「ここが噂の?」
「あぁ」
「何か...高そうじゃない?」
は外装を見てそう思った
「おー高けーって有名だぜ」
一護がポケットに手を入れたまま答える
「…だから連れて来たのか」
ため息交じりで言う
「どうせなら、普段食えねーような方がいいと思ったからな」
「さすが日番谷君頭がキレるね」
「…嫌味にしか聞こえねー」
「嫌味いってるので当たり前。たくっ、人の金を何だと思ってんだ。ほら、行くよ!」
三人は中へと入っていく
中にはチャイナ服姿の綺麗な人がいた
「…あんた達これが目当てだったんじゃないの?」
「知らねーよそんなもん」
一護はどっかりと座って言う
「ラーメンの中から選んでよ。800円以内ね。金ないんだから」
「ヘイヘイ」
一護がメニューを見る
「じゃーさ、800円分払ってくれんだよな?」
「まーそういうこと」
「オーバーした分は自分で払うからコレな」
「はいはい…フカヒレラーメン…。私は普通にしょうゆでいいや。黒崎は?」
「えび塩ラーメン」
15分くらいで出来上がって出てくる
「…日番谷の豪華だな…」
が冬獅郎のラーメンを覗いて言う
「お前のもシンプルでいいじゃねーか」
「#。シンプルでも美味いですよ〜」
は舌をべーっと出した。
一護は暫くしても食べないを見て、
「食わねーの?」
と尋ねた
「…猫舌だから食べたくとも食べれないの」
「「ガキ…」」
「ムッカ#」
は割り箸を割り食べ始める
「…猫舌...なんだろ?」
一護が様子を伺う
「うっ...あっつ!」
「バカだろ」
冬獅郎が少し呆れ気味に言う
「教師に向かってバカ言うな!バカ!痛い、熱い…ふぇ〜」
「ぷっ...」
「ぷはっ」
冬獅郎と一護がのアホらしさに噴出して笑い出した
「こら!笑うな!こっちは必死なんだ!!生か死かなんだよ!」
「ラーメンでか?」
一護がつく
「…ラーメンだって…ラーメンだって凶器になる!しゃっべってないで食べないと伸びるよ」
というと焦って再び食べ始める一護と冬獅郎
数十分後…完食!!
「あ〜美味しかった♪」
「何で昨日といい今日といい市丸のヤローに襲われてたんだ?」
冬獅郎がふと疑問に思ったことを口に出した
「知らない。興味ないし」
「はぁ?今日も襲われてたのかよ」
一護が呆れて言う
「廊下で会っただけなんだけどね。そこを通りがかりの日番谷が救いの手を差し伸べてくれたわけ。
そしたら、私があんたらに奢らなくちゃいけなくなったってなことだ」
「市丸も物好きだな」
「黒崎、あんた結構失礼だよね」
「そうか?」
「あいつには近づかないようにしねーと、何されるかわかんねーぞ」
冬獅郎が忠告する
「ご忠告ありがとう。でも、職場同じだから嫌でも顔付き合わせなきゃいけないんだよね〜」
は嫌そうな顔を見せた
「お前でも嫌いな奴いるんだ」
「人間嫌いだし」
「「はぁ?」」
「よくそんなんで教師やってられるな」
一護が水を飲みながら言う
「今日言ったじゃん。金のためだって。他にやることもないし...」
「彼氏とかいねーの?」
「いないね〜。いなくても困らないし。ほら、もう6時だし、学生はあんまり遅くまでほっつき歩いてると
職務質問されんぞ。捕まりたいなら別だけど」
何か、コイツ現実的だよな...
前の教師なら「いい子は家に帰る時間だ」とか言ってたし
コイツは嫌いじゃない...
二人はそう思っていた
昔から呼び出しって好きじゃないな〜
…なんで私が生徒に呼び出しされないといけない?
「あんたさー、昨日一護と一緒にいたでしょ?」
「それで?」
くだらない...付き合いきれないくらいのバカだ
今時呼び出し?
嫌いなら放っておけばいいだけじゃないの?
「冬獅郎ともいたよね?」
「それがどうしたか...明確に言ってくれないとわからない」
「私一護と付き合ってるの知らないの?」
松山が腕を組んでがんをたれる
「知るわけないでしょ」
「あんたみたいのが近づいていい人じゃないのよ!」
「わけわかんない。自分の所有物みたいにいってるけど、例え付き合っててもアイツにだって自由はあるだろ?」
「はぁームカツク#」
「どうでもいいけど、こっちは暇じゃないんで」
「まだ話終わってないんだけど」
斉藤が胸倉を掴んだ
「あら〜どうしたの?胸倉掴まれたらしゃべれなくなった?」
は鼻で笑った
「言葉じゃ勝てないからって、手出すわけか…」
「何やってんだ…」
一護が現れた
「一護!コイツさ「放せよ」
「何!?一護コイツの味方なの?」
「味方とかそういうんじゃねーだろ。お前らガキすぎ」
「酷いよ。だって昨日この先公と一緒にいたでしょ?」
「それで?」
「彼女放って置いて」
「俺お前と付き合った覚えないし。それに、もうめんどくせーんだよな。今の時期にコロコロ教員変わられても
あとあと大変になんの俺らだしよ」
一護が面倒くさそうに頭を掻く
「酷いよ一護...」
松山は泣いて走って行った
「一護あんた...」
川島が睨む
他の連中も睨む
そして、その場からいなくなった
「あんなこと言っていいの?」
「何が?」
一護はその場に座りだす
「女子敵に回したんじゃないの?」
「別に。あいつらくだらねーし。それに俺、お前嫌いじゃねーしな」
「…どういう風の吹き回し?」
「そういうんじゃねーよ。授業わかり易いし、性格とか言う事とかキツイけどよ、実際あってるし
今までの教員とは違う」
「今までの教師がどうだろうと知ったこっちゃない。私は私のやり方でやる!それだけだ…
綺麗ごとなんて言いたくないしさ...」
もその場にしゃがみ込んだ
「あっ、でもサンキューな。教師は手出せないからね、…!?虫!むしむしむしむしむし!!!」
「んだよ...」
「いや〜...コイツ私の方に向かってますよね〜(汗」
「そうか?」
「絶対そうだ!」
その時虫が飛ぶ
「ギャ―――!!!」
スゥ――-――
何か暖かいものに囲まれた気がした...
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