と言ったのはだった。 恋次・一護・冬獅郎はに対し嫌な感覚を覚えた。 「このプリント作るのにだって先生一生懸命だったんじゃないかな? それにプリントで自習だってちゃんとした授業だし。 わからないところありましたら、先生教えてくれますよね?」 「えっ?そりゃーね」 「まずはプリントやってみて、わからないところを聞けばいいじゃないか。 先生を困らせても仕方ないだろ?」 「…しょーがないか。教えて」 「いいよ」 により、女子二人はプリントをやり始めた。 「これって、私職員室に戻っていいっていうパターン?」 は嬉しそうに一角を見ていった。 「コレわかんねーんだけど」 一角はプリントの問題を指し示す。 「あっ……はい。教えさせて頂きます」 のテンションの変わりかたに誰もが気付いた。 「ソコ俺もわかんねー」 「俺も」 と言ったのは恋次と一護だった。 「フッフッフ…」 と不気味な笑みを浮かべる。 そして、冬獅郎の方を見た。 「俺はわかるぜ」 「ちっ…」 「「「「・・・(コイツ今舌打ちしたよな!?)」」」」 「まーいいや。そこは、わからないように難しく作ったのデース!!」 「なんで最後カタコトなんだよ…」 すかさず一護が突っ込む。 「他と比べて難しすぎだろ…他のとこも難しいけどよ」 一角が比較しながら言う。 「だって、簡単な問題ばっかりやらせたら失礼だし、応用問題も解けなきゃ大学受かりませんよ? でも、冬獅郎には簡単過ぎたみたいだね。今度はもっと難しいのにしよっと… 皆点数取れないくらいのにしよ…フフフフ…」 「「「…冬獅郎だけにしろ!!」」」 はそういうこともズカズカという。 他の先生だったら「そっか難しすぎたか。今度はもうちょっとわかるの持ってくる」 と生徒に自信をつけさせる為にワリと簡単な問題を持ってくる奴が多くだろう。 「さーて、わかんない人集まる」 というと、4人が集まってきた。 「冬獅郎はわかるんじゃないの?」 「あぁ。終わった暇つぶしだ」 「じゃー、冬獅郎に教えてもらうってのは!?」 「俺は嫌だぜ」 と言ったのは本人だった。 「ゴホン…えっと、ここの式はまずおいといて、こっちの図を見る...」 ここの3人が理解するまでには殆ど時間は要さなかった。 だが、授業が終わるにはいい時間になっていた。 「今日は少し終わるのが遅かったか…」 「十分はえーよ」 恋次は時計を見た。 「まっ、わかったみたいでよかった。それじゃ、授業終わり! さてと、次は授業もないし♪ 接客室ででもお昼ねしようかな〜」 などと言いながら出て行った。 一角がの傍に行った。 「お前どういうことだ?」 「どういうことって何だい?」 「お前に何かしようと企んでんじゃねーのか?」 「嫌だな。変ないいがかりつけるのはやめてもらえないかな」 「お前妙に最近のところに行ってるだろ」 「ただ日誌を出しに行ったり、勉強教えてもらったりしてるだけさ。 君こそ、随分と慣れなれしいんだね。下の名前で呼んで... 君は先生より山本さんのことだけ気にしてあげたらどうだい? 彼女…なんだろ?」 「テメー」 「一角…」 恋次が間に入った。 「何企んでるかしらねーけど、お前の好きなようにはさせねーぜ」 「まー、精々がんばってね。先生が辞めちゃわないように…」 「てめっ!!」 「恋次!」 冬獅郎が殴りかかりそうになった恋次の腕を引っ張った。 恋次は掴まれている腕を振るいのけ「便所」と言って教室から出て行った。 「ありがとう、日番谷君」 「…」 「なんだい?」 「に手ぇ出したら容赦しねーぜ…」 冬獅郎と一護は軽く睨むと自分達の席へと戻る。 職員室では... 「何やちゃん今日は調子悪いん?」 「はい…死にそうに具合悪いです。っていうか、気持ち悪いです」 「そうなん?熱でもあるん?」 