「HRどうだった?」


修兵がそう聞いてきた



「別に普通ですよ」


「あいつら最近大人しいな」


「そうですかね〜」


は少し呆れた顔をした



「何かあったのか?」


「いえ...くだらない質問してくるんで」


「例えば?」


「なんで教師やったの?とか」


「あいつらなら聞きそうだな。それから困るような質問攻めにするって手だろ」


「考えることわかり易いですからね〜」


二人は苦笑した



ガラッ



「二人とももう戻ってたのか?」


「珍しく遅かったですね」

がお茶を出してあげる


「おっ、サンキュー。廊下でちょっとな」


「キャー海燕先生vVっだろ?」


「修兵も人のこと言えねーだろ」



「二人ともモテますからね〜」



二人はの方を見る




「どうかしました?」





「自覚ねーな」


「ねーよな」


二人は目を見合わせて苦笑する



「二人だけの世界作らないで下さいよ!」


「いや...お前今日は復活したのか?」


修兵がお茶を飲みながら聞く



「二日酔いならもう大丈夫ですよ。昨日は色々ありましたけど...」



「色々?」

修兵が聞き返す



「...市丸だろ?」


海燕が言う



「何でわかったんですか!?」


「昨日日番谷から聞いた」


「仲良いんですか?」


「俺は部活の顧問だからな。色々と情報が入るわけ。んで、何された?」


「とくに何かをされた訳ではないですよ」


「無理やり車に乗せらされといてか?」


「それだけですけどね...」


「あいつ...」


修兵が今は誰もいない市丸の机を睨む



「だから、昨日言ったじゃねーか」


海燕が呆れた声を出す


「断ったんですけどね...腕捕まれて...。まーもう済んだことですし、授業に行ってきまーす」



は教科書類を持って教室へと向かう






廊下で、市丸とすれ違った




「おはようさん」


「…おはようございます」


私はそのまま通り過ぎようとした





「待ち」


腕を捕まれる




「何か?」


「冷たいな〜。話くらいええやん」


「授業始まるんですけど...」


「少しくらい遅れてもええんちゃう?」


「あなたと一緒にしないで下さい」


「失礼やな…。まーええわ...」




顔が近づいてくる...



は反対側を向くが顎に手がかかった



「おいっ...」



「…何や」



そこには冬獅郎が立っていた




「何してんだよ...。授業始まるぜ」



「今行く...」


は市丸を睨みつけ教室へと向かう






「…何やってんだよ。教師が」


「好きでやってないし、私悪くないでしょ」


「無防備…」


「はっ?」


「無防備なんじゃねーの。だいたい市丸に気をつけろって言われてんだろ?」


「何でそれ知ってんの!?」


「有名…」


「そうなんだ...」


「ラーメン二杯でいいぜ」


「はい?」


「昨日の分と今日の分」


「…調子のいい奴」


「そのおかげで助かったんだろ」


「はい。ありがとうございました」




「チャイム...なるぜ?」


「急ぎますか」



二人で教室へ行く



















「授業はじめるから、教科書開いて」






「冬獅郎、何で教員と一緒に入ってきてんだよ」









一護が疑問に思い聞く










「たまたま会った」



「…まー、別にいいけどよ」



「何が言いたいんだよ」



「イヤ、別に。俺も奢ってもらうぜ」


「俺に言うな」












の授業はわかり易いと評判が良かった



性格はキツイと評判だが...










「今日はココまで。わからないとこあったら聞きにこいな」






いつものように、授業が終わる







「あぁ〜終わった!今日もコレで終わりだ!!帰って何しようかな〜」










は廊下で一人でルンルン気分で考えていた









「おいっ」



「あっ?…日番谷何かよう?…それと黒崎?」



「飯奢ってくれんだろ?」



「…日番谷だけね」



「俺にも」



「何で、私が一護に飯を奢らないといけないか、30字以内で的確に説明しなさい」



「ついで」



「そんなの理由じゃない」



「じゃー、俺の二回分で」



「ならいいよ。といっても、私この町のこと知らないんだよね〜」



「…なら、あそこに行かねー?」



「おっ!いいな」









日番谷の提案に黒崎が乗る










「あそこ?」



「あぁ。ウメーって噂のとこだ」







一護がニィっと笑ってみせる










「ってことはあんたら入ったことないんだ」



「まーな」



「まーいいか。行くぞーヤロー共」



「「・・・」」





「ねー、アレ…」












川島が校門のところを指差す









「一護!冬獅郎!…と、担任!?何で一護があいつなんかと一緒にいるわけ」









松山が愚痴をもらす











「冬獅郎の隣にいるし!」











冬獅郎ファンクラブ創設者、斉藤がの後姿を睨む










「調子こきすぎ…」