が入っているのだ。 は頭の上にクエッションマークが浮かんでいた。 廊下を歩いていると、チャイムが鳴ったため少し急ぎ足で教室に向かった。 ガラッっと入った教室には、いつもの4人と少し増えた男子、それと珍しく2人の女子が出席していた。 「今日は、このプリントをやる!」 というと、は近くにいた恋次と目が合ったため、プリントを渡し配るように言った。 「先生教科書は進まないんですか?」 二人のうちの一人の女子が不満そうにそういった。 「今日はプリント」 「折角出てきたのにプリントですか?」 「何か…その言い方偉そうだな、随分と…」 「偉そうとかそういうのじゃなくて、折角来たんだから授業受けたいだけです、ね?」 もう一人の女子に同意を求める そして、求められた方も頷く 「折角来た?それが偉そうって言ってんのわかんない?」 「はぁ?だって、私達は授業に出てあげてるんだし」 「誰が出ろって言った?受けたくない奴は出て行けとは言ったけど」 「マジ、ウザイ…」 「だいたい、今更授業受けてどうする気?自分で勉強してるならまだしも」 「これから冬獅郎君に教えてもらうんですよ」 「だってさ、冬獅郎君」 「…ワリーけど、教えてる暇なんてねーよ」 「だそうですよ」 「…それより、教師が生徒に勉強教えないのがありえない」 「生徒が授業に受けないのが悪いんじゃなくて? 文句言うならやらなくていいから、出てって」 は機嫌悪そうにドアを指し示した。 だが、女子生徒は立ち上がろうとはせずにその場で愚痴を言っていた。 は呆れ、放っておくことにした。 そして、職員室から持ってきた枕を教卓の上に置き枕とお友達になる。 「ありゃ、今日はダメだな」 恋次が呆れたように言った。 「いつものことだろ」 冬獅郎は問題をサラサラと解きながら言う。 「てか、授業中に寝てるし、ありえないよね」 と、女子が嘆いていた。 「ほんと、何で教師になれたのかもわかんない。やる気ないならやめれば良いのに」 「ホント。辞めちゃえば私達もちゃんと勉強する気起きるのに」 「ね。だいたい私達が教育委員会に一言いったらコイツお終いじゃん?」 「でも、ただお終いってつまんない」 「お前ら…いい加減にしたらどうだ?」 プリントもせずにただくっちゃべっている女子に一護がそう言った。 「何で黒埼君はこんな教師の味方するの?こんなダメ教師いない方がいいじゃん」 「お前らが思ってるような教師じゃねーんだよ」 「はぁ?」 「てか、黒崎君この教師に脅されてるんじゃないの?」 「わけわかんねーこと言うな」 「もしかして、黒崎君とあの女教師できてるとか?」 「あぁ#」 一護は物凄い低い声を出し睨んだ。 「あんたら五月蝿い。おちおち寝てもいられない…」 は一護を止めるようにして立っていた。 「あんたら...いい加減にしなよ」 は女子生徒を睨みつけた。 「はっ?何なに?先生気取り?」 「笑っちゃうんだけど」 「じゃー、笑いなよ。可笑しいんでしょ?」 「ばっかみたい」 「どっちが?」 「あんた凄く偉そうだけど、あんた消すの凄く簡単だって知ってる?」 「校長にでも教育委員会にでも言えばいいんじゃないの?それとも…私を苛める?」 「何辞めたいの?」 「辞めさせたいんでしょ?だったらそうすれば。私は困らないからね」 「強がり言ってんじゃないわよ」 「強がり?じゃー、やってみれば?私の泣き顔見れるかもよ?」 「やってみろよ」 一護がを少しだけ自分の後ろに下がらせた。 「やるって言うなら俺もだまっちゃいねーぜ」 恋次も一護の横に並ぶ。 「お前らが言ってもどうにもなんねーと思うがな」 冬獅郎が腕を組みながら椅子で足を組んで言う。 は苦笑しながらも、その三人を見た。 「そのへんにしとけ」 といったのは真面目にプリントを終えた一角だった。 「そうだよ。やめときなよ」 |
2008/03/05