市丸がのオデコと自分のをくっつけて来た 「ぎゃぁ!?…な、何してるんですか!?」 「何って熱はかっとるやで?」 「そんな測り方しないで下さい!!」 「そんなに慌てんでも何もせーへんよ」 「当たり前です!」 「?」 市丸は今度は何故かクンクンと匂いをかいでいた。 「…ι」 「ちゃん二日酔いやろ?」 「ギクッゥ…なんでわかったんですか?」 「アルコールの匂いしおんねん」 あんたの鼻はキツネか!? あっ!でも顔がキツネにそっくりだし… そっか!!キツネの遺伝子混ざってるんだ! 前世はキツネなのかな!?キツネなのかな!? はそんな変な期待をもってしまった。 「二日酔いに利くええ薬もってんやけど、飲む?」 「薬ですか?…怪しい…」 「そんな変なもんやないて。ただの漢方や」 「漢方?なんでそんなもの持ってるんですか?」 「ちゃんがいつでも二日酔いになってもええように」 「アハハハ…。じゃー頂けますか?」 「ええよ」 市丸は鞄の中から小さな袋を取り出し渡す。 「ありがとうございます」 「粉やから開けるとき気ぃつけてな」 「はい」 は袋を開け水を口に含み粉を口の中へと入れる。 ゴクリといくかいかないかのところで、は水を口から噴射しそうになった。 「ぐふっ…」 「吹いたらあかんよ!!そのままゴックンしぃー」 「…ゴックン…げぇぇぇぇぇ…不味い…不味すぎ!!!死ぬ!!!!!!!!」 「そんな、美味いわけないやん」 「だって…ゲホゲホ…これ胃薬より不味いっすよ!?」 「せやから漢方いうのはそんなもんやろ」 「騙された…」 「誰も騙してへんて。良薬口に苦し言うやろ?」 「そうですけど…」 「まー、ユックリ休むのが一番やし、休んどき」 「はーい」 漢方を貰って飲んだは少し経つと何故か凄い眠気に襲われた。 「(な...なんかスゲー眠たいんですけど…)」 「おぅ、!気分はどうだ?」 とやってきたのは海燕だった。 「ふにゃ?あ〜ダイブいいれすよ?治ってきたみたいれすから…らいじょうぶれす(大丈夫です)」 「…ι お前本当に大丈夫か?」 「らいろうふれすよ」 の目はすわっていた。 修兵も職員室に戻って来た。 「よくなったのか?」 「はぁい、よくなりまひは(良くなりました)」 「…。コイツ大丈夫かよ?」 修兵も心配そうに言う。 「お前次の時間授業入ってるか?」 海燕が修兵に聞いた。 「いや」 「保健室に連れてって寝せてやったらどうだ?」 「そうだな。海燕は次授業あんのか?」 「おぅ」 「そんじゃ、連れてくか」 修兵はなぞにベロンベロンのを横抱きにすると保健室へと向かった。 コンコン 「おーい、卯ノ花先生」 保健室からは誰の声もしなかった。 「また、いねーのか…」 保健室は何故か空きが多いのだ。 どうしてかは、趣味の生け花をしにどこかへ出かけることが多いためなのだ。 「こんなこともあろうかと、鍵持ってきて良かったぜ」 「修兵はん、どこ行くんれすか?私ねむらいれす(眠たいです)」 「保健室だよ」 「ベッドれすか!?わぁ〜い」 ちょっと子供っぽいを見て修兵は悪くはないと思った。 修兵はドアを締めベッドまでいくとを降ろした。 「..zZZ」 「・・・。」 既には修兵の首に手を回した状態で寝ていた。 「おい、?」 「..zZZ」 からは寝息しか聞こえてこない 「(おいしいっちゃおいしいよな…いや、待て...誰か入って来たらどうすんだ!? 鍵締めておけば…ってそれじゃ卯ノ花さん来たときに変な誤解が生まれるじゃねーか!! どうすりゃいいんだよ!!! を起こしゃいいか…)」 修兵はの方に目を移した。 「…(無理だ!!気持ちよさそうに寝てるしな…起したら可哀想だよな)」 暫くそのままの体制でいることにした。 俺の理性保ってくれよ? などと思いながら… |
最終更新日 2008/03/05